奈良県(観光プロモーション課)も、イキなことをやる。昨日(11/17)の奈良新聞1面トップに、「名曲で名所、歴史歌う 県内観光地の魅力 替え歌、カラオケ映像でユニークに 20市町村PR 来月2日、配信スタート」という見出しが躍った。カラオケ「JOYSOUND」を設置する店で、「ふりむかないで」の替え歌が歌えるのだ。記事の冒頭部分を紹介すると、
県内の観光地を替え歌とカラオケ映像で内外に発信するユニークな取り組みが来月2日にスタートする。県が今春、カラオケ配信大手、エクシング(名古屋市)の協力を得て、県内全市町村に替え歌の作詞と背景映像の製作を依頼。歌は昭和のヒット曲「ふりむかないで」で、20市町村が応じた。それぞれ名所や歴史を替え歌の歌詞に織り込み、地域の魅力をアピールする。
「ふりむかないで」は昭和30~40年代に活躍した男性コーラスグループ、ハニー・ナイツのヒット曲。来月2日から、全国のエクシング直営店や同社の通信カラオケ「ジョイサウンド」を設置する店などで、20市町村の替え歌と背景映像が配信される。
50歳代以上の人ならよくご存じだろうが、若い人のために説明しておく。「ふりむかないで」は、大阪万博の1970年(昭和45年)に発表された歌(池田友彦作詞、小林亜星作曲、ハニー・ナイツ歌唱)で、ライオンの「エメロンクリームリンス」のCMソングだ。1972年にレコード化されたときは60万枚を超える大ヒットとなった。
男性レポーターが道を歩く若い女性に背後から声をかけ、応じた人の後ろ姿と髪の毛を見せる(最後に顔を見せる)というCMで、ロケ地は全国に拡大していった(=日本縦断ふりむき娘)。歌の最後の「ふりむ~かないで~●●のひ~と~♪」の●●の部分などをその土地に入れ替えて、最終的に72カ所でロケされ、放送された。県のHPによると、
■「ふりむないで」の替え歌として、カラオケ配信されるのは、今回が初めて。参加20市町村自慢の美しい風景や悠久の歴史、まだまだ知られていないオススメスポットなど、渾身の映像とともに替え歌を配信いたします。
■参加市町村
大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、五條市、御所市、葛城市、宇陀市、平群町、三郷町、曽爾村、御杖村、王寺町、広陵町、河合町、大淀町、黒滝村、天川村、川上村、東吉野村(計20市町村)
残念ながら私が住んでいる奈良市はないが、私が村おこしのお手伝いをしている川上村の映像は、こんな感じだ。歌詞がとてもいい。岡島学芸員のいる王寺町は、雪丸だけでなく聖徳太子論争まで取り上げている。
大笑いしたのが、冒頭に貼った大淀町。母の故郷なので試しに開いてみたところ、抱腹絶倒の「渾身の映像」と特産の梨にこだわった歌詞が飛び出してきた。私は「忘年会はこれで決まり!」と決意した。大淀町の職員さんの「遊び心」には、ほとほと感心する。
動画一覧はこちらのサイトに出ているので、ぜひ皆さんもお試しいください。観光プロモーション課さん、楽しい企画をありがとうございました!