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田中利典師の「蔵王供正行/第24日 如来の智慧の火で、煩悩を焼き清める」

2024年04月03日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈蔵王供正行24日目「煩悩…」〉(師のブログ 2015.5.24 付)。護摩行で焚く火は、大日如来の智慧の火。これで煩悩を焼くのだそうだ。蔵王供正行も、いよいよ明日(5/25)に中日を迎える。
※写真は吉野山の桜(2015.4.7)。2024年も3/31に下千本で開花し、4/2時点で五分咲き!

なお最後に出てくる「KOBOトレイル」は、利典師が手がけた「弘法大師開創の道プロジェクト」によって始まったトレイルランニングレースで、今年(2024年)もプロトレイルランナーの鏑木毅さんをお迎えして、5/19(日)に開催される(利典師と鏑木さんの対談は、こちら)。では、全文を以下に紹介する。

「煩悩…」
蔵王供正行24日目(5月24日)。晴れときどき曇り。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第47座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法            於本堂 
9時、第48座目蔵王権現供養法修法     於脳天堂
10時20分、本堂法楽・例時作法        於本堂
12時半、水行               於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、本堂法楽・法華経読誦       於本堂
    
参拝者1名。大津から聖護院の行者さまが随喜に来山。お護摩に出て頂く。

****************

「煩悩…」
蔵王供千願祈祷の法楽行として、毎日午後から護摩を行じている。お護摩だから火を焚く。ただの火ではない。たき火やキャンプファイアーの火とはわけが違うのである。なんの「火」か。それは、如来の智慧の火である。

護摩記、観想に曰く…「我ら念念熾盛起こる所の業苦煩悩の薪を、大日遍昭の智火を以てこれを焼き尽くす。故に我らの凡身は大日の覚体と同体不二、不二の故に苦界楽邦を成る」…大日如来、蔵王権現の智慧の火で、自らの、そして祈願する多くの方々の煩悩悪業を焼き清めることで、祈願が成就され、楽邦に至ると観想するのである。

今日でほぼ修行も半分のところまで来た。明日が中日である。そして私は今日も、自分の煩悩ばかりを燃やしていたのかもしれない。熱い護摩だった。

今日、吉野ではKOBOトレイル2015が開催された。私がはじめた弘法大師開創の道プロジェクトで生まれたトレイルレースである。無事、開催成就を、はるか、丹波から祈った。
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