”死というものがまだ遠い存在だった二十代の頃、占い師に将来の運勢をみてもらった。そのときに「寿命は七十一歳だ」とはっきりと言われた。その運命の七十一歳に、私は十月になるのだ。
塩分やプリン体を取りすぎないように食事に気を付け、運転免許証を返納してなるべく歩くようにしてきたにもかかわらず、昨年は大腸がんを患った。高血圧などの体のあちこちの不調から逃れることはできなかった。
いよいよ私にとって運命となる新しい年を迎えたが、心身ともにまだ健康でなるべく長く社会を支える側でいたいと思っている。まずは数年前に消滅してしまった地域の老人会を復活させることが目標だ。参加者は多いのだが、運営する人がほとんどいない状況だからだ。今年こそ、占い師の見立てが間違いだったと私が身を持って証明したいと思っています。”(1月1日付け中日新聞)
愛知県尾張旭市の山木田さん(男・70)の投稿文です。20代の人に「寿命は七十一歳だ」とはっきりと言われるとは、どんな占い師であったろうか。ボクは占いやおみくじ、姓名判断、血液型などほとんど信じない。ほとんどと言うより全くと言った方がいいだろう。実はボクも20代の頃に姓名判断をしてもらったことがある。職場に印鑑を売りに来た人である。その姓名判断では、もうこの世にいることが不思議なくらい悪い判断であった。山木田さん以上であったろう。子供が生まれた時名付けの本を読んだことがある。その本に、ある占い師に付けてもらった名前を持って、別の占い師のところへ行ったら必ず否定するだろう、と書かれていた。全く納得である。以来こういうことは信じないことにしている。山木田さんは自分を信じて精進されることであろう。
ボクがこの文で気になったことは「数年前に消滅してしまった地域の老人会を復活させることが目標だ」と書かれていることである。「参加者は多いのだが、運営する人がほとんどいない状況」と書かれていて、どこも同じだなあ、と感心してしまう。ボクの地域も、と言うより全国どこも同じであろう。なくなって、惜しんでも遅いのである。ボクもこの問題に今直面している。
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