子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

大阪で教科書問題にとり組む市民運動の交流ブログ

石川県加賀市でも「日本教科書」を採択

2018-09-16 17:22:21 | 道徳教科書 中学校
石川県加賀市でも日本教科書の中学道徳教科書(日科)が採択されました。

加賀市の宮元陸市長は「教育再生首長会議」が発足した2015年からの会員で、同市は小松市と共に育鵬社の歴史・公民を採択しています(石川県内では金沢市が育鵬社の歴史を採択していますが、道徳では「日科」を採択していません)。

これで現状では「日科」を採択した地区は、栃木県・大田原市と石川県・小松市(自衛隊の街です)と加賀市の3地区になりました。

石川県小松市で「日本教科書」を採択

2018-09-11 19:38:24 | 道徳教科書 中学校
今年の中学校道徳教科書採択に関して、石川県小松市で日本教科書が採択されたようです。
日本教科書が採択されたのは、栃木県大田原市に続いて全国で2例目です。
大田原市も小松市も2015年に育鵬社教科書を採択している地域です。
日本教科書の監修者の白木みどり氏は金沢工業大学教授であり地元でもあります。


小松市HPより
http://www.city.komatsu.lg.jp/17367.htm




大阪市議会に「全国学テ」問題で陳情書を提出

2018-09-09 09:26:53 | 全国学力テスト
9月7日、大阪市議会に「学テ結果の教員待遇への反映」問題についての陳情書を提出しました。陳情書が採択されるかはまだ不明ですが、吉村市長の暴挙を止めるために、私たちとしてはぜひ採択してもらいたいと考えていますので、たくさんの方の傍聴をお願いいたします。

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大阪市会教育こども委員会の傍聴を!
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■日時 9月20日(木)13:00開会 
■場所 大阪市役所 市役所P1階(9階屋上階)
■傍聴 傍聴10名  モニター中継あり
■傍聴受付 市役所P1階(9階屋上階)12:30抽選(9階屋上階) 

<全国学力テストの結果を教員給与などに反映させるという 吉村市長の意向の見直しを求める陳情>

[陳情趣旨]
8 月 2 日、吉村大阪市長は、今年度の大阪市の「全国学力テスト」の結果が政令指定都市で最下 位になったことを問題視し、「全国学力テスト」の数値目標を決め、結果を教員・校長の人事評価、勤勉手当、さらには学校予算にまで反映させることを表明しました。
これに対しては林芳正文部科学大臣が、「(学力テストで)把握できるのは学力や学校教育活 動の一側面だ」「大阪市には調査の趣旨や目的を踏まえてほしい」と吉村市長の方針に否定的な 見解を述べています。吉村市長がやろうとしていることは「全国学力テスト」の目的から大きく 逸脱し、学校現場をいっそう混乱に陥れるだけです。
子どもの成績と子どもの家庭の経済状況には相関関係が見られることは各種の調査でも明らかです。沖縄に次いで子どもの貧困率の高い大阪市は、生活保護率、就学援助率ともに全国一です。したがって大阪市で最も必要なことは、まずもって子どもの生活基盤を安定させることであり、 目先のテストの点数を上げるために競争させることではないはずです。
もとより私たちは「学力」の向上を否定するものではありません。しかしその「学力」は将来 子どもたちが生きていくうえで真に必要な知識や考える力であり、それを支える読書習慣や自然 体験・社会体験こそが豊かな学力を保障するものだと私たちは考えます。そのためには子どもを 育てる環境整備にこそ行政は力を注ぐべきであり、困難な学校にこそ予算をつけて教員を配置し、 少人数学級を実現するなど、子どもが落ち着いて学習できるように条件を整えるべきです。
しかるに「全国学力テスト」の点数によって、教員待遇のみならず学校予算にまで格差をつけ、 教員と学校を競争させることによって、場合によっては点数至上主義に追い詰められた教員が子 どもを追い詰め、その結果子どもが教員不信、学校嫌いになり、かえっていじめや不登校が増え ることも懸念されます。吉村市長の新たな意向については、学校現場や教育専門家からも厳しい批判が寄せられています。大阪市の教育をこれ以上歪め壊すのはやめてください。

[陳情項目]
吉村市長は全国学力テストの結果を教員給与などに反映させるという意向を見直し、真の学力 向上のための施策を教育委員会と共に練り直してください。

9・8『愛国心を教えることは必要か?』(守口市)

2018-09-08 09:17:15 | 集会案内
いよいよ今日です。小さな規模の集会ではありますが、興味と時間がお有りの方は、ぜひご参加ください。

集会『愛国心を教えることは必要か?』
明日9月8日18時から(講演は18時半から)
守口市中部コミュニティセンター、会議室12にて
主催:もりナビ(守口から平和と民主主義を考える会)
ゲストスピーカー:
丁章さん(詩人、東大阪で教育を考える会)
「無国籍者の視座から見える愛国心」
岡本朝也さん(未来のための歴史パネル展共同代表)
「“僕らのナショナリズム”をなんとかいたい」
参加費:500円
併設:未来のための歴史パネル展
《集会趣旨》
 今年から実施されている「道徳」の教科化。教科書検定を通過した道徳の教科書は、「愛国心」に満ち溢れています。
 道徳教科書の中には「日本教科書」「教育出版」のような国家主義色の強い教科書もあれば、人権を尊重する姿勢のある教科書もあります。しかし第1次安倍政権によって改正された教育基本法第2条第5には教育の目的として「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」とあるために、愛国心を教える教材があるという点で、どの道徳教科書も一致しています。
 一方、今年発売された、ヘイトスピーチに対抗して正しい歴史認識を広めるためのパネル展を主催する日本人の岡本朝也さん、おふたりのゲストスピーカーをお招きして、道徳教科書採択の結果を考える集会を開催します。
 学校で子どもたちに「愛国心」を教えることの意味を、改めて問い直したいと思います。




全国学力テストの結果を教員給与などに反映させる吉村大阪市長の暴挙を阻止するための文科省へのパブコメの呼びかけ

2018-09-01 09:50:32 | 全国学力テスト
8月7日、子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会では、84団体の賛同を得て大阪市教委に抗議行動をおこないました。マスコミでも取り上げられ、批判の声も強まってきていますが、吉村市長はツイッターで、教員バッシングを強め、あくまでも具体化しようとしています。
9月に予定されてい総合教育会議を視野に大阪市議会への働きかけや大阪市教委交渉を準備しています。

さらには、文科省へも働きかけたいと思っています。
文科省に大阪市の問題について問い合わせたところ、全国学力テストは毎年実施要項が作られるので、そこに一定の歯止めが記入されれば、吉村市長のようなことはできなくなるとのことでした。数年前に大阪府の松井知事が学テの結果を高校入試の内申書に入れる方針を打ち出し、文科省は批判しましたが府教委は強行しました。しかしそのようなことへの禁止事項が実施要項に書かれたので、次の年からはできなくなったということもありました。

そこで、文科省へのパブコメ活動を呼びかけたいと思います。
文科省にはパブコメを受けつけるページがあります。

文科省HP http://www.mext.go.jp/mail/index.html
から入り「全国的な学力調査に関すること」に進んでください。

「御意見・御希望」欄と「御質問」欄がありますので、どちらかまたは両方に書いてください。

「御意見・御希望」欄に書くと回答はないのですが、「御質問」欄ならのちほどHPにそれへの回答が書かれるそうです。そのため「御質問」欄に一定の意見を書いて最後に「文科省は実施要項ではっきり大阪市のような学テ結果の使用を禁止するつもりがあるのか?」とか「どう対処するつもりなのか?」とか質問形式で出してもらうのがいいのではないかと思います。もちろん「御意見・御希望」欄にしっかり書いて、質問は質問で「御質問」欄に書いていただくのもいいと思います。とにかくたくさん出すことが大切ですので、ぜひご協力をお願いいたします。

そもそも文科省が全国悉皆調査をして結果を公表していることが無用の競争を生んでいるという原則的な批判も必要だと思います。1960年代の全国学テの悲惨な結果を経験している方はそのこともぜひ書いてください。すでにある県では大阪市のことを知って、自分の県でも検討したらどうかというような声が一部の政治家から上がっているそうです。全国に悪い影響を与えないためにもよろしくお願いいたします。