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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

田中利典師の「ただいるだけで」by 相田みつを氏

2025年03月25日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈ただいるだけで…〉(師のブログ 2018.8.8 付)。なるほど、良い言葉だ。「これは、利典師のことを指しているのだろうな」とも思える。以下に、全文を紹介する。

ただいるだけで…
最近の家族旅行というと、たいがい北陸へ行くことになる。ま、息子のおねだりである。どこかは言わないでおく…。で、今回も一足早い夏休みということで行くことになった。

その、行った先でたまたま入ったイベント村でみつけた「あいだみつを」展。あいださんの展覧会はなんども見てきているが、なんだか今回はこの言葉がいちばん心に残った。

そうですよね。そのとおりですよね…相田先生。ありがとうございました。
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田中利典師の『よく生き、よく死ぬための仏教入門』書評 by 河瀨直美さん

2025年03月23日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈さすが世界の河瀨さんです!〉(師のブログ 2018.6.18 付)。この年の4月(2018.4.29)、利典師は『よく生き、よく死ぬための仏教入門』(扶桑社新書)を上梓(じょうし)された。私も当ブログで詳しく紹介させていただいたが、映画監督の河瀨直美さんは、産経新聞の「ライフ」欄で紹介されたのである。

日頃から利典師とお付き合いのある河瀨監督は、「なるほど、ふむふむ」と納得されながら本書を読まれ、〈まずは本書を手に取り、「りてんさん」のお話を聞くように読み進め、その後は実際に「りてんさん」に会いに行くことをオススメする〉と締めておられる。では、以下に利典さんのブログ記事(青色)と、河瀨さんの書評の全文(紫色)を紹介する。

さすが世界の河瀨さんです!
親しくさせていただいている映画監督の河瀨直美さんが、昨日の産経新聞に拙著「よく生き、よく死ぬための仏教入門」の書評を書いてくれました。扶桑社の担当編集長からメールが来ました。

「昨日の書評掲載の御蔭で、アマゾンの総合ランキングが一時50,000位台から500位台まで(現下は700位台)、書店のセールスも良化しました」…ということです。さすが世界の河瀨さん、という感じでありがたいです。今日のお昼にAmazonを覗くと、

新書: 190ページ 出版社: 扶桑社 (2018/4/29) 言語: 日本語 ISBN-10: 4594079482 ISBN-13: 978-4594079482 発売日: 2018/4/29 梱包サイズ: 17.2 x 10.8 x 1.1 cm おすすめ度:5つ星のうち 4.7 Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 662位 (本の売れ筋ランキングを見る) 2位 ─ 本 > 新書 > 扶桑社新書 6位 ─ 本 > 人文・思想 > 宗教 > 仏教 > 仏教入門

…という素晴らしい成績です。ほんとうにありがたいです。いまも877位という、私には信じられないレベルです。まさに河瀨直美、恐るべし!です。


苦悩から解放へのヒントに 『よく生き、よく死ぬための仏教入門』田中利典著
本書は、長く奈良県の吉野山にある金峯山寺で総長を務められた田中利典さんの著書である。「仏教入門」と書かれているので、読むのが大変かと思いきや、長年懇意にさせていただいている「りてんさん」の口調が耳元で聞こえてくるような軽快さ。その内容も、「なるほど、ふむふむ」と勉強になることがたくさんある。

たとえば「未熟な人間がいちばん神や仏に近い姿をつくれるのが合掌である」とか、「お寺(仏教)は吊(つ)り革」とか、「目覚めた人をサンスクリット語でバカボン」と言って、「これでいいのだ~」は「あるがまま、ありのままを受け入れる」という悟りの境地に通じている-とも書かれている。幼い頃に見たテレビアニメの「天才バカボン」を思い起こし、深い意味があったんだねと顧みる。

お釈迦(しゃか)様の教えがたくさんありすぎて難しく感じるのも「一人ひとりに即して説かれたため」数が多くなっているといわれると、だから2500年かけてさまざまな国にきちんと届き、根付いていったのだと理解できる。そして、それらの教えをひもとくとき、仏教とはまさに「誰しもが仏になれる」教えという、世界でも極めてまれな宗教の意味を思う。

こうした仏教の成り立ちや伝わり方を教えられた後、最終章で「日本の仏教」が語られる。その中でも特に印象的なのはやはり「りてんさん」が関わってきた山岳信仰の意義が説かれる部分だ。山岳信仰は極めて実践的なものであり、「山の行より里の行」を掲げ、山で行った修行と悟りを里で実践してゆく宗教である。その哲学が私は好きだ。

人間だけが死者に対してお弔いの行為をすることや、自分を超えたものを拝むことによって人間が人間らしくなるということが強く伝えられる本書には、私たちがこの世界に生きて、苦悩する事柄からより良く解放されるヒントが詰まっている。

まずは本書を手に取り、「りてんさん」のお話を聞くように読み進め、その後は実際に「りてんさん」に会いに行くことをオススメする。(扶桑社新書・850円+税) 評・河瀨直美(映画監督)
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田中利典師の ドキュメンタリー映画「四万十~いのちの仕舞い」推薦文

2025年03月20日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈ドキュメンタリー映画「四万十~いのちの仕舞い」〉(師のブログ 2018.1.28 付)である。
※トップ写真は、映画のワンシーン。映画.com から、画像を拝借した

利典師は旧知の溝渕雅幸監督(生駒市在住)のドキュメンタリー映画「四万十~いのちの仕舞い」のパンフレットに、推薦文を書かれた。以下、その全文を紹介する。

ドキュメンタリー映画「四万十~いのちの仕舞い」
ドキュメンタリー映画「四万十~いのちの仕舞い」のパンフレットに、実は私の一文が掲載されている。本編の監督溝渕雅幸さんとは、3年前に取材を受けたNHKEテレの「こころの時代~花に祈る、山に祈る」で出会った。溝渕監督があの番組の回の、監督を担当をされていて知り合い、取材後も知友が続いた。

その監督のドキュメンタリー映画が新作「四万十~いのちの仕舞い~」。あろうことか、パンフレット掲載用の一文を依頼され、更に、2月には神戸と大阪で開催されるロードショーで、監督とのトークセッションも仰せつかっている。ありがたい御縁である。その一文を以下、紹介する。ちょっとだけ、パンフレット掲載文とはいじっているが…。

****************

「自然の摂理の中で生きている」 金峯山寺長臈 田中利典
命は循環する。「自然の摂理」である。それを私は美しいと考えている。この映画に登場する高知の四万十川…。その四万十の恵みである鮎も、ゴリも、そして春の桜も夏の蛍も、循環する美しい自然の一部として映し出される。

なにより主人公の、訪問在宅医療に生涯をかけ従事する医師小笠原望も、医師の訪問を受け在宅で人生の終焉を迎える患者さんたちも、その同じ命の循環の中で訥々と紹介されていく。それら全部が、たおやかな流れに身を横たえる四万十川流域の、自然の大きな営みの一部でしかないのだ。そう教えてくれているのではないだろうか。

だからこの作品を観賞する私たちは、人生の終焉の苦しみとか、訪問医療の大変さとか、在宅看取りの困難さとかに立ち尽くすのではなく、命を精一杯生ききって、自然の摂理に身を任すことへの「救い」を見いだす。

人は生きて、死ぬ…。小笠原医師でもどうすることも出来ない命の終焉。その命の終焉=「仕舞い」の現場で、懊悩することなく、自然のままに、命を全うする患者と、それに寄り添い続ける訪問医の日常。

小笠原医師の活動は菩薩の如く清浄しいが、たんたんと映し出される終末医療の生々しい現実に、命のはかなさと、たった一つしかない自分の命の、かけがえのなさが描き出される。何より、看取られて逝くばあちゃんたちの息づかいが、強く私の心を打つのだった。

「自然の摂理」と書いたが、この自然は欧米世界がいうところのnatureではない。人間に隷属する環境自然のnatureではなく、「おのずからあるもの」として存在する自然である。「おのずからあるもの」が日本人の自然なのだ。

人の生も「おのずからあるもの」であるなら、人の死もまた「おのずからあるもの」である。人生の終焉とは「おのずからあるもの」に帰って行くだけなのだ。

以前は日本中がそうだった。自然豊かな田舎が自然から疎外された大都会に変わり、物質文明の過度な発展の中で自然環境の破壊が急進して、自然へのまなざしも今は変わった。自然を畏怖する心も消えた。そしてそれにつれて命の終焉の場面やその様相も大きく変化して行ったのかもしれない。

しかしながら大自然の循環と恵みが希有な形で今に残る四万十川と、その流域に生きる人々。そして慈悲深き訪問医の活動を通じて、忘れかけていた何かを思い出すことになるだろう。「自然の摂理」として人生の終焉を迎え入れることの大いなる救いとして…。

*************

私のこの一文を通じて、少しでもこの映画の素晴らしさが人々に届けばと切に願うものである。
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田中利典師の「心外無別法(しんげむべっぽう)」

2025年03月18日 | 田中利典師曰く
今日の田中利典師曰くは〈心外無別法〉(師のブログ2018.1.10 付)。難しい言葉だが、華厳経に出てくるそうで、意味は〈認識の対象である一切の現象は各自の心識から出たもので、心識と別に存在するものではないということ〉(例文 仏教語大辞典)だそうだ。
※トップ写真は、椿寿庵(ちんじゅあん=大和郡山市)の椿(2010.2.6 撮影)

よく「良いことはおかげさま、悪いことは身から出たサビ」というが、そのように考えることが大切、ということのようだ。まあ、なかなかできないことではあるが。では、以下に全文を紹介する。

「心外無別法」
人生では、なんども他人からひどい目に遭わさせることもある。あるいは、友人と相克したり、家族でもめたり、息子や娘が思うようにならなかったり、身の回りでは不具合なことは常から起こるが、そういうときは、必ず、人のせいにしないで全部自分が悪かったからだ、と思うようにしている。自分のせいでうまくいかなかったのだと、思うのである。

反対に自分の力では到底なしえないことが出来たり、事業がうまくいったり、素敵な人物に巡り会ったり、他人の大きな力添えをもらっえたりしたら、神仏のおかげ、世間のみなさんの支えのおかげで、そうなったのだと思うようにしている。自分の力などたかがしれているのであるから。

こういうと、エライりっぱな人に聞こえてしまうかもしれないが、いつもいつもそう思えるというわけではない。所詮は煩悩多き凡人である。でも、でも出来るだけそういう風に思おうとはしている。「心外無別法」とは華厳経に出る聖句であるが、実はそういうことを言っているのではないだろうか?

自分を取り囲む世のことは、全て自分の心が作っていることで、自分の心以外に全てをおさめるすべはないのだ。ただし仏の聖句はいつも「それがそうできない人間の心」の裏返しを教えているのだから、なかなかむつかしいものだとは思うのだけれど。
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田中利典師の「2017年の10大ニュース」

2025年03月12日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、「私の今年の10大ニュース」(師のブログ 2017.12.28 付)。この年、利典師は還暦を少し超えた62歳。この年のFBでは、よく「マイコプラズマ肺炎」に罹患したことを書いておられた。
※トップ写真は、椿寿庵(ちんじゅあん=大和郡山市)の椿(2010.2.6 撮影)

3位にランクインしている『父母への追慕抄』は、私にもご恵送いただき、「その(1)」「その(2)」の2回にわたって、当ブログで紹介させていただいた。

10位には、NHKの朝ドラ「ひょっこ」(2017年4~9月)がランクインしている。お体をいたわって、ご自宅でよくテレビをご覧になっていたのだろう。心温まるホームドラマで、私も毎回、楽しく視聴していた。主人公(有村架純)は昭和21年生まれの設定なので、利典師や私の少し上の世代となる。では、記事全文を紹介する。

「私の今年の10大ニュース」
今年一年を振り返り、自分自身の10大ニュースを整理してみました。振り返ってみると、例年に比べて、あまり大きなニュースはなかったかもしれません。そんな中、ベストワンは「マイコプラズマ肺炎罹患」。

これを契機に、私自身の健康と、人生の曲がり角を感じました。もう若くないのだと思い知らされました。清水寺の森貫主さま風に今年を1字の漢字で表現するなら「病」ですね。

*************

①マイコプラズマ肺炎に罹る(5月)。…その後体調不良に苦しんだ一年になりました。
②コミュニティラジオFMいかるで、自分の冠番組「りてんさんの取れたてワイド763」を持つ(4月)。
③父母の年回忌に『父母への追慕抄』を出版』(6月)
④紀伊山地三霊場会議フォーラム記録集『神仏習合で日本の自然は守られてきた』を出版(6月)
⑤結婚30年(真珠婚式)を迎える(1月)
⑥神仏霊場会の常任幹事(教学委員長)に就任(6月)。来年迎える神仏霊場会設立10周年事業の担当をさせて戴いています。
⑦ラジオの「知人友人探訪」がYouTubeに全編23回分がアップ完了(12月)
⑧金峯山寺伝法潅頂会及び八千枚大護摩供第2座に出仕(9月・11月)
⑨銀座能楽堂の舞台に立つ(11月)…今年出演した講演会・シンポジュウムの中で一番好評でした。
⑩NHK朝ドラ「ひよっこ」終わる(9月)…まさかの十大ニュース入りです。私たちの時代のドラマでしたね。面白かったです。

…と、まあ、つらつら眺めると、「ひよっこ」のことなどの話が10大ニュースに入るくらい、「病」を除いては、あまり私自身にはホントに書くべき事がなかった1年だったかも(^_^;)
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