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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

壷阪寺の夜間拝観は、金・土・日曜日。8月18日(日)まで!(2013Topic)

2013年07月22日 | お知らせ
壷阪寺(高市郡高取町壷阪)は、「壷阪観音」といわれる観音霊場である。お里・沢市の『壺坂霊験記』でも知られている。『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』(山と渓谷社刊)によると、
※写真はすべてお寺のHPから拝借した

正式には南法華寺、俗には壷阪観音という。大宝三年(七〇三)に佐伯姫足子入道尼(善心)が高市郡に建てた、あるいは大宝三年に元興寺の僧、弁基大徳が建立したともいう。境内から出土する白鳳期の瓦は両説の年代と一致する。平安時代には長谷寺とともに定額寺に列せられ、『枕草子』『今昔物語集』などの王朝文学にも名のあがる著名な寺になった。

嘉保三年(一〇九六)に本堂、礼堂、五大堂、弥勒堂、宝蔵、船形房、客房、小板敷などが焼失したが、これらはその後再建。南北朝時代以降は高取城を拠点とする越智氏の寺になったものの、その滅亡とともに寺も衰微した。慶長年間(一五九六~一六一五)に高取城主の本多氏によって修復がなされ、寛永年間(一六二四~四四)以後は高取城主植村氏の庇護により栄えた。
 
明応六年(一四九七)に建立された三重塔と室町時代中期の礼堂、絹本著色一字金輪曼荼羅図や鳳凰文塼が重要文化財。盲目の沢市と、その眼を治そうと壷阪寺の千手観音に通い詰めた献身的な妻お里の人情話を描いた世話物浄瑠璃「壺坂霊験記」でも知られ、眼病平癒の祈願に訪れる参詣者も多い。西国三十三ヶ所の第六番札所。



文中の「定額寺」(じょうがくじ)とは、奈良・平安時代に官大寺・国分寺に次ぐ寺格を有したお寺のことをいう。この壷阪寺が、金・土・日曜日には夜間拝観を実施している。msn産経ニュース(6/29付)「大観音石像ライトアップ 奈良の壷阪寺 7月5日から初の夜間拝観 」によると

奈良県高取町の壷阪寺は7月5日から、境内の天竺(てんじく)渡来大観音石像の開眼30周年を記念し、石像などをライトアップする初の夜間拝観を実施する。昭和39年からインドでハンセン病救済事業をしている寺は、地域振興を目的に、南インド・カルカラに石工養成施設を設立。施設で加工した石材を使い、58年に石像を完成させた。石像は高さ20メートル、重さ1200トン。



石像のほか、インドで制作された釈迦一代記の仏伝図レリーフや三重塔(重文)、多宝塔などもLED照明でライトアップする。寺は「大観音石像の足元からは大和三山が望め、奈良盆地のすばらしい夜景を楽しむことができます」と話している。夜間拝観は、7月5日~8月18日の金・土・日曜と、7月15日(海の日)に実施する。午後6~9時。拝観料は300円(高校生以下100円)。問い合わせは壷阪寺(0744・52・2016)。

壷阪寺は奈良市内の寺などと違い、山の上にあるから、奈良盆地の夜景が一望できる。これは「新名所」になるかも知れない。参院選も終わり、町もようやく落ち着きを取り戻した。金・土・日曜日の夜は、ぜひ壷阪寺に足をお運びください!
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