tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ごちそう館 紀文(和歌山市)で、クジラ料理を満喫!

2020年10月27日 | グルメガイド
私は放送大学の学生だ。放送大学は文部科学省認可の通信制大学で、入学試験こそないものの、高校の卒業証明書の提出が必要な正式な大学である。ここでは年に何度か、全国各地でスクーリング(面接授業)が行われる。和歌山市内で「高野山学」という興味深い講座があったので(10/17~18)、前泊を含め2泊で訪ねることにした。宿泊料金はGoToトラベルを使い、素泊まりが1泊約2,000円だった。



前泊の日(2020.10.16)は夕方に和歌山入りし、夜には「ごちそう館紀文」(和歌山市吉田853)を訪ねた。ここのクジラ料理が美味しいと聞いていたからだ。デパートやスーパーで売っている鯨肉は、沿岸捕鯨で獲れるミンククジラのような小型の鯨肉だ。しかし、やはり美味しいのは沖合で獲れる大型クジラの肉。この店では、そのような鯨肉が出てくるという噂だった。お店のHPには、



<1965年創業>JR和歌山駅徒歩10分
日本各地から仕入れる新鮮食材と職人の技 すべての部位を堪能できる人気の「クジラ豪華コース」や新鮮なネタで握る寿司が絶品。産地にこだわらず、日本全国より新鮮なものを厳選して仕入れ。鯨料理、クエ鍋、寿司、和食とお楽しみ頂けます。



お通し、これは力が入っている

━ 日本の伝統的な食文化"クジラ料理" ━
低カロリーで低脂肪、そしてヘルシーな美味しさが女性にも人気。
・当店の鯨料理を味わい尽くす「クジラ豪華コース」…8,800円
・ハリハリ鍋 …4,500円
・さえずり(舌)旨煮 …1,580円



クジラの様々な部位の刺身。新鮮でとても美味しい!


クジラの竜田揚げ。学校給食でよく食べたが、こんなに美味しいのは初めてだった!

残念ながら「クジラ豪華コース」は、2人前以上でしか注文できなかった(要予約)。クジラ料理で値段が出ていたのは上記の3つだけで、他は時価。ハリハリ鍋の値段を見ても「これは相当値が張りそうだな」と見当がついたが、宿泊料金が大幅にディスカウントされているので、この日は好きなものを注文することに決めた。


これは鯨肉ではなくタチウオの塩焼き。本場のタチウオはこんなに大きくて美味しいのだ


ハリハリ鍋の具材。刺身にできるほど新鮮な鯨肉だった

刺身、竜田揚げと来て、1品だけは和歌山が本場のタチウオ塩焼き。「和歌山に行くなら、タチウオとウツボを食べよ」と言われていた。ウツボはメニューになかったので、タチウオにした。そして締めはハリハリ鍋だ(税別4,500円)。シャキッとした水菜の食感から、この名がついたそうだ。ご店主はとても気さくな方で、話が弾む。仲居さんの応対も、とても良い。



ああ、美味しかった!大満足だ。1年分の鯨肉を食べたような気分になった。JR和歌山駅のバス乗り場まで歩きながら、ふと考えた。「ウチの息子に今日の料理をご馳走しても、喜ぶだろうか?」という疑問が湧いてきたのだ。それは先日の「いもぼう」でも頭をよぎった疑問だ。


鍋の締めは、細打ちのうどん

学校給食などで幼い頃に鯨肉に親しんでいないと、この美味しさが分からないのではないか、と思ったのである。戦後の高度成長の中で、伝統的な食文化は大きく変貌を遂げた。それは親子の間でさえ、埋められない溝を作ってしまったのではないか…。和食は世界遺産に登録されたが、これは先行き怪しいぞ。この問題は、もう少し自分なりに深掘りしていきたい。

ともあれ、ごちそう館 紀文さん、美味しいクジラ料理をありがとうございました!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 橿原神宮の「朝さんぽ」ツア... | トップ | 天然記念物のコジイ・ヤマモ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

グルメガイド」カテゴリの最新記事