“週4日ほど通う近くのプールで浸水歩行と着衣泳の体験講習を受けました。参加した30人ぐらいは皆高齢者で、浸水歩行では服を着たまま靴を履いて子ども用プールに入りました。靴が重く脚を取られつつも手すりを頼りに約20メートル歩きました。一方の着衣泳は長袖に長ズボン姿で、中身が空の2リットル入りペットボトル2本を抱えて体を浮かせました。海上での遭難時、ヘリコプターに救助を求めるとの想定で、10人前後で手をつなぎ合って輪をつくりました。
1959(昭和34)年9月の伊勢湾台風で、腰まで水に漬かる経験をした私です。有事に冷静な判断ができるための心構えが大切だとプールで再認識しました。”(11月17日付け中日新聞)
名古屋市の主婦・加藤さん(86)の投稿文です。有事の際の防災訓練は、至る所で行われている。ボクの町内でも、コロナ禍で中止となっていたが、今年4年ぶりに実施された。ボクも参加した。有益なことはもちろんあったが、何となく形式的な気がした。もっと真剣、緊張感が伴っていないといけない。
加藤さんの浸水歩行と着衣泳は、プールの中だけに真剣味を感じる。いい加減な気分ではそれこそ事故の元である。訓練で事故を起こしては本末転倒である。そして伊勢湾台風で腰まで水に漬かった経験がある。生きた訓練になったろう。それにしても加藤さんは86歳である。よく参加されたと思う。高齢者は若い人の迷惑になりがちである。でも助けがどうしても必要になるときもある。少しでも負担を減らすよう、努力をしていきたいものである。
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