ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

お金といかに上手に付き合うか?

2006年02月23日 | お金の話
「一体何のために、誰のために経営しているのか、これだったらわからないですよ」

先日ある顧問先に訪問したとき、決算書を目の前に置いて、私はこう言った。

顔が一瞬ひきつる経営者。そして、その横には私の言葉に大きくうなづく奥様…


確定申告業務真っ只中の今、数多くの決算書を見ていると改めて思うことがある。

それは…

「稼いだ額と残した額は必ずしも比例しない」

「稼いだ額=表のお金、残した額=裏のお金」

「経営者のお金の真の姿は、稼いだ額ではなく、残した額に現れる」


私が経営する会計事務所には様々な業種のお客様がいらっしゃるが、特に歯科医院については業種特化している。

歯科医院のように同じ業種の決算書を比較してみると、明らかに上記のことがわかる。

診療収入規模は地域一番クラスなのに、最終利益は自院の半分程度の診療収入の
医院とほぼ同等… 


パーキンソンの法則にも、こんな法則がある。

「お金は入っただけ出ていく」

せっかく稼ぐ技術を磨いて、地域一番医院クラスのお金が入ってきているのに、
出ていくお金もどんどん膨らんでいく。

テナント家賃、医療機器のリース代、広告宣伝費、そして歯科衛生士等の人件費…

費用対効果を見極めながら、上手にお金を使っていかないとお金は残らない。

また、稼いだお金を単純に手元に残しておくだけでは組織は成長しないし、
下手をすると「税金」という痛みを伴うコストの形でお金が外部流出していき、
成長を阻害されてしまう。

税金を支払うというのは、経営者の社会貢献の証である。
ましてや、脱税など絶対許されない。

だからといって、「節税」という経営者の自己防衛術なくしては、組織を成長
させていくこともできない。

経営者の皆さん、上手にお金と付き合っていきましょう!









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