吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

きもち100%

2013-03-15 22:48:56 | インポート
昨日は、ホワイトデーでした。

私がお仕事を終えて、更衣室で着替えをしていると
さっちゃんのボーイフレンドのYちゃんから、久し振りに電話がきました。
さっちゃんとYちゃんは、最近はすっかり会う機会が減りましたが
今でも、しっかり「おともだち」なのです。

Yちゃんは、挨拶もなしに、いきなり本題に入ります。
なんだか、とても急いでいるみたいです。
「あの、さとみちゃんは、今日何時に帰りますか?」
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
「さっちゃんは、17:00くらいに帰ってくるよ」
「今は何処にいますか?」
「今はまだ、施設でお仕事をしているよ」
「今日のサービス(ヘルパーさんと一緒の行動)は、何時までですか?」
「今日は、18:30から21:30までだよ」
「あの、あの、クッキーを作ったから、さとみちゃんに渡したいんですけど」
「あら!本当?(←薄々分かっていたけれど、一応驚いてみたり)
 さっちゃん、すごく喜ぶと思うよ」
「はい、後で渡しに行きます」
「分かったよ、待ってるね」

この、Yちゃんの言った、「後で」
私はてっきり、「後で、自宅に届ける」という意味だと思っていたのですが
Yちゃんは、自分が作ったクッキーを、さっちゃんに少しでも早く届けたかったらしく
なんと、施設に届けに行った様です。

さっちゃんが、Yちゃんからのプレゼントを持って、送迎バスを降りてきたので
そんな事情を知らない私は、ニヤニヤしながらこう言いました。
「あら?さっちゃん、今日Yちゃんに会えたんだ?」
すると、さっちゃんは、寂しそうに首を横に振りました。
「え?だって、それ、Yちゃんからもらったクッキーでしょ?
 Yちゃんが施設に来てくれたんじゃないの?」
「………」
黙って、とぼとぼ歩くさっちゃん。

どうしたんだろう?

不思議に思って、施設に確認をしたところ
どうやら、さっちゃんよりも先に、「急な来客」に気付いた子が
驚いたのか、ほんの少し騒いでしまったらしく
可哀相に、Yちゃんは直接さっちゃんにクッキーを渡すことが出来ず
施設の職員さんが、対応したのだそうです。

ほんの数分のことなんだから、会わせてあげてもー…。
なんて思うのは、こっちの都合で
騒いでしまった子にとっては、大事件だったんだよね。

ままならない2人の間が、もどかしくも愛おしい。
なんだか、ドラマみたい。

家に帰って、改めてYちゃんからのプレゼントを見ると
手紙が添えられています。
セロハンテープで留められた、雑な感じが可愛らしい(←贔屓です)
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手紙の内容を読んで、私は思わず爆笑してしまいました。
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一見、つっけんどんな印象を与えますが、決してそうではないのです。
Yちゃんは、至って大真面目。
さっちゃんの身体(体型?)ことを考えて書いてくれたんだろうなー。
そう思うと、可愛くて仕方がありません。
しかも、別紙の栄養成分表のメモには…
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「まじめさ」と「きもち」が、100%!!
なんて可愛いんだ!Yちゃん!!

感激した私は、早速Yちゃんにお礼の電話をかけました。
「Yちゃん、さっちゃんの施設にクッキーを持って行ってくれたんだね」
「はい」
「わざわざ、ありがとね」
「はい、味はどうですか?」
「まだ食べていないんだけど、これから食べるね
 おばさん、嬉しくて電話しちゃったの」
「はい」
「本当にありがとうね
 おばさん、とっても嬉しいよ」
「はい、それじゃさよなら」

私が感激のあまり、半泣き状態になっているにも関わらず
なんて早い、閉店ガラガラ。

でも、Yちゃんは、さっちゃんに会えなかったから、むくれているわけではなく
多分、何か他に気になることがあったのでしょう。
そう解釈して、私は電話を切ったのでした。

正直で、不器用で、マイペース。
なんて魅力的で、なんて可愛い子たちなのでしょうか。

大好きだぁー!!