tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

玄の蕎麦/奈良に、玄があってよかった。

2014年07月14日 | グルメガイド
久々に、ならまちの「玄」(奈良市福智院町23-2)を訪ねた。石臼で挽いた十割蕎麦の店である。かつて月刊文藝春秋が「最後の晩餐」という記事を連載していた。「もし明日地球が滅びるとしたら、今晩あなたは何を食べたいですか」と各界の名士に聞くという趣向である。そこでユーミン(松任谷由実)は、「玄の蕎麦」と答えていた。2012年にスタートしたミシュランガイドでも、玄は毎年1つ星を獲得し続けている。
※トップ写真は「田舎蕎麦」1,000円(税別)。写真はすべて7/11に撮影


場所はわかりにくい。私は「香炉里」の前を通って入った


この日も、予約分だけで完売だった

昼の営業は11:30~13:30(入店は13:00まで)で、日・月曜はお休み。売り切れの場合が多いので、予約は必須である。夜は18:00~21:00(入店は19:00まで)の完全予約制(コース料理「蕎麦遊膳」10,500円のみ)で、土・日・月曜はお休みだ。私は昼の部に訪ねた。平日(7/11の金曜日)で、しかも台風が接近していたが、前日に電話するとあと4枚しか残っていなかった。私は「せいろ蕎麦」と「田舎蕎麦」を1枚ずつ予約した。



当日の正午に入店すると、すでにたくさんのお客が入っていた。若い人が多い。一見して地元民ではなく、遠方から来ている人のようだった。お店の人に聞くと、「そば豆腐」500円はまだ注文できるとのことだったので、これを追加。最初にこれが出てきた。そば粉だけで、こんなプリンプリンの豆腐ができるのだ。


「そば豆腐 うにのせ」500円。大豆ではなくそば粉だけで作る。「湯葉のせ」もある





つぎに「せいろ蕎麦」1,000円。更科粉(一番粉)というか、そばの実の芯の白い部分を挽いて打った麺で、繊細で上品な味わいだ。最初は塩だけでいただき、次にツユにつけていただいた。塩だけの方がそばの香りが楽しめるが、鰹だしの利いたツユが、また美味しい。ワサビを載せていただく。結局、塩とツユを半々でいただいた。


こちらは上品な「せいろ蕎麦」1,000円。生ワサビがついている。塩は写真のミルで挽いてかける

最後が「田舎蕎麦」1,000円。そばの皮ごと挽いて(ひきぐるみ)打った麺で、そばの香りが立ち、こちらが私の好みである。塩、次に辛味大根を載せツユでいただいた。いずれも「つなぎ」を一切使わない十割そばで、細打ちでやや短めの麺である。そばの香りを楽しみながら、しみじみといただいた。周りのお客の何人かは「そばがき」を食べていた。これも美味しいと評判なので、一度はチャレンジしたいものだ。


こちらは「田舎蕎麦」1,000円。辛味大根がついてきた


トロトロのそば湯はたっぷり。これで満腹になった

以前「そばの適量」というブログ記事を書いたことがある。そばはお店によって量が違うので、戸惑うことがある。玄のそば1枚の量は、130gくらいだろうか…。レジでは「かえし醤油」1,200円を販売していたので、これも買って帰った。自宅で玄のツユを再現してみよう。


かえし醤油「玄 真髄」(材料は醤油・みりん・砂糖)1,200円。ダシ汁にこれを加えてツユを作る

私は自宅でもよくそばを食べる。たいていは近所のスーパーで売っている乾麺で、「滝沢更科 八割そば」(日清フーズ)とか「信州そば」(おびなた)だ。これが安いのに、結構うまい。乾麺の1人前100gは100円程度だが、これを湯がくと300gになる。これなら家計にも響かないし、お腹もいっぱいになる。しかしたまには「玄」のそばを食べて、そば本来の味と香りを思い出したいものだ。





「日本に、京都があってよかった。」というコピーが京都市の観光ポスターにあったが、「奈良に、玄があってよかった。」とつくづく思う。おかげで、奈良市内には続々とそば名店が誕生している。

皆さん、やはり「玄」は美味しいです。ぜひ「田舎蕎麦」と「せいろ蕎麦」の計2枚を予約して、お昼にお訪ねください!

※食べログは、こちら

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