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子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

大阪で教科書問題にとり組む市民運動の交流ブログ

2020年、教科書展示会参考資料(2021年度使用中学校道徳教科書)

2020-05-30 08:11:57 | 2020年度中学校教科書採択(大阪)
*あなたが採択してはならないと考える教科書、採択してほしい教科書を、その理由と共にアンケート用紙にはっきり書いてください。
*この資料で取り上げている各教科書の長所・短所以外にも、あなたの視点で教科書を読み、たくさん意見を書いてください。
*意見は何枚でも書けます。できたら一つのテーマで1枚書いてください。
*意見は記名でも無記名でも出せます。
*新型コロナによる人数・時間制限があるかも知れないので、事前に確認してください。


歴史・公民・道徳教科書資料は以下のページからPDFでダウンロードできます。
https://www.data-box.jp/pdir/143f94c7da6443a5b23364d31eff4eb9


◆◆道徳教科書◆◆

1 各社の問題のある教材

<日本教科書> 人権侵害が顕著。
1年 p.92「永久欠番42」 黒人初の大リーガーとなったロビンソンの契約条件は、差別されても「やり返さない勇気」を持つことだった。差別する側のことは問わず、差別される側が努力して自分の価値を認めさせることによってしか差別はなくならないと教えている。人種差別撤廃条約の理念を真っ向から否定。公民権運動などを通じて差別を撤廃してきたことも一切出てこない。
1年 p.141「銅像が教えてくれたこと」 日清戦争・朝鮮侵略の中心人物であった陸奥宗光を郷土の偉人として教える。
1年 p.153「大地―八田與一の夢」 台湾の植民地支配の一翼を担った八田與一を偉人として教える。
1年 p.178「ほっちゃれ」 鮭の産卵を夫婦愛として美化。実際の鮭の生態とは異なる。
2年 p.8「14歳の責任」 14歳からは刑事責任能力が問われると罰則を強調。イジメで被害生徒を自殺させた場合、少年院送り、地元では針のむしろ、賠償金の支払いは一生続くと脅しつける。これが“心を育てる道徳教育”といえるのか。
2年 p.12「自分を律する五つの決め事~橋本左内の啓発録より~」 封建時代の武士の道徳をそのまま美化。
2年 p.47「われ太平洋の橋とならん」 新渡戸稲造が日本文化の優れた面を、武士道にまとめ上げたのは一面的。封建的道徳の美化。
2年 p.54「雨の日のレストラン」 長時間労働の肯定。忙しいのは自分だけではないと知り、友人たちとの会食のあと、また会社へもどって働く若者の話。
2年 p.92「キスからもらった勇気」 1919年、シベリアのポーランド孤児を日本で治療し    たという美談。同じころ、日本軍はシベリアのイワノフカ村で民間人を虐殺していたが、
都合の悪いことは書かない。
3年 p.78「自分が好きですか」 統計を見せて、外国に比べて日本の若者の自己肯定感が低いのはなぜかと問う。保守派の場合は、日本に誇りを持たせる教育が行われていないせいだと強引に結論付けるために利用する。
3年 p.100「ライフ・ロール」 結婚した女性は、たとえ仕事をもっても家庭を優先すべきと教える男女の役割分業・女性差別の教材。
3年 p.148「伊勢の神宮~こころのふるさと~」 伊勢神宮は戦前の国家神道の中心であり、天皇の神格化に大きな役割を果たした。その反省抜きに、日本人のこころのふるさととして、伊勢神宮を印象づけようとするのは日本教科書だけ。

*「日本教科書」は育鵬社の歴史・公民教科書を作成した日本教育再生機構理事長の八木秀次氏が立ち上げた出版社で、ヘイトスピーチ本『マンガ嫌韓流』や児童ポルノ本で知られた晋遊舎の全面的支援を受けている。そもそも道徳教育を語る資格があるのか疑問。

<教育出版> 偉人伝が多く、勤王の志士を美化。
1年 巻末「都道府県にゆかりのある人物と、その言葉」
吉田松陰(山口県)、橋本左内(福井県)、坂本龍馬(高知県)、西郷隆盛(鹿児島県)
   ―吉田松陰はアジア侵略を、西郷隆盛は朝鮮侵略を唱え、日清・日露戦争に大きな影響を与えた人物。坂本龍馬は武器商人。子どもたちの道徳的モデルにできるのか。
2年 p.122「復旧にとどまらず、復興を~後藤新平~」 ボーイスカウトの「自治三訣」のひとつ「人のお世話にならぬよう」は、今日的には見直すべきもの。

*小学校道徳教科書同様、日本会議系の道徳学者として知られる柳沼良太氏らが中心で作成している。柳沼良太氏は「偉人伝」による道徳教育の推奨者。特定の人物の特定の側面を美化して子どもたちのお手本にさせようとする偉人伝は、道徳教科書にはふさわしくない。

<東京書籍>
1年 p.13「選手に選ばれて」 リレーの選手に選ばれたら引き受けるのは義務であり、断るのは個人のエゴだと批判。個人の権利より義務の押しつけ。
1年 p.74「全校一を目指して」 全校一になるという競争的な目標の無理を見直す視点がない。
2年 p.190「郷土のことを考える」 軍人の工藤俊作(山形県)、台湾の植民地支配を担った八田與一(石川県)と西郷菊次郎(鹿児島県)、武器商人だった坂本龍馬(高知県)を郷土の偉人として教える。
3年 p.2「かけがえのない君 どう生きる」(冒頭の詩) 強靭な精神力を学ぶのが道徳授業だ、
頭と心と体をきたえるのが学校生活だと、戦前の『修身』のような詩。教科書編集責任者(押谷由夫氏)自らが、子どもに檄を飛ばすのは異例。
3年 p.111「伝えたいことがある」 第五福竜丸のことを取り上げているが、アメリカの水爆実験による被害ということが明確でなく、差別の問題にされている。
3年 p.190「郷土のことを考える」 明治時代のハンセン病院の創設者ハンナ・リデル(熊本県)を偉人として教える。ハンセン病院の人権侵害が広く知られるようになった今、その問題を教えずに肯定的に取り上げるべきではない。

<日本文教出版>別冊ノートがある。
2年 p.72「いじめをなくすために」 罰則を持ち出して子どもを脅すのは邪道。
2年 p.186「きいちゃん」 障がい児が地域で生きられない社会の問題は問われない。津久井やまゆり園事件を経た今日、障がい児の頑張りに感動しているだけでいいのか。

<学研教育みらい>
1年 p.23「武士道から見る日本人の礼儀」 新渡戸稲造が日本文化の優れた面を武士道にまとめ上げたのは一面的。封建的道徳の美化。
2年 p.34「美しい母の顔」 顔にやけどの痕がある母をお化けみたいだと排斥してきた娘が、やけどが火事から自分を守るために負った傷だったと知って、初めて母の顔を美しいと思ったという話。テーマは「母の愛は無償」。そもそもの娘の差別意識は問わないまま。
2年 p.44「ヨコスカネイビーパーカー」 軍港都市・横須賀には触れずに、地域起こしを美化。
2年 p.124「未来から来たおじいさん」 70年後の未来では、国は当てにならないから助け合いが大事だと説く。「自助・共助・公助」のうち、「公助」の視点が欠けている。

<廣済堂あかつき>別冊ノートがある。文章が長く、1時間内に消化しきれない教材が多い。教材の最後には必ず格言があり、特定の結論を押しつけている。
1年 p.86「美しい母の顔」 顔にやけどの痕がある母をお化けみたいだと排斥してきた娘が、やけどが火事から自分を守るために負った傷だったと知って、初めて母の顔を美しいと思ったという話。テーマは「母の愛は無償」。そもそもの娘の差別意識は問わないまま。
2年 p.118「国」 王監督が野球の開会式の国歌斉唱で起立しない日本人を批判。何らかの思いを持って、あえて起立しない人もいることに思いをはせていない。
3年 p.110「ほっちゃれ」 鮭の産卵を夫婦愛に擬人化して美化。実際の鮭の生態とは異なる。

2 子どもに数値で自己評価させることの問題

<日本教科書>だけが、22の内容項目ごとに数値評価(4段階)させている。教員は数値で評価しないことになっているにもかかわらず、子どもには数値評価させるのは矛盾している。「愛国心」をどのレベルまで「態度と行動」に現わすことができたかを問えば、「日の丸」に敬意を表し、「君が代」をしっかり歌うように、目に見える形で表現するように強制することにしかならない。
さらに「理想の人物はだれか、その人物に何パーセント近づいたか」まで書かせている。特定の人物の特定の側面だけを美化した教材を学習させ、その人物をロールモデルにさせるのは、子どもたちの視野をせばめ、一面的な価値観のもとに行動させることにしかならない。

3 各社の「人権・平和・共生」教材は?

<光村図書> 小学校同様、人権教材がもっとも多い。
1年 p.30「魚の涙」 さかなクンのいじめ体験。
1年 p.36「私の話を聞いてね」 手に障害を持つアメリカの少女。
1年 p.40「ユニバーサルデザイン―誰もが使いやすいものを」 ユニバーサルデザイン。
1年 p.50「みんなで成功させよう」 リーダーの在り方を考える。
1年 p.80「なんだろう なんだろう 正義ってなんだろう」(ヨシタケシンスケ)
1年 p.117「異文化の人々と共に生きる」 価値観の違い。
1年 p.121「考えの違いを乗り越える」 乗り越えるための方法。 
1年 p.123「撮れなかった一枚の写真」 フォトジャーナリスト吉田ルイ子
1年 p.128「親友」 男らしさ・女らしさを考える。
2年 p.21「松葉づえ」 誰のための手助けか。
2年 p.33「明日、みんなで着よう」 いじめの被害者への連帯。ピンクシャツデー。
2年 p.50「異なり記念日」 斉藤陽道(聴覚障害)。
2年 p.78「なんだろう なんだろう ゆるすってなんだろう」(ヨシタケシンスケ)
2年 p.106「国際人道支援―どんな仕事があるのだろう」 国境なき医師団。
2年 p.174「アンネのバラ」 オットー・フランクから贈られたバラ。
3年 p.84「なんだろう なんだろう 自立ってなんだろう」(ヨシタケシンスケ)
3年 p.86「ぼくの物語 あなたの物語」 人種差別。
3年 p.94「世界の子どもたちの状況」 貧困、児童労働など。
3年 p.96「私の再出発」 夜間学級で学ぶ。
3年 p.108「家族って?家庭って?」 いろいろな家族。
3年 p.122「希望の義足」 ルワンダ内戦。
3年 p.127「本当に意味のある国際協力とは」 相手が何を望んでいるか。

<日本文教出版>
1年 p.30「さかなのなみだ」 さかなクンのいじめ体験。
1年 p.86「むかで競争」 勝つことよりみんなでやることの大切さ。
1年 p.182「肝心のバスガイド」 沖縄戦・平和。
2年 p.22「最後のパートナー」 引退盲導犬。
2年 p.40「リスペクト アザーズ」 共生に必要なのは他者の尊重。
2年 p.44「人権課題への取り組み」 世界人権宣言。
2年 p.50「戦争を取材する」 戦場カメラマン山本美香。
2年 p.92「自分ってなんだろう」 シッタカブッタ。
3年 p.101「さまざまな性」 体の性、心の性、性志向、性表現
3年 p.118「自分・相手・周りの人」 マタニティマークなど。

<東京書籍>
3年 p.144「その子の世界、私の世界」 少年兵、児童労働など。
3年 p.148「そのこ」(谷川俊太郎) 働く子ども、学校に行く子ども。
3年 p.151「子どもの権利条約」
3年 p.180「命見つめて」 第二次世界大戦の被害者の憎しみと許し。

<学研教育みらい>
1年 p.116「公平とはなんだろう」 条件の違いへの配慮。
2年 p.132「ものづくり」 障がい者が使いやすいスプーン、痛くない注射針など。

<教育出版>
3年 p.42「あなたは顔で差別しますか」 差別・偏見との闘い。共感性の大切さ。
3年 p.48「ふつうってどういうことだろう?」 違いがあることを普通にする。

<廣済堂あかつき>
3年 p.96「虹の国―ネルソン・マンデラ―」 アパルトヘイト

2020年、教科書展示会参考資料(2021年度使用中学校公民教科書)

2020-05-30 08:07:11 | 2020年度中学校教科書採択(大阪)
*あなたが採択してはならないと考える教科書、採択してほしい教科書を、その理由と共にアンケート用紙にはっきり書いてください。
*この資料で取り上げている各教科書の長所・短所以外にも、あなたの視点で教科書を読み、たくさん意見を書いてください。
*意見は何枚でも書けます。できたら一つのテーマで1枚書いてください。
*意見は記名でも無記名でも出せます。
*新型コロナによる人数・時間制限があるかも知れないので、事前に確認してください。


歴史・公民・道徳教科書資料は以下のページからPDFでダウンロードできます。
https://www.data-box.jp/pdir/143f94c7da6443a5b23364d31eff4eb9


◆◆公民教科書◆◆

1 公民教科書を選ぶ視点

①公民学習の目的は、「主権者」としてふさわしい資質を身につけることにあります。日本国憲法の三原則は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」なので、公民教科書もこれらをきちんと学べるものでなければなりません。しかるに近年、戦前の「大日本帝国憲法」を理想とし、「改憲」を求める保守勢力によって、憲法三原則を事実上否定するような公民教科書が作られ、その他の教科書も影響を受けるようになっています。
日本国憲法は「平和憲法」とも呼ばれ、明治維新以降、アジアの大国を目指して侵略戦争を続けた結果、破滅的な犠牲をもたらしたことへの痛切な反省から生まれたものです。この憲法をないがしろにし、「国防」「義務」を子どもたちに押しつける教科書ではなく、人類普遍の民主主義の原則である「人権・平和・共生」の大切さを伝える公民教科書を選んでください。

②公民学習の中でもっとも大切なのは、「人権」についての学習です。「個人の尊厳」「個人の権利」は、しばしば「わがまま」「利己主義」の根源であるかのようにいわれますが、一人一人が大切にされなければ、「自由」や「平等」は一部の権力を持った人たちだけのものになり、弱い立場の人は「自由」も「平等」も享受できません。すべての人が大切にされる社会のあり方を考える公民教科書を選んでください。

③公民教科書は政治分野の記述に目が行きがちですが、経済分野の記述も重要です。近年、経済の「新自由主義」が盛んになるにつれ、若者の「起業」が奨励され、「もしあなたが経営者になるとしたら」などのテーマで、経済の学習を進める公民教科書が出てきています。しかし子どもたちのほとんどは経営者にはなれず、どこかで雇用される労働者になります。したがって「労働者の権利」「労働法」「社会保障」について学ぶことが非常に重要であるにもかかわらず、以前ほど教科書に記述されていないため、卒業後、無防備なままアルバイトをしたり就職して、不利益を受けても身を守れない状況が生まれています。経済分野がどのような視点で記述されているかにも注目して、公民教科書を選んでください。

2 各社の教科書の特徴

<育鵬社>
1.日本国憲法(p.40~41)
・日本国憲法より大日本帝国憲法を大きく扱う。
 ・日本国憲法はGHQが1週間で作った押しつけ憲法だと強調。しかし、もともと日本政府が作成した原案が大日本帝国憲法とほとんど変わらないものだったので、GHQが急いで作成した。その後、多くの日本の憲法学者がかかわり修正され、今の憲法になった。
 ・「憲法にのっとって国を運営していくことが立憲主義」と説明しているが(p.39)、これは法治主義の説明。他社は「憲法によって国家権力を制限するのが立憲主義」とちゃんと説明。

2.国民主権(p.42~43)
 ・国民主権の説明より天皇の役割の説明ばかり。1ページに天皇の写真が4枚もある。
 ・2011年3月16日の「天皇のお言葉」も掲載(p.14)。

3.基本的人権の尊重(p.46~47)
 ・基本的人権の大切さより、「基本的人権の制限」や「国民の義務」を強調。
 ・曽野綾子氏の言葉「人は一つの国家にきっちりと帰属しないと『人間』にもならない」を掲載(p.11)。これでは国籍のない在日朝鮮人や難民は「人間」ではないことになる。

4.平和主義(p.48~49)
 ・平和主義より、自衛隊の説明ばかり。
 ・第9条の具体的説明はなく、自衛権と自衛隊の重要性を強調。
 ・世界の憲法の「国防の義務」を大きく紹介。「国防の義務」のない日本は異質と言わんばかり。
 ・安倍首相の自衛隊観閲式の写真もある。初めて教科書に「旭日旗」が登場。
 ・「平和主義と防衛」(p.50~51)では、日米安保が「日本防衛の柱」だと沖縄米軍基地の重要
  性を強調。集団的自衛権についても詳しく説明。

5.憲法改正(p.52~53)
 ・「各国の憲法改正回数」の表を載せ、「無改正」の日本は異質であるかのようなイメージを与える。回数の多いドイツと日本の憲法体系の違いを無視して回数を比べても意味がない。ドイツは法律で扱うような具体的なことも憲法に記載するので、改正回数が多くなる。
 ・第9条、第96条など、安倍政権が変えようとしている項目について賛否の討論させる(p.72~73)。安倍政権の9条改憲案(第三項を追加)も議論させ、改憲に誘導。
 ・新聞記事の紹介も「自衛隊明記」をめぐる世論調査記事(p.85)。

6.ディベートは歴代自民党政権のこだわりテーマばかり(p.87)
 ・「子どもの権利条約」(子どものわがままを助長すると、10年以上日本では批准しなかった)。
 ・「国際捕鯨委員会脱退」(クジラ料理は日本の伝統文化と捕鯨にこだわる)。
 ・「特定秘密保護法」(世論の反対を押し切って可決)。
 ・「夫婦別姓」(別姓は家族の一体化を損なうと反対)。
 ・「外国人参政権」(選挙権がほしければ帰化しろと主張。多民族共生を認めない)。

7.「核融合発電」をクリーンエネルギーと紹介(p.177)
 大事故を起こした福島原発は核分裂を利用した原子力発電。「核融合発電」も原発であることに
変わりはない。技術的にも難しく危険性はむしろ大きい。放射性廃棄物も大量に出る。

8.2025年の「大阪万博」を大きく取り上げる(p.198~199)
 安倍政権の推進する「Society5.0」を全面賛美して、「だれもが快適で活力に満ちた質の高い生
 活を送れるようになる」とバラ色の未来を描く。しかし「Society5.0」の要となる「5G」(第5世代移動通信システム)ひとつをとっても、大容量の電磁波が人体に与える影響が心配されている。問題点をいっさい示さず、政権の宣伝パンフレットのような教科書は許されない。

9.「領土問題」を特集(p.188~189)
 ・「北方領土」と「竹島」については、ロシアと韓国の主張も紹介。

10.「国旗・国歌」
 ・「国旗・国歌」への敬意の表し方を細かく記述(p.181)

11.その他
・「従軍慰安婦」の存在を否定するかのように、朝日新聞の謝罪記事を掲載(p.85)。
 ・全体として安倍首相、天皇、自衛隊の写真がたいへん多い。政権への迎合。

*育鵬社公民教科書を作成しているのは八木秀次氏ら安倍政権のブレーンと呼ばれる人たち。日本会議(日本最大の右翼集団)系の学者たちが作成。

<自由社>
1.あまりにも極端な記述が多く、100件を超える検定意見がついた。

2.全体として、内容は育鵬社公民をもっと極端にしたような記述 。
 ・「国民」より「国家」「政治権力」を重視(p.44~45)。
 ・「天皇のお仕事」(p.68~69)。天皇の日常を詳しく説明。
 ・中国など近隣諸国の人権侵害について詳しい(p.186~187)。
 ・「国防」の重要性を強調し、自衛隊の最新兵器を掲載(p.82)。
 ・「海をめぐる国益の衝突」(p.174~175)。周辺諸国との対立・国防の重要性を強調。
 ・「我が国の領土問題」(p.170~171)。竹島について韓国の主張も紹介。

*自由社公民教科書を作成したのは、藤岡信勝氏ら「新しい歴史教科書をつくる会(つくる会)」の人たち。もともとは八木秀次氏らと一緒に歴史・公民教科書を作っていたが、今は分裂。
自由社歴史教科書は、あまりにも極端な記述が多く、検定意見が限度を超え不合格になった。

<教育出版>
1.日本国憲法(p.42~43)
 ・女性の人権を定めた第24条の作成に貢献したベアテ・シロタ・ゴードンを紹介。

2.国民主権(p.44~45)
 ・天皇については「象徴」として、政治的な権力行使はないと記述。

3.基本的人権の尊重(p.46~71)。
 ・人々の取り組みによってかちとってきたものをたくさん取り上げている。
  識字、ハンセン病、LGBT(p.52~53)、ヘイトスピーチ(p.55)、死刑囚の再審(p.56)、
  朝日訴訟(p.58)、子ども食堂(p.59)、夜間学級(p.60)、B型肝炎訴訟(p.63)、オスプレイ反対デモ(p.65)。

4.平和主義
 ・第9条を全文紹介(p.72)。
 ・自衛隊にたいしては「憲法違反」という声もあると紹介(p.73)。
 ・コスタリカの憲法がどのように軍隊をなくしたかも紹介(p.75)。
 ・現在の日本の平和を巡る現状と取り組みを考察(p.76~77)。

5.メディアリテラシーとクリティカル・シンキング
 誤った情報に惑わされないための方法(p.94~95)。

6.地方自治でも人々の取り組みを紹介。
 巻原発の住民投票(p.117)、市町村合併(p.120)、外国人の参加(p.121)。

7.経済をわかりやすく記述
 ・導入「もし、すべての給食を一人で作ったら」(p.128~129)。
 ・「安心して働ける社会」(p.145)で外国人労働者の問題も取り上げている。障がい者雇用の企業を紹介。
 ・今回、教育出版は中学生の起業を取り上げたが(p.146~147)、若者がぶつかる労働問題(非正規雇用、低賃金、超過勤務など)をもっと取り上げるべき。

8.社会保障、福祉
「平等」と「公正」をわかりやすいイラストで説明(p.177)

9.領土問題
 「威嚇や武力にうったえることなく、外交交渉によって平和的に解決することが何より重要」と記述(p.197)。

10.国際社会
平和外交(p.198~199)、子どもと女性の人権侵害(p.216~217)

11.エネルギー
 核のゴミのゆくえについて(p.219)

<帝国書院>
1.政治分野は「なぜこれを掲載するのか」と疑問に思うものがある。
・政権への忖度―新聞比べが「自民圧勝」の記事(p.72)。

2.経済の学習が経営者の立場から考えさせるようになっている。
 ・「パン屋を企業しよう」①(p.128)、②(p.130)、③(p.132)、④(p.136)、⑤(p.138)、⑥(p.140)、⑦(p.142)、企業の企画書完成(p.143~144)。労働問題を働く人の基本的人権の保障から考えるのではなく、人手不足など企業側の都合から考えさせている。

<日本文教出版>
1.政権への忖度か?
 ・政党のページは「自民大勝」の写真(p.82)。
 ・内閣のページは安倍首相の写真ばかり(p.92)。

2.領土問題は特集(p.184~185)。
日本政府の見解のみ記述。

3.原発は再稼働を進める政府を肯定的に記述(p.203)。

<東京書籍>
1.エネルギー問題の記述が最悪(p.196~197)。
 福島の復興を強調し、原発事故の影響に苦しむ人についての記述がない。

2.領土問題は特集(p.184~185)
日本政府の見解のみ記述。

3.政治も経済も、まんべんなく書かれているが、特に良い記述はない。わかりやすくもない。



2020年、教科書展示会参考資料(2021年度使用中学校歴史教科書)

2020-05-30 07:49:00 | 2020年度中学校教科書採択(大阪)

*あなたが採択してはならないと考える教科書、採択してほしい教科書を、その理由と共にアンケート用紙にはっきり書いてください。
*この資料で取り上げている各教科書の長所・短所以外にも、あなたの視点で教科書を読み、たくさん意見を書いてください。
*意見は何枚でも書けます。できたら一つのテーマで1枚書いてください。
*意見は記名でも無記名でも出せます。
*新型コロナによる人数・時間制限があるかも知れないので、事前に確認してください。


歴史・公民・道徳教科書資料は以下のページからPDFでダウンロードできます。
https://www.data-box.jp/pdir/143f94c7da6443a5b23364d31eff4eb9


◆◆歴史教科書◆◆


1 歴史教科書を選ぶ視点

①歴史学習の目的は、過去を振り返り、教訓をこれからの社会に活かしていくことにあります。そのためには過去の歴史を美化するのではなく、つらい過去でも向き合い、なぜそんなことになってしまったのかを考える歴史教科書が必要です。特に日本は明治維新以降、侵略戦争と植民地支配によって、多くのアジアの人々を犠牲にしただけでなく、結局は第二次世界大戦に敗れ、日本国民も300万人以上が命を失いました。その結果、二度と戦争をしてはならないという痛切な思いから戦後の平和憲法が作られ、民主教育の重要な要として社会科は位置づけられました。「日本人の誇り」を刷り込み、「愛国心」をふくらませるための歴史教科書ではなく、良かったことも悪かったことも、冷静に伝える教科書を選んでください。

②歴史はしばしば支配者・英雄の活躍物語として語られますが、いつの時代も多くの民衆が社会を支え、少しでも暮らしを良くしようと努力し、時には支配者に抵抗し、社会を変えようとしてきました。歴史を多面的に学習するために、そうした民衆のくらしや活動を、生き生きと伝える教科書を選んでください。

③ところが実際の歴史教科書は、学習指導要領に縛られているため、これらの視点がどんどん軽んじられてきました。時の政権の歴史観を刷り込む道具のような教科書すら出てきています。しかし他方で、本当に大切なことを子どもたちに伝えようと努力している教科書もあります。子どもたちを「戦争」に導く教科書ではなく、「人権・平和・共生」という民主主義の最も大切な価値観を伝える教科書を選んでください。

2 各社の教科書の特徴

<育鵬社>
1.日本の歴史を天皇の統治の歴史として記述(皇国史観)。
(1)神話の扱いが大きい(p.56~57)。神話の神武天皇が天皇の始まりであるかのように記述。神道を日本固有の宗教と記述し、天皇との結びつきを強調(p.44)。
(2)5世紀の古墳時代から「大和朝廷」が存在したかのように記述(p.37)。「朝廷」は律令制度における皇帝を頂点とした政府を指す言葉。日本が律令制度を取り入れたのは8世紀以降。他社は豪族の連合政権として「大和政権」ないし「ヤマト政権」と記述。
(3)聖徳太子を大きく扱う(p.46~47)。「聖徳太子の時代には中国の影響から抜け出そう」と
  していたと真逆の記述。聖徳太子こそ中国の律令制度を取り入れようとした最初の人物。
(4)武士が政権を握った封建制の時代も、幕府がいかに天皇を大切にしていたかを強調。
(5)歴史の締めくくりは昭和天皇と平成天皇の特集(p.282)。年号と天皇と日本の歴史の結びつきも強調(p.282)。

2.日本をすばらしい文化を持った国と過度に礼賛(日本すごい史観、日本中心主義史観)。
(1)エジプトのクフ王のピラミッドや秦の始皇帝陵と比べ、日本も「高度な土木技術をもっていた」と大仙古墳のすごさ(面積)を強調(p.39)。しかしクフ王のピラミッドは大仙古墳より約3000年も前、始皇帝陵は約600年前に作られ、両者とも高度な石組みの建造物。5世紀に作られた大仙古墳は、土を積み上げる技術しかなかったので底面積を大きくした建造物。時代も技術も違うものを比べて、面積の大きさだけで自慢するのは歴史学の非常識。根拠のない「日本すごい」教育は、子どもたちに歪んだ優越感を植えつけるだけ。
(2)外国人に日本をほめさせる(p.208)。シュリーマンが「どんなに貧しい人でも日に一度は公衆浴場に通っている」と書いたのは実態と違う。貧しい人たちは行水で済ませていた。イザベラ・バードが安全に旅行できたのは、西洋人を特別扱いする警察が保護したため。イザベラ・バードは田舎の不潔さなど批判的なこともたくさん書いているが、そういう部分は引用しない。

3.日本の侵略戦争・植民地支配を正当化し、加害の記述がほとんどない。戦争を美しく描く。
(1)韓国併合
・「韓国服の伊藤博文」の写真(p.200)。日本が朝鮮文化を尊重していたとイメージさせる。他社は、韓国皇太子に和服を着せた写真を載せている。どちらが日本の植民地支配の実態を表しているだろうか。
・「韓国併合後の朝鮮の変化」の表(p.201)。米の生産量が増え、学校も増え生活が良くなったとイメージさせる。しかし増えた米は日本に持って行かれ、朝鮮の歴史や朝鮮語の授業が禁止されていったことには触れない。
(2)日中戦争・南京虐殺(p.238)は、日本軍が与えた被害の実態を具体的に書かず、「犠牲者
  数には様々な見解がある」と数の問題にずらしている。
(3)太平洋戦争
  ・太平洋戦争を「大東亜戦争」と呼ぶ唯一の教科書(p.242)。
  ・「戦時下の暮らし」(p.244)では国民がけなげに耐えたと美化。
  ・「特攻隊」の美化(p.249)。無謀な作戦への批判はない。
  ・沖縄戦の「集団自決」について記述しているが(p.245)、アメリカ軍の攻撃で逃げ場を失ったからのように記述。日本軍による強制については書いていない。
  ・開戦が天皇の関与のもとに決定されたことは書かず、敗戦の受け入れは天皇の英断によるものだったと天皇を美化(p.247)。

4.女性をあくまでも「男性を支える存在」として記述。
「なでしこ日本史」(p.68、p.102、p.154、p.214、p.256)は、女性の活躍を取り上げているように見せて、その実、性別役割分業を前提にしており、女性差別。

5.民衆についてほとんど記述がない。

6.大阪と横浜を特別に大きく扱う。
地域の歴史調べは、大阪6ページ(p.13~18)、横浜4ページ(p.156~159)。育鵬社が
採択されている地域での再度の採択を狙ってのことか。

7.案内役のキャラクターの服装が学生服とセーラー服。
  性的少数者の子どもへの配慮が課題となり、男女の制服の見直しが進んでいるにもかかわらず、相変わらず男子は学生服で女子はセーラー服。

*育鵬社歴史教科書を作成しているのは八木秀次氏ら安倍政権のブレーンと呼ばれる人たち。日本会議(日本最大の右翼集団)系の学者たちが作成。

<帝国書院>
1.各時代の特徴が大きな絵によって示され、わかりやすい(タイムトラベル)。
 縄文時代(p.24)、弥生時代(p.25)、奈良時代(p.34~35)、平安時代(p.48~49)、鎌倉時代(p.58~59)、室町時代(p.80~81)、安土桃山時代(p.102~103)、江戸時代(p.122~123)、明治時代(p.168~169)、大正・昭和初期(p.218~219)、第二次世界大戦時期(p.242~243)、高度経済成長期(p.256~257)。

2.コラム「人権」「平和」などで、歴史の中で埋もれてきた人々を紹介。
 「中世の老人と子ども、女性」(p.83)、「庭園造りで活躍した」(p.91)、「差別された人々」(p.125)、「渋染一揆」(p.163)、「差別された人々を描いた文学」(p.206)、「朝鮮との懸け橋となった日本人」(p.217)、「芸術に込めた反戦の意志」(p.235)、「在日韓国・朝鮮人」(p.265)、「男女共同参画社会へ」(p.273)、「言論の自由の回復と戦争へのまなざし」(p.275)、「日本における先住民族」(p.281)。

3.「歴史を探ろう」で「人権」や「平和」について特集。
 「琉球とアイヌの人々の暮らし」(p.120~121)、「長野県から見る満州移民」(p.240~241)、「戦場となった沖縄」(p.250~251)など。しかし、「日本の領土確定と近隣諸国」(p.266~267)は、日本政府の見解を一方的に載せ、相手国の主張を紹介していない。これでは子どもに相手国への反感を持たせることにしかならない。

4.加害についてきちんと記述。
(1)韓国併合
 ・和服を着た韓国皇太子の写真と韓国服を着た伊藤博文の写真を並べ、比べられるようになっている(p.196)。本文の説明は良いが、写真説明は良くない。
 ・韓国併合を誇る初代朝鮮総督の寺内正毅の短歌と、韓国の人々に心を寄せる石川啄木の短歌の両方を紹介(p.196)。
 ・インドのネルー首相が日本のアジア解放論のまやかしを批判(p.197)。
(2)太平洋戦争
 日本の東南アジア侵略の目的と実態を批判する戦後のインドネシアの教科書(p.247)。

5.歴史的な出来事に対する人々の様々なとらえ方を紹介。
琉球処分を巡る論争(p.180)、日露戦争をめぐる論争(p.195)、与謝野晶子、平塚らいちょ
う、山川菊枝ら3人の母性保護論争(p.230~231)、ナチスのユダヤ人弾圧に対する民衆の
のとらえ方(p.234)、満州の日本人少年の中国のとらえ方(p.239)、日本人の敗戦の受けと
め(p.252)、原爆で亡くなった少女の日記(p.253)。

<学び舎>
1.各章のテーマが関心を引き、象徴的な出来事から掘り下げて学ぶことができる。
 「ゆれる東アジアの中で」(p.38)、「境界に生きる人々」(p.72)、「アジアの海をつなぐ王国」(p.80)、「村に入ってきた秀吉」(p.96)、「バスチーユを攻撃せよ」(p.140)、「大政奉還のゆくえ」(p.156)、「土地を奪われた朝鮮の農民」(p.192)、「始まりは女一揆」(p.204)、「問答無用、撃て」(p.222)、「戦争と二人の少女」(p.230)、「走れ、ぞう列車」(p.252)、「南北に引き裂かれる」(p.252)、「ゴジラの怒り、サダコの願い」(p.258)、「豊かさとその代償」(p.262)、「基地の中の沖縄」(p.266)など。

2.民衆の視点から歴史が生き生きと語られている。
 「家族と別れる防人の歌」(p.42)、「荘園の人々」(p.60)、「おどる聖と念仏札」(p.64~65)、「地頭が村にやってきた」(p.66)、「岩に刻んだ勝利」(p.76)、「僧が見た朝鮮の民衆」(p.98)、
 「武士のいない村」(p.108)、「綿花と底抜けタンゴ」(p.110)、「裏長屋に住む棒手振り」(p.120)、「地鳴り山鳴り、のぼりを立て」(p.122)、「工場で働く子どもたち」(p.142)、
 「生糸と鉄」(p.194)、「独立マンセー」(p.202)、「赤紙が来た」(p.232)など。

3.掘り下げて考え、討論する特集があり、思考力を養うことができる。
 「『学問のすゝめ』をどう読むか」(p.178)。

4.加害も被害も具体的に記述。
 「戦火は上海、南京、重慶へ」(P.224)、「東南アジアの日本軍」(p.228)、「餓死、玉砕、特攻隊」(p.234)、「町は火の海」(p.236)、「荒れ狂う鉄の暴風」(p.238)、「にんげんを返せ」(p.240)など。

5.日本軍「慰安婦」についても記述。
 「問い直される戦後」(p.270)の中で、金学順さんの証言、河野談話について記述。

<教育出版><日本文教出版><東京書籍>
この3社は、内容の程度、わかりやすさ、人権や加害の記述において、大きな差はない。
<教育出版>(p.268~269)、<日本文教>(p.292~293)
この2社は、領土問題を特集。日本政府の見解を一方的に載せている。

<東京書籍>
「従軍慰安婦」という言葉はないが、それを説明した記述はある(p.237)。

<山川出版>
今回初めて中学校歴史教科書を発行。高校日本史Bを少し簡単にした感じで、本文、資料ともに非常に詳しい。オーソドックスな記述で受験向けとも言えるが、こなしきれるかという心配はある。「従軍慰安婦」を記述したのは画期的(p.247)。しかし沖縄戦については「集団自決」の記述がなく(p.248)、現在、沖縄の市民団体から「来年の春、子どもたちに手渡すまでに記述すべきだ」という修正要求が出されている。


大阪府内の教科書展示会場一覧表

2020-05-23 08:51:50 | 2020年度中学校教科書採択(大阪)
2020年、中学校教科書採択に関して、大阪での教科書展示会の日程一覧表が公表されました。
6月に入ると各地で教科書展示会が始まります。
新型コロナ感染に気をつけながら、展示会に行ってください。

詳しくは、大阪府HPへ
http://www.pref.osaka.lg.jp/shochugakko/kyoukasyosenta/index.html





6.7 「改憲」と「戦争」に導く教科書NO!全国集会を中止します

2020-05-23 08:51:50 | 集会案内
この間、6月7日(日)の教科書全国集会の開催を検討してきましたが、6月初旬の開催は難しいと判断し、中止させていただくことにいたしました。
集会での学習と今後の運動への取り組みのために、参加を予定してくださっていた方には、まことに申し訳ありません。

中止を判断した理由は以下の通りです。
(1) 緊急事態宣言は解除されたが、引き続き不特定多数での集まりは控えてほしいと医療関係者からも要請されていること。
(2) 広域での移動は避けてほしいという要請によって、他地域から参加していただくのが難しいこと。
(3) 三密を避けるために座席数が減らされ、参加人数が限られること。
(4) 参加者は高齢の方が多いので、感染の可能性が完全には排除できない中での開催は難しいこと。

以上の理由によって集会は中止させていただきます