今年の6月以降、全国でモラロジー研究会主催の「教育者研究会」が開催されています。その多くで、文部科学省や当該自治体、教育委員会が後援しています。さらには、会場によっては、教育委員会教育長などが講演をしているケースがあります。下記の要求書にあるように、今年の中学校道徳教科書採択対象になっている日本教科書株式会社とモラロジー研究会は密接な関係にあります。採択期間中にモラロジー研究会主催の「教育者研究会」が開催され、採択権限を持つ教育長が講演を行うことは、教科書採択の公正性を逸脱する行為です。
ぜひ各地でも、この点を教育委員会に問いただしていただきたいと思います。
第55回教育者研究会の予定はこちら
http://www.moralogy.jp/educator
私たちは、今年の「教育者研究会」で教育長が講演予定の大阪府柏原市教育委員会に以下の要求書・質問書を提出しました。
*****************************************
モラロジー研究所主催「第55回教育者研究会」の後援の撤回と教育長の講演中止を求める要求書及び質問書
子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会
今年、公益財団法人モラロジー研究所は、「道徳教育の新たな充実をめざして」をテーマに「第55回教育者研究会」を全国91カ所で開催し、8月11日には柏原市で開催するとしています。そこでは柏原市と柏原市教育委員会が「後援」し、新子教育長の講演も予定されています。
モラロジー研究所理事長の廣池幹堂氏は改憲団体である日本会議の代表委員であり、同研究所は特定の思想性を帯びた団体です。
しかも、モラロジー研究会は今年の中学校道徳教科書採択対象になっている日本教科書株式会社(以下、「日本教科書」)と密接な関係にあります。「日本教科書」の顧問となっている八木秀次氏はモラロジー研究会の関連団体である麗澤大学教授です。「日本教科書」の中には、モラロジー研究会の発行する「ニューモラル」から引用した教材もあります。さらには、「教育者研究会」の講師に「日本教科書」の執筆者が2名います(白駒妃登美氏、丸岡慎弥氏)。
柏原市で同研究会が開かれる8月11日は、中学校道徳教科書採択の真っ最中です。そのような時期に、採択対象の教科書と密接な関係にある同研究会に、教育委員会が「後援」するだけでなく、採択権限を持つ教育長が講師として参加することは不適切です。特定の教科書会社への便宜供与そのものであり、教科書採択の公正性、行政の中立性の原則に反します。
柏原市と柏原市教育委員会は、以下の要求内容と質問事項に対して速やかに文書回答するよう求めます。
<要求内容>
1.柏原市と柏原市教育委員会は、モラロジー研究会「教育者研究会」への後援を取り消してください。
2.同研究会での新子教育長の講演を中止してください。
<質問事項>
1.どのような経緯で同研究会を「後援」することになったのか、明らかにしてください。具体的には、いつ、どこから「後援」要請があり、どの機関で「後援」を審議して決定したのか、明らかにしてください。
2.どのような基準で「後援」をきめたのか、明らかにしてください。
3.同研究会は毎年開催されています。いつから「後援」しているのか、明らかにしてください。
4.市立学校に同研究会の「案内」が配布されているかどうか明らかにしてください。配布されているのであれば、どのような経緯で配布されているのか明らかにしてください。
5.同研究会で新子教育長が講師となった経緯と理由を明らかにしてください。
6.8月11日の同研究会には、教育長以外に教育委員会関係者の参加予定があるのか明らかにしてください。あれば、誰が参加予定か明らかにしてください。
以上
ぜひ各地でも、この点を教育委員会に問いただしていただきたいと思います。
第55回教育者研究会の予定はこちら
http://www.moralogy.jp/educator
私たちは、今年の「教育者研究会」で教育長が講演予定の大阪府柏原市教育委員会に以下の要求書・質問書を提出しました。
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モラロジー研究所主催「第55回教育者研究会」の後援の撤回と教育長の講演中止を求める要求書及び質問書
子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会
今年、公益財団法人モラロジー研究所は、「道徳教育の新たな充実をめざして」をテーマに「第55回教育者研究会」を全国91カ所で開催し、8月11日には柏原市で開催するとしています。そこでは柏原市と柏原市教育委員会が「後援」し、新子教育長の講演も予定されています。
モラロジー研究所理事長の廣池幹堂氏は改憲団体である日本会議の代表委員であり、同研究所は特定の思想性を帯びた団体です。
しかも、モラロジー研究会は今年の中学校道徳教科書採択対象になっている日本教科書株式会社(以下、「日本教科書」)と密接な関係にあります。「日本教科書」の顧問となっている八木秀次氏はモラロジー研究会の関連団体である麗澤大学教授です。「日本教科書」の中には、モラロジー研究会の発行する「ニューモラル」から引用した教材もあります。さらには、「教育者研究会」の講師に「日本教科書」の執筆者が2名います(白駒妃登美氏、丸岡慎弥氏)。
柏原市で同研究会が開かれる8月11日は、中学校道徳教科書採択の真っ最中です。そのような時期に、採択対象の教科書と密接な関係にある同研究会に、教育委員会が「後援」するだけでなく、採択権限を持つ教育長が講師として参加することは不適切です。特定の教科書会社への便宜供与そのものであり、教科書採択の公正性、行政の中立性の原則に反します。
柏原市と柏原市教育委員会は、以下の要求内容と質問事項に対して速やかに文書回答するよう求めます。
<要求内容>
1.柏原市と柏原市教育委員会は、モラロジー研究会「教育者研究会」への後援を取り消してください。
2.同研究会での新子教育長の講演を中止してください。
<質問事項>
1.どのような経緯で同研究会を「後援」することになったのか、明らかにしてください。具体的には、いつ、どこから「後援」要請があり、どの機関で「後援」を審議して決定したのか、明らかにしてください。
2.どのような基準で「後援」をきめたのか、明らかにしてください。
3.同研究会は毎年開催されています。いつから「後援」しているのか、明らかにしてください。
4.市立学校に同研究会の「案内」が配布されているかどうか明らかにしてください。配布されているのであれば、どのような経緯で配布されているのか明らかにしてください。
5.同研究会で新子教育長が講師となった経緯と理由を明らかにしてください。
6.8月11日の同研究会には、教育長以外に教育委員会関係者の参加予定があるのか明らかにしてください。あれば、誰が参加予定か明らかにしてください。
以上