TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

英彦山奮登記 長崎編

2019年01月20日 | 山(県内)
実に1か月ぶりの更新となりました。皆さま、明けましておめでとうございます。

昨年12月に初めて英彦山に登ったのですがとても気に入り、機会があれば今年もチャレンジしようと思っています。

ところで、長崎市内にも彦山や豊前坊があります。長崎市内では「七髙山参り」と言って市内にある7つの山を新春に登る習わしがありますが、その7つの中に彦山と豊前坊は入っています。標高がそれぞれ386m、330mと登りやすさもあって地元では人気のようです。
私はこれまで登ったことがなかったので英彦山つながりで興味をもち登ってみることにしました。
また、ガイドブックで下調べをしていたら彦山を詠んだ蜀山人の狂歌が載っていたので紹介します。

  わりたちもみんな出てみろ今夜こそ彦山やまの月はよかばい
  彦山の峰より出づる月のよさこげん月はえっとなかばい

補足ですが、「えっとなかばい」は長崎の方言で「あまりないですよ」という意味です。


さて、今回は次のコースで登ってきました。

  蛍茶屋 - 番所 - 岩倉大明神 - 飯盛神社(豊前坊神社) - 彦山 -
  飯盛神社 - 虚空蔵堂 - 番所


一の鳥居 


その額に刻まれた本家と同じ「英彦山」の文字


長崎は坂の町 宅地の横を延々と石段が続きます


ちょっと変わった水仙


少しずつ道は山の趣に


道端の地蔵様 廃仏毀釈で壊されたのでしょうか 足下に置かれた頭部があわれ

(現在のお顔は後付けされたセメント製)

ここが昔から信仰の山だったことを物語るかのように道はやがて古い石の参道へと変わる


竹林 これは意外でした。本家の参道に竹林はなかったがこれはこれで趣深い


道脇に石積みを発見


岩倉大明神


杉林に囲まれたこのあたりはなんとなく本家を彷彿させる


水神様


参道は続く


急勾配で真っ直ぐに伸びた石段




そして飯盛神社


別名が豊前坊神社 その裏山が豊前坊でこれも「七髙山参り」の一つ


本家の積み方によく似た石積み(角の方に注目)


絶壁に食い込むように建つ社


その中


奥の黒い四角は暗くてよく分かりませんでしたが、目が慣れるにつれそこには閻魔様と見まがうような不動明王が見えてきました。


ところで、本日の豪華ランチ 「高級」の名がついた普通の菓子パン2個


ご飯系は冷めたくなるのであえてこれに。これなら歩きながら食べることができます。



山頂への最後の登り またもや竹林




いよいよ上宮への階段



倒木等で荒れていた社の周辺を地元の方がきれいにしてくださっていました。ありがたいことです。

そして山頂


あれ? 長崎の港が見えない…
別のピークを探すと



あった!


女神大橋、懐かしの香焼、伊王島(大橋も見えている)、高島


虚空蔵堂 ここにも本家同様「虚空蔵」と名の付くのがあったので寄ってみる











下山の途中で顔を見せた彦山山頂






ゴールは間近


登山口 一の鳥居の横にはお堂があって「観世大士」と刻された石が祀ってあった。



無事に下山することができました。
今年もTENZANBOKKA78をよろしくお願いします。
コメント    この記事についてブログを書く
« 英彦山奮登記 周回編 | トップ | 廃仏毀釈の名残? »

コメントを投稿

山(県内)」カテゴリの最新記事