“今年は全国各地で大雨や台風、地震といった災害が起き、夏は命の危険を感じるほどの猛暑でした。ニュースや身近な人との会話で「異常気象」という言葉を聞くたび、私は小学校六年生のときに学芸会で演じた劇「宇宙人との約束」を思い出します。
先生が脚本を考え、学年全員で演じました。ある日宇宙人が地球にやってきてこう言います。「美しい地球を地球人に任せておいては人間の争いや自分勝手な行動で動植物が全滅してしまう。だから自然を宇宙へ移動させよう」と。私の心に特に残っているのは最後の場面です。地球の子どもが「私たち子どもが大人になるまでに地球の自然環境を守れるようにするから、宇宙人の計画をあと十年待ってほしい」と宇宙人に約束します。子どもの言葉を信じて宇宙人は帰っていきます。
あれから二十年以上たちました。私たち地球人は、宇宙人との約束を守れているでしょうか。”(10月14日付け中日新聞)
名古屋市の主婦・中野さん(38)の投稿文です。思わず「300文字小説」かと思ってしまった投稿である。学芸会の演題だからそのように思ってもおかしくない。そして、素晴らしい演題、脚本だと思う。もう20年以上前のことと言われる。先生はこの先の地球を憂えておられたのか、良くなると信じておられたのだろうか。いまだ自然は宇宙に移動されていない。子供達が約束を守ったからであろうか。この問いに「守った」と言いきれる人はほとんどないであろう。個人的なところでは良くなったと言える人はあっても、地球となると悪くなった、としか言えないと思う。
今年の異常気象、自然災害の多さが温暖化などの影響かどうかはボクには明言できない。でも、第2683話で話題にしたプラスチックゴミなどは明らかに人間の仕業だ。先日の中日新聞に、検査した人すべての人の便からマイクロプラスチックゴミが見つかった、という記事だ出ていた。いずれ人間の体に影響が現れるだろう。自然はドンドン破壊されていく。日本の山野は破壊の一途である。野生動物にも影響を与え、それが更に自然破壊を進めている。この「宇宙人との約束」を至る所で再演してほしいものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます