中学道徳教科書で検定合格した8社中5社で「愛国心」等を段階別で自己評価欄を設けています。段階評価は、文科省の「徳目」にそって、自分の「内心」を評価させるものです。段階別自己評価は、子どもたちを文科省の「徳目」に向けて誘導していく手段となります。
教員による記述式評価と子どもたち自身による自己評価は、子どもたちの内心に大きな強制力が働くことは明らかです。
特に、日本教科書は「心の成長を振り返りましょう」と題したページを巻末に作っています。「国を愛し、伝統や文化を受け継ぎ、国を発展させようとする心」のように、文科省の22の徳目を「中学生で身につけたい22の心」として列挙しています。
子どもたちには、
「1レベル:意味は分かるけど意味はわかるけれど、大切さを感じない」
「2レベル:大切さや意味は分かるけど、態度や行動にすることができない」
「3レベル:大切さや意味は理解していても、態度や行動にできる時とできない時がある」
「4レベル:大切さや意味は理解していて、多くの場面で態度や行動にできている」
までの4段階のうち「自分のレベルを判断して〇を付けましょう」と呼び掛けています。
このように、徳目への「理解」だけでなく「態度や行動」にまで自己評価させているのは日本教科書だけです。
さらに3年生の「私の道徳記録」には、「道徳の時間の意義について、あなたの考えを書きなさい」と言う項目までありました。子どもたちに「道徳の時間の意義」まで書かせるなど余計なお世話と言うしかありません。
他の社はどのようにしているか見てみましょう。
教育出版は22項目と教材名を並べて「心かがやき度」を星1~3個で示すものとなっています。廣済堂あかつきは、教材と徳目ごとに「できなかった」から「とてもよくできた」までの5段階でチェックするものとなっています。日本文教出版は教材別に5段階、東京書籍は学期ごとに4段階で丸をつけて子どもたちが振り返る欄を作りました。
子どもたちの内心に関わる授業において、どのような方法によっても自己評価することは、子どもたちの内心の自由を侵害するものになります。中でも、日本教科書が最も子どもたちの心を統制していくものになっていると言えます。
教員による記述式評価と子どもたち自身による自己評価は、子どもたちの内心に大きな強制力が働くことは明らかです。
特に、日本教科書は「心の成長を振り返りましょう」と題したページを巻末に作っています。「国を愛し、伝統や文化を受け継ぎ、国を発展させようとする心」のように、文科省の22の徳目を「中学生で身につけたい22の心」として列挙しています。
子どもたちには、
「1レベル:意味は分かるけど意味はわかるけれど、大切さを感じない」
「2レベル:大切さや意味は分かるけど、態度や行動にすることができない」
「3レベル:大切さや意味は理解していても、態度や行動にできる時とできない時がある」
「4レベル:大切さや意味は理解していて、多くの場面で態度や行動にできている」
までの4段階のうち「自分のレベルを判断して〇を付けましょう」と呼び掛けています。
このように、徳目への「理解」だけでなく「態度や行動」にまで自己評価させているのは日本教科書だけです。
さらに3年生の「私の道徳記録」には、「道徳の時間の意義について、あなたの考えを書きなさい」と言う項目までありました。子どもたちに「道徳の時間の意義」まで書かせるなど余計なお世話と言うしかありません。
他の社はどのようにしているか見てみましょう。
教育出版は22項目と教材名を並べて「心かがやき度」を星1~3個で示すものとなっています。廣済堂あかつきは、教材と徳目ごとに「できなかった」から「とてもよくできた」までの5段階でチェックするものとなっています。日本文教出版は教材別に5段階、東京書籍は学期ごとに4段階で丸をつけて子どもたちが振り返る欄を作りました。
子どもたちの内心に関わる授業において、どのような方法によっても自己評価することは、子どもたちの内心の自由を侵害するものになります。中でも、日本教科書が最も子どもたちの心を統制していくものになっていると言えます。