寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3136話) 綺麗なお墓

2021年05月07日 | 出来事

 “三月の彼岸、家内がぼた餅を作って知人や近所に配り、墓参りに行くのが、わが家の年中行事の1つとなっています。今年の墓参は少し様子が違いました。多くの墓が非常に奇麗に清掃された上、墓石もコケのないほどに保たれていたからです。定期的に墓を訪ねている家内によれば、三重県外に居住する方々が、感染が拡大する新型コロナウイルスの影響で帰省できず、墓地の清掃を代行業者に依頼しているからのようでした。確かに墓参者は例年より少ない気がしました。
 子どもの頃、遠方から帰省した人と墓地で偶然に会い、世間話や思い出話をした記憶があります。今後はそんな機会も少なくなるのでは。それを私は懸念します。”(4月15日付け中日新聞)

 三重県松阪市の会社員・山本さん(男・65)の投稿文です。新型コロナウイルスによる自粛によって、社会は大きく変化している。この変化が、良い変化なら戻らなくてもいいが、多分悪い変化の方が多いのではなかろうか。数ヶ月程度なら以前に戻るかも知れないが、もう1年以上である。それもまだ終焉の気配がない。この墓の代行はどうであろうか。
 この墓地の清掃も、あるとは聞いたが、ボクは実際にはまだ知らなかった。それがこの話である。清掃だけではない。お参りも代行であろう。ところが墓地については、この代行どころか、もう何年も前から撤去の話が頻繁である。これはボクの村でも同じである。購入者が多くて購入できない時代もあったが、今や次々空いていく。人は楽な方には流れやすい。世間がそうなれば、もう撤去することに抵抗は少なくなる。この流れはもう止まらないだろう。ボクの家は古い家柄ではない。墓には先祖代々と書いてるが、まだ3代しか書いてない。でも、自分一人ではないことを感じる。先祖があって、自分がある。これを感じることは大切である。ともかくこのコロナ禍で従来の繋がりが薄れていくのは確かな気がする。新たな絆が生まれればいいが・・・・。


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