tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

菊乃さんの舞子育成プログラムにご支援を!

2015年01月20日 | 奈良にこだわる
今日は休みを取っているので、こんな時間にブログを書いている。昨日(1/19)は18:00~20:00、奈良ホテルで開催された「芸者菊乃と過ごす新年の宴」に参加した。イベントのパンフレットには、
※トップ写真は辻利幸さんのFacebookから拝借(新年の宴 1/17)。艶やかな菊乃さんの舞

かつて花街として栄えた元林院町(がんりんいんちょう)。最盛期には200人以上の芸舞子をかかえ華やいだ街も、現在は芸者5名余りに。菊乃さんはこの現状に「奈良・元林院花街復興プロジェクト」を立ち上げ、お座敷文化や伝統芸能普及活動を行われています。

今回はこのプロジェクトに賛同し、奈良ホテルで「新年の宴」を開催いたします。お料理は日本料理「花菊」の新年特別懐石をご用意。敷居が高く、なじみが薄いと感じられる花街の文化に身近に触れるまたとない機会です。芸者 菊乃と過ごす優美で華やかな新年の宴。新年を寿(ことほ)ぐ美しい舞、食事をお楽しみ下さい。



こちらは私がスマホで撮影した(1/19)

1月に菊乃さんの舞と懐石料理は、ピッタリだ。仕込み(舞子デビュー前の見習い)のありささんも来られていたので、お話を聞くこともできた。

菊乃さんは今「奈良元林院花街舞子塾1期生のお披露目イベントを開催したい」というプロジェクトに取り組んでいる。「READY FOR?」というネット上で資金を集める仕組み(クラウドファンディング)を使い、100万円の資金を集めておられる。今のところ649,000円が集まっているが、期日(2/15)までに100万円を達成しないと、この仕組みが流れてしまう。同プロジェクトのHPによると、


フルタアキヒロさん(デザイナー)と奥さんのつづき萌重さん(少女漫画家)。フルタさんのFacebookより

「奈良町元林院 花街復興プロジェクト」大野佐絵子(菊乃)と申します。かつて栄えた伝統ある奈良町元林院花街の魅力とおもてなしの心を再興し、そして、芸者・舞子を育成するとともに、地域芸能を伝承しながら、文化の継承・発展を目指すことを目的として活動しております。今回は27年春、舞妓塾1期生の見せ(店)出しを開催したいのです。しかし、舞子の育成費用、見せ出し開催費などの運営費が足りません。皆様の協力いただけませんか。

私は大阪市生まれ、中学校卒業後、長唄、三味線、日本舞踊、小唄、書道、茶道、華道、お囃子を学びながら奈良・菊水楼、叔母の経営するお茶屋・つるやにて舞妓の仕込み。三年を経て、平成二年十月菊水楼にて舞妓御披露目、店出し、平成八年一月えりかえをし菊水楼にて御披露目、店出しをし芸妓になる。

5年前に仕込から舞子になった子のお見せ出しをし、その後、病気にかかり2年間の闘病生活を終え、一度は引退を考えました。その時、周りの仲間がうちのことを励ましてくれました。そんな中、明治初期より続く奈良元林院検番をうちの代で潰す事は出来ないとの思いから他業種の友人たちの意見を取り入れながら、新しい舞子育成のプログラムを考え、このプロジェクトを始めるにいたりました。奈良花街の舞子の思いをぜひご覧下さい!

プロジェクトを行う目的
・このプロジェクトにより、廃れ、失われつつある花街の伝統芸能に興味を持つ人を増やし、その中から担い手を育成する為のPRになる。
・本活動を通して地球、世界、日本、伝統の素晴らしさを多くの人に伝えることにより芸術に対する理解が深まる。

奈良町・元林院 花街舞子育成プログラム詳細
期間:3か月
費用:129,600/月払い 330,000/まとめ払い
※内訳 お稽古費用、食費、生活費、寮費(ワンルームマンション)等
内容
必修科目 日本舞踊(花柳流)、着付け、茶道、華道、礼儀作法、書道
選択科目 三味線・お囃子等から一つ選択して頂きます。


菊乃さんは昨年渡米し、ニューヨークで日本のお座敷文化をPRされた(当ブログでも紹介させていただいた)。最盛期に200人を数えた芸舞子が、いつの間にか5人程度にまで減ったとは…。これは大ピンチである。

皆さん、ぜひREADY FOR?で、奈良のお座敷文化継承に、ご協力ください!

コメント
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