塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

街を巡る 壬生狼の軌跡 八木邸

2009-01-26 06:33:52 | 街巡り_09
 坊城通りを北に上がると左側に新撰組が屯所として使用した
「八木邸」がある。通りから長屋門までのエントランスが思った
以上に長く、さすが壬生村の郷士(壬生住人士)の邸宅である。
 文久3年(1863)2月、江戸から上洛した浪士組は、八木源
之丞邸を宿舎とし、慶応元年(1865)に西本願寺へ移転するま
で約2年間を過ごしている。
 長屋門の手前で入館料1,000円を払い玄関へ。そうそう、門か
らの館内は撮影禁止である。屋敷内では先に入館された若い男女
数名がガイドさんから説明を聞く姿があった。私はだいたいの内
容は知っているので、一人で屋敷内を見てまわる。
 宿舎生活に入った年の9月16日深夜、芹沢鴨と平山五郎、芹沢
の妾・お梅が何者かに、この屋敷で暗殺された。奥の間の縁側沿
いの鴨居に斬りつけられた刀傷が残っていた。V字型で深さは20
mm程。この刀傷を見られただけで満足。
 見終わって邸宅を出ると、八木家が営んでいる茶房で毛氈を敷
き詰めた腰掛けに座り、抹茶と屯所餅(壬生菜が混ざった大福)
を頂いた。これは入館料に含まれたサービスである。
(京都市中京区壬生柳ノ宮町24)
八木邸門 抹茶と屯所餅