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寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3135話) 芝桜

2021年05月05日 | 行動

 “毎日、朝六時に起床し、亡くなった夫とご先祖様にお茶を供え、お経を唱えます。朝食後、町内を散歩するのが日課です。家の近くに、まちづくりセンターがあり、五年前まで働きに行っていました。センターの脇に植木があり、周りは草だらけでした。毎日、少しずつ草引きをしていると、七十センチぐらいの幅で長さ十メートル以上の空き地ができました。
 私は芝桜を数十株買ってきて植えました。もちろん私費です。翌年はまぱらに咲き、年々多く咲くようになりました。芝桜は成長して広がり、ピンクのじゅうたんになりました。とても美しいです。散歩中、保育園児ぐらいの子どもさんとお母さんと出会いました。「まあ、きれい」と小さい手をたたいていました。私が横を通ろうとした時、「すみませんが、カメラのシャッターを押してくれませんか」と頼まれました。マスクを取った二人のかわいい笑顔の写真が撮れました。
 「実は、この桜、私が植えたのよ」と言うと、びっくりしていました。パッと花が咲いたように心が明るくなりました。お互いにマスクを着け直して、バイバイしました。芝桜の花びら一片がひらりと飛んでいきました。天国のお父さん、眺めていてくれるでしょうか。”(4月13日付け中日新聞)

 滋賀県湖南市の長柄さん(女・84)の投稿文です。勤務地に草の茂った空き地があり、時間のあるときに草取りをされた。きれいになると芝桜を買ってきて植えられた。その芝桜が年々増えて、ピンクのじゅうたんになった。通る人の目に留まるようになった。手入れした本人は満足感いっぱいであろう。こういう箇所は至る所にある。少しの努力、配慮でこのようになる。良く人の通る沿道に敷地を持つ人は、心がけたいものである。そうすると街に潤いも生まれる。他人の土地の利用に口を挟む気はないが、長柄さんのような話を聞くとそう思う。
 ボクの家はかなりな交通量の県道脇にある。10m分くらいは畑地が道路に面している。昔は野菜を作っていたが、今は花畑になっている。これには少しでも見られるように心がけている。またその箇所に案山子を立てている。1ヶ月程度で衣替えをする。工夫を結構楽しんでいる。通る人に楽しみにしていると言われると、頑張らざるを得ない。また信号交差点の近くであるので、止まったときに車から眺める人も多い。何でも楽しみに変える、この姿勢を保ちたいものだ。


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