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田中利典師の「蔵王供正行/第39~40日 未来に向けて 手を打っておくことが 肝要」

2024年06月04日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は〈蔵王供正行39-40日目「人は誰でも、いま生きているように未来を作っていく」〉(師のブログ 2015.6.9 付)。この言葉は〈今の自分から自己改革を行い、自分の周りの環境を変革しなければ、未来の自分の可能性は極めて狭隘(きょうあい)なものになる〉、という三木清の戒めの言葉である。
※トップ写真は、吉野水分(みくまり)神社の桜(2024.4.5 撮影)

師は〈「里の行」として、諸縁を切らずに行じていることを、大変良いといっていただいた。まさに正鵠(せいこく)を射た、私への励ましである〉とお書きである。SNSで情報を発信しながら、家族総出でお行に打ち込む姿は、里の行のお手本なのだ。いよいよ満行まで、あと10日となった。では、全文を以下に紹介する。

「人は誰でも、いま生きているように未来を作っていく」
蔵王供正行39日目(6月8日)。曇り一時雨。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第77座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂 
9時10分、第78座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
10時30分、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、法楽勤行             於本堂
参拝者2名。九州の教師さんと、東京から里村さんが来山。里村さんは護摩終わりに到着でした。

蔵王供正行40日目(6月9日)。日程同じ。79座、80座修法。40日目が終了。
参拝者3名。東京からと奈良からと、福岡からと 三人とも遠来の参拝者でした。

****************

「人は誰でも、いま生きているように未来を作っていく」
昨日、行お見舞いにきていただいた東京の里村さんから、今回のお行をたいそう褒めていただいた。ありがたい励ましである。とりわけ、「里の行」として、諸縁を切らずに行じていることを、大変良いといっていただいた。まさに正鵠(せいこく)を射た、私への励ましである。

家族総出の修行も褒めていただいた。ま、これはほんとにお世話をしてもらっている家人にはありがたいお言葉である。これからの行者が行う「里の行」のひな形にもなる、とまで言っていただいた。

今日も、FBでお知り合いになった九州の方が遠路わざわざお参りにおいでいただいた。「フェイスブック恐るべし」である。また、東京のお坊さんを案内して金峯山寺時代に懇意になった某局の友人にも、来ていただいた。お客さんは増上寺でのイベント「向源」を手がけてきた青年僧である。私に会いたいといっておいでになったのであった。

私の如き修行に、こうして毎日の如く、全国から行見舞いやお参りにきていただくのは、ホントに希有なご縁だと思っている。今日で40日を数えるが、その間、37日間は誰かしら、お参りをいただいたが、その内の3割近くが、実は初対面の人である。これも希有なことだ。

諸縁を切らずに入った今回の「里の行」はまた新しい力を私にもたらしてくれている。そのご縁に、ひたすら感謝である。また、ご縁のありがたさも改めて感じている。

そして今朝、私は脈絡なく、気がついた。今の修行は私の求める真実ではない。しかし、今の修行に入ったことに大きな意義があった。40日目を過ぎて、ようやくそこに少し気づくことが出来たのである。一歩、足を踏み出せたかもしれない。「人は誰でも、いま生きているように未来を作っていく…」。三木清の言葉が心に沁みる。
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