子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

大阪で教科書問題にとり組む市民運動の交流ブログ

12/8 「愛国」と「自己犠牲」の道徳教育を許すな!全国集会

2018-10-07 14:24:39 | 集会案内
集会の案内です。ぜひ、ご参加ください。

「愛国」と「自己犠牲」の道徳教育を許すな!全国集会
―2018年、中学校道徳教科書採択の総括と今後―

■日時:12月8日(土)13:00開場 13:30~16:30
■会場:エルおおさか 大会議室
■内容:
(1)今年の中学校教科書採択の総括
(2)解説 「日本教科書」と日本会議 上杉聰さん
(3)小中学校道徳教科書の問題点と学校現場~道徳の教科化にどう対抗するか 
(4)全国各地からの発言       
■主催「戦争教科書」はいらない!大阪連絡会

資料代:800円(学生、しょうがい者無料)

■集会呼びかけ

大阪府では「日本教科書」「教育出版」の採択を阻止!

 今年の中学校道徳教科書採択では、私たちは日本会議系が作成した「日本教科書」と「教育出版」は採択させてはならない教科書であることを広く伝えました。各地の市民たちが学習会・市民アンケート・教育委員会採択会議の傍聴などに取り組んだ結果、これらの教科書は大阪府では採択されませんでした。
 全国的には「日本教科書」は栃木県大田原市、石川県小松市・加賀市でしか採択されませんでした。同教科書は惨敗を期したのです。「教育出版」は名古屋市や東京都品川区など一定の地区で採択されましたが、昨年の小学校道徳教科書で「教育出版」を採択した沖縄県那覇地区や東京都武蔵村山市などで「教育出版」を阻止したのは市民運動の力が発揮された結果でした。
 他方で、大阪市では「廣済堂あかつき」が採択され問題を残しました。「廣済堂あかつき」は「日本教科書」「教育出版」同様、子どもに22の徳目ごとに5段階の自己評価をさせており、徳目に意図的に誘導する教科書です。また教材の文章が長く文科省の言う「アクティブラーニング」にさえ向いていません。
 8社の教科書はどれも問題があります。今後は小学校同様、各社の教材をよく吟味し、「愛国心」や「自己犠牲」の刷り込みなど、子どもに与える悪い影響を最小化する取り組みを現場でやらねばなりません。

2019年の小学校教科書採択、2020年の中学校教科書採択に向けて取り組みを!

 小学校教科書には「つくる会」系教科書はありませんが、学習指導要領の改悪により社会科を中心にして、愛国主義的な教科書が増えつつあります。
 中学校教科書には育鵬社、自由社の歴史・公民教科書があります。育鵬社は大阪府では大阪市・東大阪市・四条畷市・河内長野市・泉佐野市で採択されており、中学生の5人に一人が学ばされています。2020年はこれらの5市で育鵬社採択を絶対阻止しなければなりません。
 育鵬社は全国的には5%の採択率で、毎年赤字を出しています。そのため道徳教科書は発行できず、経営的にかなり追い詰められています。安倍首相の肝いりで強引に進められてきた歴史・公民教科書の発行ですが、日本教育再生機構は2017年以来、機関誌も発行できていません。そのうえ、教育再生首長会議が日本教育再生機構に公費から多額の金を投入していたことが暴露され、石垣市長は八重山の市民から告発されてもいます。八木秀次氏や「日本教科書」が教育再生首長会議から特別な便宜供与を受け、違法な宣伝活動をしていたことまで明るみに出て、日本会議の20年来の教科書運動の破たんが明確になりました。
 私たちが作りだしたこのような状況をさらに一歩進め、安倍内閣の「愛国兵士づくりのための教科書改悪」を断固阻止しなければなりません。そのために12.8集会に多くのみなさんが参集し、共に来年に向けての態勢を整えてくださることを呼びかけます!