昨日(6/17)奈良パークホテル(奈良市宝来)で、奈良時代の宮廷料理を再現した「天平の宴」をいただいた。
なら・シルクロード博(1988年)の頃から提供され始めた料理で、遺跡から出土された木簡や文献をもとに、専門家の助けを借りながら再現した料理だそうだ。四季おりおりに料理の内容も変えられる。席では古代衣装の上着を羽織る。
写真が料理の一部(最初に並べられていたもの)だ。中央にあるのが蘇(そ)で、牛乳を約10分の1に煮詰めたものだ。発酵させていないので、チーズというより甘みを抜いたミルクキャラメルの趣だ。
左上が祝菜(ほがいな)で、キジ肉をあぶったもの、干しダコ、なれ鮨風に発酵させたカツオなどが載っている。右上はスズキを塩で締めたもの。
手前は調味料で、左からしょうゆを絞る前の醤(ひしお)、米酢、藻塩(もしお)。天平の白酒(どぶろく)は飲み放題だった。
ホテルはこの料理のために、わざわざ特別室(大宮の間)を作られた。白木造りで、門扉も重々しい。板間だが掘りごたつ式になっていて、定員は16人。家内と娘の3人だけで独占するのが申し訳ないほど、広々として立派な部屋だ。
※天平の宴(奈良パークホテルのホームページ)
http://www.kotonara.co.jp/narapark/cuisine_utage.html
食べている間、料理長さんがひとつひとつの料理の説明をして下さる。給仕の女性は采女の衣服をまとっている。
料理はこのあと猪肉の煮物、ハモの吸い物、大和野菜の炊き合わせ、蓮の葉に包んだ黒米ご飯、赤米の粥など。最後にはデザート(ところてんなど)やスイーツ(ビワ、干しイチジクなど)まで出てくる。皿数だけでも20皿近くある。料理長さんには、『食の万葉集』(中公新書)という参考文献まで教えていただいた。
それにしても、よくこれだけ手間と時間のかかる料理を再現されたものだ。何度も訪ねてこられるファンもいるそうだが、古代の食文化を今に伝えようというホテルの意気込みが素晴らしい。
記念写真や蘇のお土産までついて、1人1万2千円(税・サ込)の値打ちはある。
なら・シルクロード博(1988年)の頃から提供され始めた料理で、遺跡から出土された木簡や文献をもとに、専門家の助けを借りながら再現した料理だそうだ。四季おりおりに料理の内容も変えられる。席では古代衣装の上着を羽織る。
写真が料理の一部(最初に並べられていたもの)だ。中央にあるのが蘇(そ)で、牛乳を約10分の1に煮詰めたものだ。発酵させていないので、チーズというより甘みを抜いたミルクキャラメルの趣だ。
左上が祝菜(ほがいな)で、キジ肉をあぶったもの、干しダコ、なれ鮨風に発酵させたカツオなどが載っている。右上はスズキを塩で締めたもの。
手前は調味料で、左からしょうゆを絞る前の醤(ひしお)、米酢、藻塩(もしお)。天平の白酒(どぶろく)は飲み放題だった。
ホテルはこの料理のために、わざわざ特別室(大宮の間)を作られた。白木造りで、門扉も重々しい。板間だが掘りごたつ式になっていて、定員は16人。家内と娘の3人だけで独占するのが申し訳ないほど、広々として立派な部屋だ。
※天平の宴(奈良パークホテルのホームページ)
http://www.kotonara.co.jp/narapark/cuisine_utage.html
食べている間、料理長さんがひとつひとつの料理の説明をして下さる。給仕の女性は采女の衣服をまとっている。
料理はこのあと猪肉の煮物、ハモの吸い物、大和野菜の炊き合わせ、蓮の葉に包んだ黒米ご飯、赤米の粥など。最後にはデザート(ところてんなど)やスイーツ(ビワ、干しイチジクなど)まで出てくる。皿数だけでも20皿近くある。料理長さんには、『食の万葉集』(中公新書)という参考文献まで教えていただいた。
それにしても、よくこれだけ手間と時間のかかる料理を再現されたものだ。何度も訪ねてこられるファンもいるそうだが、古代の食文化を今に伝えようというホテルの意気込みが素晴らしい。
記念写真や蘇のお土産までついて、1人1万2千円(税・サ込)の値打ちはある。