“十一月二十一日付本欄の「ネット時代こそ紙必要」を読み、投稿した小学生が紙の教科書やノートの必要性を意識しながら学習していることに感心しました。
インターネットの検索で分かったつもりになっても実際には理解していないことはよくあります。私は数年前から読書ノートをつくってポイントをメモするようにしたら自分の頭の中を整理するのに役立ちました。自分の手を動かして考えながらメモを取ることで理解力は随分高まります。最近は図書館で本を月に十冊以上借りられるようになりました。
知識の定着を確かめるにはアウトプットも必要です。できるだけ本の内容を実践してみたり他人に話したりしてわが脳に刺激を与えたいと思っています。”(13月3日付け中日新聞)
愛知県刈谷市の会社員・加藤さん(男・56)の投稿文です。スマホやインターネットだけでは知識が偏ることを12月2日の「話・話」 第2878話でも書いたが、今回は更にアウトプットの必要性の話である。加藤さんは読書ノートを作っておられるという。これはなかなか難しい。ボクも若いときから何度も試みたが、いつまでも続かなかった。
人は知識を得てどうしようというのだろう。知って自己満足か、また物知りと人に褒めて貰いたいのか。いろいろあっていいが、これは途中の段階であろう。活用して初めてその知識は本当に生きるのである。こう言うと難しくなってしまうが、少しでも心にかけ生かして生きたいものだ。それがアウトプットである。ボクもこの「話・話」 を書きながら、少しでもできることは実践しようと思っている。考えてみればこの「話・話」 は大きなアウトプットであろう。
加藤さんの文で更に気づいたのは、自分の読書量の少なさである。手軽な電子ブックを持ちながら、最近はそれを読む時間も減っている。どこに問題があるか、もう少し見つめ直す必要がある。
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