“仕事を辞めてから健康維持のためにウオーキングを始めた。何をするにも三日坊主だっただけに自分でもすぐに投げ出すだろうと思ってきたが、半年を過ぎた今も続いている。
最初は一日一万歩の目標を決めていたが、数日するとそれが苦痛になってきた。そんな折、俳句が趣味の義姉から俳句手帳を頂戴した。簡単な季語とメモ欄が設けられていて、以来この句帳を持ち目にするものは何でも五・七・五にするようにしてきた。これが効果てきめん。気付くと一万歩に達していることもあり、歩くことは全く苦痛でなくなった。汗だくで駄句をひねるという意味から「ダクダクウオーキング」と名付けた。”(5月8日付け中日新聞)
愛知県蟹江町の佐藤さん(男・79)の投稿文です。健康維持のためのウオーキングを始める。それが苦痛になった頃俳句手帳をもらう。歩きながら俳句を考えると歩くのが苦痛でなくなった。一石二鳥となった。挫けそうになったとき、何か助け船が入る。こういうのが運の分かれ目である。こうして続いていき、大きな成果となる。佐藤さんは79歳である。これから何年元気でおられるだろうか。85歳、90歳、その時ウオーキングを続けておられ、元気でおられればまさにウオーキングの成果である。俳句の数も恐ろしい数になっておろう。それを祈るばかりである。
佐藤さんはこの歳まで働いておられたのであろうか。そうだとしたら、働いていることが元気の素であったろう。働く効果は大きい。これからは70歳も75歳も働く人が多くなろう。いいことではあるが、気になることがある。仕事以外の社会の仕組みは誰が維持発展させるのだろうか。社会は仕事だけで成り立つものではない。
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