塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

Weekendの麺処巡り がんこ総本家で伊勢海老

2008-01-13 14:07:15 | 拉麺_08
 江戸の頃、浮世草子「好色一代男」を発表した井原西鶴
(1642~1693)は、「日本永代蔵」(1688)の中に伊
勢海老の高価な話や、「世間胸算用」(1692)の中に各
藩で初春の祝儀として高価な伊勢海老を贈答すると書いて
いる。
 伊勢海老の語源は、伊勢が海老の主産地であったのと、
磯に多く生息するから「イソエビ」と呼ばれたところから
つけられたとも言われている。
 伊勢海老は、タンパク質やカリウム、ビタミンEを含み、
タウリンが豊富だとか。このタウリンがくせ者、いや、優
れもので、血液中のコレステロールを減少させる働きがあ
り、さらに肝機能も高めてくれるのである。その効能は、
動脈硬化や肥満、味覚障害の予防に効果があると言われる。
 そんな伊勢海老ならば、是が非でも食べたい。食べてお
かないと、そのうち酷なことばかり行ってきたので、今上
げた病気が蔓延しそうだ。
 そうしたら、がんこ総本家で伊勢海老の味噌拉麺が、本
日振る舞われるという。行かなければ。
 来ましたヨ。1月の2~3日は正月松の内とあって、帰郷
されておられた“がんこファンダメンタリズム”の皆さんも
顔を見せられ、本日は賑やかなSP日となったようだ。
 なにせ、食材は伊勢海老、スープも味噌とくれば、俄然並
びも強烈で開店時には40名ほどが見られた。
 しかし、本日の一条安雪家元の様子がおかしい。以前痛め
た腰の逆側に痛みが出ているそうで、昨日は店を閉められて
いたという。何とか気力を振り払い、厨房に立っていつもの
作業に入られた。それでも、仕込みの時間が遅かったようで、
開店はいつもの正午から30分後となった。
 海老の風味が味噌ダレに負けていない。スープを口に含む
と、海老の滋味が心地よい苦味に感じられる。いつもの味噌
よりも幾分押さえられているようだ。これが、海老の風味を
際立たせているようで、旨い一杯だった。
 一条家元の腰痛が早く治るように言葉をかけながら、総本
家を後にした。それにしても、旨い伊勢海老の味噌だった。

味噌ダレ

「街を巡る」谷中界隈「善光寺坂」

2008-01-13 06:09:01 | 街を巡る
 続いて「善光寺坂」。この坂は寺の名前から付けられ
ている。坂上の北側にその寺があった。慶長6年(1601)
信濃善光寺の宿院として建立。元禄16年(1703)年の
大火で焼け落ち、その後、青山に移転している。
 善光寺坂の途中に玉林寺があり、そこにシイの木が
ある。そのシイの木を見たくて伺ったが、寺の裏側に
廻る筋が判らず、お目当てのシイの木に到達せず。
次回伺った時までのお楽しみとしておこう。
 次からは、関口・目白台界隈を巡ったレポだ。
(台東区谷中1丁目と池之端4丁目の境辺り)