FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

来週のキーポイント、クリミア情勢 & FOMC。

2014-03-15 13:53:01 | 日記
上海にもやっと春が訪れて来たようです。 この2~3日は春の陽気となって来ており、出張の移動もだいぶ楽になって来ました。 もう少しの辛抱で本格的な春となるでしょう。 

<来週の値動きから>
来週の外為市場は、引き続き神経質な動きとなりそうです。 ウクライナ情勢や中国の景気鈍化懸念でリスク回避の動きが広がればドル・円で円高圧力が高まると警戒されそうです。

来週の注目は何と言っても米連邦公開市場委員会(FOMC)の会議ですが、FOMCで量的緩和縮小が継続された場合、日米の金融政策の違いがあらためて意識され、ドル高圧力が発生しそうです。 情勢が流動的なだけに、振れが大きい相場展開が続く可能性がありそうです。

<クリミア情勢 & FOMC>
ウクライナ南部のクリミア自治共和国では16日にロシア編入の是非を問う住民投票が予定されている。 米国のケリー国務長官は、住民投票が予定通りに実施されれば、米国と欧州連合(EU)は17日に一連の重大な措置を発動させるとしているようです。

住民投票が延期される場合もあるため予断を許しませんが、ロシア編入が決定された場合には、欧米諸国が制裁措置に踏み切るか、ロシアがどのような態度を示すのかがポイントになりそうです。 米国とロシアの ”経済制裁合戦” の様相を呈しそうな雰囲気となって来ています。

ウクライナ情勢がさらに緊迫化した場合は、地政学リスクが意識されユーロ・円相場において、ユーロ売り・円買い圧力がかかりやすく、ドル・円も円高に進む可能性がありそうです。 市場では、100円半ばまで進んでもおかしくはないようですが、2月初旬に100.75円近辺で3回跳ね返されている経緯もあり、100円台ではドル買い意欲も強く、100円を一気に割り込むような展開にはならないのではないかと思われます。

ロシアも経済を優先させようと一旦はクリミヤから撤退したかのように見えましたが、まだ結論は先送りされただけとなっていたようでです。 軍事演習を取りやめロシアへ撤収したことで、リスク回避からドル高が強まりましたが、来週はウクライナ状勢には目が離せない展開となりそうです。

米国では18~19日にFOMCが開かれます。 米連邦準備理事会(FRB)がイエレン議長体制となって初めて行われるため、市場参加者の注目を集めています。 FOMCでは、量的緩和の縮小を継続していく可能性が高さそうであり、金融緩和の出口が全く見えない日本と、粛々と緩和縮小に動く米国という構図が再確認されそうです。 ドル・円は、ウクライナ情勢にからんだリスクオフの円高圧力と、日米の金融政策の違いが再確認されることによって発生するドル高圧力とが綱引きする状況になるのではないでしょうか。

来週のドル・円 予想レンジ <100.50―103.00>
来週の投資目標 クリミヤ問題で大きく下値模索が始まるようであれば、豪ドルを90.00~90.50で積極的に買ってみたいと思います。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。