寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3150話) 100歳回復

2021年06月04日 | 行動

 “「百年生きて コロナにかかる くやしさに 負けてなるかと われに鞭うつ」。一月に新型コロナウイルスに感染し、回復した百歳の伊東綾子さん=大津市=が十日、滋賀県庁で会見した。闘病中に検査用紙の裏に詠んだ短歌を披露し、一時は酸素投与が必要となる中等症となっても悲観せず、治療やリハビリに前向きに取り組んだ体験を振り返った。
 「パスポートの期限が百二歳までなので、世界遺産に行きたい。五輪やプロ野球も見たい」と、ワクチンを打った後の希望を語り、周囲を驚かせる伊東さん。一方で「いつどこで感染するか分からない」と注意を呼び掛けた。
 一九二〇年、大津市生まれ。今年一月十日に感染が判明した。同時に感染した家族と共に翌日から二十六日間、同県近江八幡市立総合医療センターに入院した。入院当初の症状はせきだけだったが、三日目から熱が三八度まで上がり、血中の酸素濃度も低下。鼻からの酸素投与を二週間ほど続け、ステロイド治療も受けた。その結果、最後の一週間ほどは症状が収まり、病棟内を歩くリハビリに取り組んだ。(後略)”(5月11日付け中日新聞)

 記事からです。100歳にしてコロナにかかり、負けじと治療とリハビリに頑張り、26日間の入院生活から退院する。そしてこの短歌である。特にコロナ禍の死亡は高齢者に多い。本当によくぞと思う。まずは意欲だと思うが、意欲だけではどうにもならないことも多い。でもこういう人の話を聞くと意欲や勇気が沸いてくる。
 若くして大病にかかる人や亡くなる人と100歳でコロナにかかっても元気に生還する人との違いの大きさは全く何だろう。自分自身ではどうならないことも多かろう。誰がどうしてこれだけの差をつけるのだろう。あがらえないものであるが、本当に不思議なものである。こうして考えると、人間自分で生きている部分もあるが、大きな部分では「生かされている」が本当だという気がしてくる。ボクは朝の散歩で、寺院で「生かされている命を大切にし・・・」と唱えることにしている。


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