テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

『さんせう太夫』初日まで一週間を切った

2011-09-05 00:32:32 | Weblog

遊行舎の『さんせう太夫』初日まで一週間を切った。
今日が公民館最後の稽古。
明日からは舞台を遊行寺本堂に移して、舞台設営と本番に向けた転換稽古・通し稽古にはいる。

毎年、素晴らしい舞台にかかわれる幸せをかみしめているが、今年も老体に鞭打って少しでもお手伝いしたいと思っている。

藤沢・湘南の皆様、藤沢にはこんにレベルが高いオリジナリティあふれる演劇があるんですよ。東京や横浜に出かけている場合ではありません。
東京・関東、いや日本全国の皆様、ぜひ遊行かぶきを見に藤沢においでください。

遊行舎ホームページ


『テスラ─発明的想像力』の増刷について

2011-09-05 00:16:08 | Weblog

 

  2003年に刊行した拙著『テスラ─発明的想像力の謎』(工学社)が、このほど増刷されて第3版となった。この出版不況の中、わずかずつでも増刷され、出版が継続されているのはありがたいことだ。
 本書はテスラの発明的な想像力を軸に、科学史、技術史、文学、神話、心理学などの知識を援用しながら、オカルトと技術の接点にあるイメージの起源に迫ろうしたものである。取り上げた話題も、UFO、電磁波、地震兵器、殺人光線といったあやうい話題から、電球、写真技術、航空機まで幅広い。
 わたしは1980年代からSF評論などに取り組むかたわらニコラ・テスラの研究・紹介につとめてきたが、その際、オカルト的・技術的イメージの考古学を隠れテーマとしてきた。本書はその部分を全面的に展開し、裏文化の正統的評価を企図したもので、表文化の裏面史的な前著『逆立ちしたフランケンシュタイン』とは対をなしている。
 何分浅学非才ゆえ、充分に論を尽くせたかどうかはこころもとないが、大筋の意図は貫けたのではないかと思っている。 「アマゾン」に掲載さている2つの書評は点数も評価も異なるが、どちらもあたっているように思える。
 妖しく、怪しく、奇しい想像力に興味がおありの方は、上記、書評などを参考に一度お手にとっていただけるとありがたい。

『テスラ─発明的想像力の謎』
新戸雅章
工学社
2003年
1800円