FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

ユーロの液状化現象が始まる。 過去最安値88円を目指す展開の始まりか。

2012-07-21 18:01:07 | 日記
日本での営業も終わり、これから20日間サマーバケーションに突入。 とは言っても遊ぶ事は出来ず、家業である果樹園の手伝いが始まりました。 上海の人の多さと違い、静かな田舎で黙々と収穫に精を出す日々です。 中国では、私のような出稼ぎグループを ”農民工” と呼びますが、最近では日本から中国へ出稼ぎに行くような不思議な時代になってきました。

<ユーロの動向から 昨夜はスペインが震源地となり大きく売られる展開>
20日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが幅広い通貨に対して下落、対ドルで2年ぶり安値、対円では約11年ぶり安値をつけています。 スペインのバレンシア州が中央政府に支援を求める方針を明らかにしたことを受け、同国が全面的な財政支援の要請に追い込まれるとの懸念が高まったようです。

スペイン政府が2013年の経済成長率予測を0.5%に引き下げ、来年も景気後退が続く見通しとなったこともユーロを圧迫し、AUD、CND、NZDに対して過去最安値を、対ポンドでは3カ月半ぶり安値をつけました。

スペイン自治州のうち、カタルーニャと並んで多額の債務を抱えているバレンシア州が、地方政府向けの180億ユーロの緊急融資枠を活用して中央政府に金融支援を要請する考えを明らかにしたことを受け、ユーロ圏債券市場ではスペインの5年債と10年債の利回りがユーロ導入後の最高水準に達しています。

ユーロ・円は一時約11年ぶり安値となる95.34円まで下落しています。 昨日、96円の壁を巡っての攻防では無いかと予想していましたが、一気にここまで売られるとは想定外の展開でした。

<その他の話題から>
欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債を資金供給オペの適格担保から除外すると発表したこともユーロ売りを加速させたようです。 市場関係者によると朝方は、合意した改革を履行できない国はユーロから離脱すべきとした独連立与党メンバーの発言が独紙で報じられたのを手掛かりにユーロが売られています。

今年9~10月にかけて、金融の世界に何かが起こると何度も投稿させていただいていますが、意外とドイツのユーロ離脱説の浮上で、大きくユーロが売られるのでしょうか。 

中国経済の減速をめぐる懸念にもかかわらず資源国通貨が対ユーロで上昇していることについて、ユーロ安が当面続く可能性があるように思われます。 ただ、急激に値を崩しているだけに反動にも注意すると同時に、可能性は低いと思われますが日銀のユーロ買い介入も忘れないでいて欲しいところです。

また、米連邦準備理事会(FRB)が追加緩和に踏み切るとの観測が商品相場やAUDの支援材料になる可能性があるとみています。

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