FX寺子屋 by 葛勝老師

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ドル・円相場の見通しは、30日の日銀の追加緩和策いかん。

2012-10-26 15:14:48 | 日記
<今日のドル・円相場から>
NY市場の円売りの流れを引き継ぎ、早朝に6月25日以来の高値である80.30円台まで値を伸ばしたものの、日経平均株価や上海総合株価指数が大幅に下落すると円買い優勢に転換。 79.90円台まで値を下げています。

足元の市場の焦点は来週30日の日銀金融政策決定会合でどのような追加緩和策が発表されるかに集まっていることは確かです。 各種報道によれば ”資産買入基金の10兆円増額” が軸とされていますが、それだけではデフレ克服には不十分との意見も多いようです。 一部には、米FRBのQE3にならって期限の定めを設けずに前年比+1%の物価目標達成が展望できるまで買入れを続ける方針を示す案が検討されるとの報道も見られました。

ドル・円相場は、本日早朝に80.38円の高値を付けた後はやや弱含んで、一時80円を割り込みましたが、30日の会合で日銀が予想以上の追加緩和策を打ち出す可能性がある以上、週末とはいえ大きくドル安・円高が進む事は考えにくいでしょう。 昨日の海外市場でも79.95円から反発したように、むしろ押し目買い意欲のほうが強そうです。

こうした中、本日は米第3四半期GDP速報値が発表予定であり、前期比年率で1.8%の成長が見込まれています。 米GDPの結果はどちらに転ぶかわかりませんが、ドル・円相場については予想を下回る結果に対する反応(ドル売り・円買い)よりも予想を上回る結果に対する反応(ドル買い・円売り)のほうが大きくなるものと考えられます。