TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

九周一周自転車旅行

2015年08月16日 | 
お盆に親戚が集まりましたが、その中で、今年二十歳になった甥っ子が自転車ではるばる鹿児島からやって来たものですから、その話題で大いに盛り上がりました。

(甥っ子の自転車)


(8段×3段の24段変速)


自転車は、処分に困っていた知人から2万円で譲り受けたそうですが、自転車やサイクリングの知識が全くないまま友人と二人で九州一周の自転車旅行を思い立ったそうです。帰省先の関係で、友人とは諫早で別れたそうですが、友人の自転車はママチャリだったそうです。鹿児島を発ち、宮崎からは山越えで大分入りをしたというからかなりかなりハードな旅だったようです。私も学生時代に、ワンゲルの合宿ではありましたが自転車で旅をしていたものですから、甥っ子の初めての自転車旅行の話を興味を持って、おもしろおかしく聞かせてもらいました。

話のあらましは次のようなものです。

見知らぬ人にたくさん声を掛けてもらい親切にしてもらったこと
道の駅では一緒に写真を撮らせて欲しいと何人からも声を掛けられたこと
「自分も若い頃九州一周をしたんだよ」と、話をしながら昔を懐かしんでおられたこと
たくさんの差し入れをもらったこと

単純に道を尋ねただけに、「泊めてやれなくてごめんね」と申し訳なく謝られ驚いたこと
佐賀では公園で野宿をし、たくさんの蚊に刺されたこと
自転車に泥よけが付いていないので、雨の日に、後輪からの跳ね上げで背中が泥だらけになったこと
転倒して足や肘に擦り傷を負ったこと
パンクしたときに、サーファーのお兄さんが鮮やかな手つきで修理をしてくれたこと
実はこのお兄さんは自転車屋さんで、甥っ子が素人であることを素早く見抜き、パンク修理のノウハウ等を伝授してくれたこと


甥っ子にすれば初めての大冒険で、行く先々での出会いや体験の一つ一つが新鮮で、感動に満ちたものであったことが彼の話から伝わってきました。真っ黒に日焼けしたその顔は、昔の面影を残しながらも一回り成長した二十歳の若者のそれになっていました。


山がそうであったように、自転車旅行も昔とはスタイルが変わっています。一番のちがいは荷物の積み方です。昔はキャリアにバッグを付けていたのですが、今はザックに詰めてそれを背負って自転車を漕いでいます。



それはさておき、この後の旅程は、島原外港からフェリーで熊本に渡り、3号線を南下して水俣、串木野を経て鹿児島に帰るとのことでした。トンネルも多いので、安全のために甥の自転車にテールライトを付けてやりました。これは昔はなかったのですが、後続の車にその存在を知らせる上で効果的なアイテムで、私も最近自分の自転車に付けています。


(センサーが付いていて、暗くなると自動で点灯あるいは点滅するすぐれ物)

元気に出発する甥っ子と目を細めて見送るおじいちゃん


真夏のアスファルト道を汗だくになってペダルを漕いでいく…、若いっていいな!
私も30数年前の自分を思い出しながら見送りました。


私の頃の自転車旅行のスタイル(36年前・北海道にて)
コメント