太平洋クラブ倒産事件 54 第二ステージと会員の進路
10月3日、決定的結末で、投票の70%に及ぶ否決は、何を意味するか、もう一度、勉強をしなければならない。
この闘争は、太平洋クラブ単一の事件ではない。大きく解釈すれば、ゴルフ預託金会員が、無残にも、9兆円に上る莫大な預託金を壊滅させられた国家的犯罪に対する抗議ともう一つは、法的処理において、親会社は責任を回避して、歴史上汚点を残す、系列会社の整理を目的とした歪んだ再生法の申請を許すかどうか、国家の威厳と信頼をとう事件である。
まさしく、太平洋クラブは、順風満帆でバブル後、経営がうまくいったわけではない。しかし、世間を欺くようなスキームを駆使しなければ、改革を実行できなったとは、思えない。太平洋クラブを熟知しない外野の席にいた整理屋や評判が良くない弁護士たちをその舞台に立たせた責任を、銀行や5年間、580億円の債権を200億円以下で買った東急不動産は免れない事実である。
そのような低次元で、太平洋クラブの会員を騙せるとでも、思ったのだろうか。成功するとでも思ったのだろうか。爆笑ものである。彼らは、ゴルフの現状の知識が欠如していたのだ。
法的処理は、会社更生法へとステージを移した。民事20部から民事8部の案件となって、会員と社会に是非を問いかけているのだ。決して、バラ色ではない。汗と涙と血が必要だ。
現在は、保全のための、保全管財人、永沢 徹は、数々の更生や破産を手掛けたベテランである。会員関係者、ゴルフ関連者、社会が熱い眼で管財人の辣腕を期待している。会員2万人と家族を合わせると10万人に達する大掛かりな法的処理で、命のエネルギーは、今や、燃え盛り、静まる様子はない。
管財人に研鑚してもらいたいのは、太平洋クラブが、なぜ、250億円ものスポンサーをつけながら、民事再生計画案がひけつされたか、である。会員の怒りはどこにあったのか。会員の平均は、65歳を超えようとしている。年金とこの会員権が、生命をつなぐ唯一の希望である事実を忘れまい。その真実は,神とて、奪えまい。
まず、前半に述べたように、社会の悪癖を糾弾し正道に戻す機会がある。
会員としては、唯、ゴルフができれば、という論理は、現在は通用しない。会員は、ゴルフ倶楽部の中味を熟成させ、相合の親睦と友情を糧としたいのである。また、会員権もしっかりした市場性を保てること。キングスフィールズや浜野や、木更津、南総、を参考にされよ。市場性は、カメリアヒルズ、戸塚、相模原、府中、武蔵、箱根などは、常識的範囲を逸脱していない好ましい経営状態にある。
したがって、会員はパブリック化される危険性を見事に看破し、反対の狼煙を挙げたのだ。
馬を知らない、乗ったこともない人間が,馬場を講釈するのは、平仄に合わない。日本のゴルフは、なぜ、遅れたか、真剣に検証し研鑚しなければ、オリンピックでは、嘲笑されるのがおちだ。保全管財人は、事件解決までは、資金繰りも頭が痛いであろう。
管財人は、声を会員にかけ、協力を要請するのも吝かではない。協力とは、会員がこぞって、クラブでプレーをする気持ちになることだ。自分のゲストを連れて、コースに顔を出す機会を増やすこと。ビジターではない。ゲストである。
管財人は、ネットなどで、ビジターを増やすと失言したが、それほど、資金は枯渇しているのだろう。ネットでだれが来るかわからないクラブにしたくないから、会員は総反撃をした事実をしっかり、把握してもらいたい。
規律と威厳のなかに、会員の居所が存在するのだ。
続く,次55号へ、期待有れ!
まずは、太平洋マスターズ、を成功させよう。会員の威厳にかけて!会員の団結を!!!
全国消費者国民運動連絡協議会
全国ゴルフ会員の権利を守る弁護士団シンポジューム
全国悪徳弁護士追放運動連絡協議会
国際ゴルフ記者クラブ協会
太平洋クラブ被害者の会
次回、会社更生法について、語る。
200メートルのスタートラインに立ったのだ。