吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

それを言ったのが、何故アイツだったんだろう…

2013-01-30 23:25:23 | インポート
私は、いつも本来の出勤時間よりも1時間近く早く出勤して
出来るだけ、決められた通りに時間にお仕事が終わるようにしています。
早く出勤するのは苦にならないけれど、残ってお仕事をするのは嫌なのです。
時間を掛ければ終わるのは当たり前なので
時間を掛けずに、ちゃんと終わるのが好き。
実際には、予定の時間を過ぎてしまうことの方が多いけれど
それでも、出来るだけ早く帰ることが出来るように、努力をします。

予定の時間にお仕事を終えることが目的なので
自分のお仕事が終わっていれば、その後別のお仕事で残るのは構いません。
要するに、自分のやらなければならないお仕事を
決められた時間内に終えられるかどうかが重要なのです。

昔、私が働いていたお店に、私が大嫌いだったチーフコックがいました。
仕事が早い人で、そこそこの技術も持った人でしたが
とにかく無駄にプライドが高く、見栄っ張りで、しかも意地の悪い人で
(ひどい言い様だけれど、本当のことなので仕方がない)
仕事中でも、何か気に入らないことがあると、平気で人を無視するし
聞こえよがしに嫌味は言うし、物には当たるし
何より困るのは、チーフコックなのに、仕事の指示をしてくれなくなることです。

オーダーが入ると、まるで自分1人しかいないかのように
広いキッチンを駆け回って、サラダを盛り付け、フライを揚げ
ステーキやハンバーグを焼き、グラタンを焼きながらパスタを作るのです。

ですが、やはりその分時間が掛かってしまうし、出来栄えが良くないこともあります。
でも、ムキになって、1人で頑張るわけです。
なんの得があるのか、サッパリ分からない。
そもそも、お客さまに迷惑を掛けてしまうわけでしょう。
馬鹿馬鹿しくて、私には絶対に出来ないことです。

とにかく、チーフコックはそんな人だったので
彼と合わなくて辞めていったバイトは数知れず。
私自身も、「帰ろうかな」「辞めてしまおうかな」と、何度思ったことか。

でも、負けず嫌いが災いして、結局帰ることも辞めることも出来ず
なんだかんだと、10年近くも居残ってしまったわけです。
(その間に、チーフコックが異動でいなくなって顔を合わせることがなくなり
 すっかり居心地が良くなってしまったせいもありますが)

ただ、大嫌いだったチーフコックに教えられたことで
たったひとつだけ、今でも守り続けていることがあります。

「自分がいた場所は、自分がいなかったかのように綺麗にして帰れ」

飲食業なので、毎日の整頓、清掃は、当たり前のことなのですが
忙しかったり、疲れていたりすると、つい「ま、いっか」と、自分を甘やかして
サボったり、手を抜いたりしてしまいがちです。
ちょっとのことなら、確かに誰にも迷惑は掛けないし、問題にはなりません。
でも、ちょっとだけのつもりだった「ま、いっか」は
油断すると、「今日も、いっか」「明日もいっか」となり
自分でも気付かないうちに、どんどん「いっか」の範囲が広がって
結局、整理整頓も清掃も不十分な、だらしのない状態になってしまい
まずいと思って手を付けようと思っても、かなりの大仕事になってしまいます。

そうならないために、毎日きちんしていれば
後で大仕事をする必要がなくなりますから
自分の負担も軽くて済むわけです。

今の仕事場では、私は、毎回仕事前に掃除をしています。
それは、誰に対してという訳ではないのですが
「今日もお仕事をさせて頂きます」という意味が大きいのですが
折角掃除した場所を、その日は意地でも汚さないという意味もあります。
先にお掃除を済ませて、予定の時間にお仕事を済ませてしまえば
後は、シンク内と作業台の清掃と拭きあげ程度で終わります。
お掃除を後回しにすると、お仕事が終わった安心感があるせいか
なんだかダラダラしてしまって、無駄に時間が掛かる気がするのです。
散らかさないように気を付けながら作業をすると
集中力も、ほんの少し高まるような気がするし。
ですから、掃除を終えた作業室を、誰かがウッカリ汚そうものなら
一瞬、浅野内匠頭になりかけてしまいますが
仕事前の清掃は、あくまで私が作った私の為のやり方なので
それをし知らずに汚してしまうことに罪は無いので
「大丈夫ですよ」と言って、黙って片付けることにしています。
そして、私がいなかったかのように綺麗にして、帰ります。

「俺は卵料理が一番得意だ」
そう言って、私の前でオムレツを作り、見事に大失敗したチーフコックでした。
大嫌いで、心底バカにしていた彼の教えを(当たり前のことを言っているのですが)
いまだにきちんと守っているなんて、おかしな話ですが
大嫌いな人でも、どんなに変な人でも、正しいことを言う時はある。
それを、嫌いだからと聞かなかったことにするなんて、なんだか勿体無い。
私のためになることなら、拾っておいたほうが良い。

良い例、悪い例

2013-01-29 23:04:25 | インポート
私の勤め先のお店は、何故かせっかちさんが多い。

ちゃんと並べない、順番が待てないなんていうのは序の口で
何故だか分からないけど、とにかく「早く」お会計を済ませたい人が多い。
こっちも、のろのろダラダラやっている気はないけれど
その時の混み具合や、その人が購入した品物の個数によっては
やはり、時間がかかってしまう場合もあります。
もちろん、そういうときは
「少々お待ちくださいませ」とか
「申し訳ありません、大変お待たせしております」とか
お客さまにお断りをするようにしています。

そんな状況を見て「これは、仕方がないよね」と、理解してもらうか
待つのが嫌なら、購入しないという判断をするのもアリ。

しかし、せっかちなお客様は、せっかちなのに、待つ。
そして、怒る。

その頭の中に、混んでいるんだから仕方がないよねとか
忙しいときはお互い様だよねという気持ちは、微塵もありません。

今日、裏で作業をしていたら、販売を担当していたスタッフが
「レジをお願いします!」
と、やや焦り気味で、私を呼ぶ声がしました。
急いで前へ出ると、レジの前に女性が1名。
その後ろに、中年の男性と年輩の男性が並んでいて
その向こうに、接客中の販売スタッフの姿がありました。
混んでいると言うほどの状況ではありませんが
販売スタッフは1名なので、レジが打てない状態です。

取り敢えず、一番最初に並んでいた女性のお会計を済ませ
商品をお渡ししている途中で、接客を終えたスタッフがフロントに戻り
さて、次のお客さまのお会計を…と
「大変お待たせ致しました」
と、次に並んでいた中年の男性に声を掛けると
「おいっ!」
いきなり、大きな怒鳴り声がしました。
声の主は、今お会計をしている男性の後ろにいる年輩の男性でした。
「一体、いつまで待たせるんだ!
 余計な事してないで、さっさと会計しろ!」

余計な事…?
あの、順番通りにお会計をしているんですが、なにか?
しかも、あなたの順番は次ですけど?

スタッフの性格上、一番先頭に立っている女性を待たせた段階で
私を呼んでいる筈です。
(中には、かなりお客さまが並んでも助けを呼ばない人もいます)
ですから、年輩の男性は、待ったとしても5分と経ってはいないと思うので
確かに、お待たせしてはいますが、なにも怒鳴るほどのことでは…。
と、思うのも、こちらの勝手な都合なのかもしれませんが。

「申し訳ありません、次のお会計になりますので」
スタッフが、笑顔で応対しました。
でも、年輩の男性の怒りは治まらず。
「なにやってるんだ!全く!」

なにって、仕事してますけど?

その時、先に並んでいた中年の男性が振り返り
年輩の男性に向かって、穏やかな口調で言いました。
「お急ぎでしたら、お先にどうぞ」

むっときた様でもなく、うんざりした様でもなく
静かな笑顔の、穏やかな口調。

「あっ!いや…
 先に待っておられたんですか!
 これは気が付かなくて」

えええええーーー!!
見えなかったんかーい!?

私たちは、唖然としました。
ぶっくりし過ぎて、一瞬なんと言って良いか分からなくなったほどです。

「いえ、僕は急ぎませんから、どうぞお先に」
「いやいや、私もそんなに急いではいませんから」
年輩の男性の態度の変わりように、私たちはまたぶっくり。
順番を譲り合うのも結構だけど、このまま放ってもおけません。
私は、先に並んでいた男性に声を掛けました。
「では、お会計をしても宜しいですか?」
すると、本人よりも先に、年輩の男性が言いました。
「はい、どうぞ、どうぞ」
しかも、気まずさを誤魔化そうとしているのか、満面の笑顔。
私も満面の笑顔を、年輩の男性に返しました。
が、本音は次の通りです。

どうぞ、どうぞ、じゃねーよ!
アンタの順番は最初から次って決まってんだよ!

こうして、無事に順番通りにお会計を終えることができました。

作業室に戻った私を、追い掛けるようにスタッフがやってきて
鼻息も荒く言いました。
「なんなの?あの人!」
「前見えて無かったんですかね?
 目の前に人が並んでいるのに、気が付きますよね?」
私も不愉快さ丸出し。
「絶対あの顔忘れないわ!」

私たちに顔を覚えられたからといって
年輩の男性は、なんの不利益もないとは思うのですが
それが分かっていても、言いたい時もあるのです。

短気は損気。
そもそも、下らないことで(しかも勘違いで)何を騒いでいるんだか。
滑稽で、みっともない。
恥ずかしくて、イタイ。

絶対にそうあってはならない、悪い例と
常に、こうありたいという、良い例を
今日は、目の前で同時に見てしまいました。

ところで、彼は本当に、目の前の中年の男性が見えなかったのだろうか…。

あの手この手、一枚上手

2013-01-28 22:11:23 | インポート
吐露で、これまでにも何度かお伝えしていますが
さっちゃんは、とんでもなく寝起きの悪い子です。
お父さんと私が、代わる代わる起こしに行っても、ぐーぐー。
何度声を掛けても、その声がどんどん大きくなっても、ぐーぐー。
それでなくても、朝はやることがいっぱいあって忙しいのに
さっちゃんを起こすのは、大変な時間のロスです。
段々イラついてきた私の声が、どんどん険しくなっても、やっぱりぐーぐー。
でも、流石にうるさいのか、毛布を頭の上まですっぽり被って、ぐーぐー。

そんなさっちゃんですが、今日は珍しく、5:45頃に起きたものだから
逆に私がぶっくりしてしまいました。
これなら、今日は時間に余裕をもって過ごせる。
そう思った私が甘かった。
なんだかんだと、ふと気が付くと、時計は6:20

あれ?

そう言えば、まだお顔を洗っていないような気が…。

嫌な予感と共に、さっちゃんのお部屋を覗くと
まだパジャマ姿で、呑気におもちゃを片付けているさっちゃんの姿が…。

「ちょっと!なにしてるの!」

私の声に、なにか?と言わんばかりのとぼけた表情のさっちゃん。

しくじった。

さっちゃんが起きたから、声を掛けるのを怠ってしまった。
さっちゃんにしてみたら、私のいつもの怒号が飛ばないものだから
すっかり呑気モードになってしまったに違いない。

時間は既に6:20過ぎ、
間もなく私が出勤する時間です。
長々と怒っている暇が無い。

よし。

「わかりました」
私は、さっちゃんに言いました。
「さっちゃんが、もたもたしてきちんと動いてくれないのなら
 お母さんは、さっちゃんを無視することにします」
えっ?と言う顔で、私を見上げるさっちゃん。
私は、そのまま無言でさっちゃんのお部屋を出ると
自分の出掛ける準備に取り掛かりました。
すると、その後のさっちゃんの動きの早いこと早いこと。
なんだ、早く動けるじゃないか。
思わず、口元がにやりと緩んでしまいそうになるのを堪え
私は頑張って知らん顔を作ります。
やがて、大急ぎで着替えを済ませたさっちゃんが私の前に現れ
口を尖らせて、「ちゅー」と、顔を寄せてきました。
「知りません」
私はそっぽを向きました。
「起きないし、もたもたしてお着替えは遅いし
 そんな子と、ちゅーなんかできません」
「やー!ちゅぅぅ~!」
さっちゃんも必死です。
私の両腕を掴んで、自分の胴に巻き
一生懸命ちゅーをしようとします。
「お母さんは、忙しいんです
 もたもたしている人とちゅーする時間なんかありません」
「ちゅー!」
さっちゃんは、今度は両手で私の両頬をはさむと
強引に顔を寄せてきました。
無理に顔をそむけ様とすると、「ひょっとこ」のように顔が歪みます。
「ちゅーなんかしません」
怒るひょっとこにちゅーをせがむさっちゃん。
ふと気付くと、旦那さまがニヤニヤ笑いながら、私たちの様子を見ています。
「あんたたち、なにしてるの?」
ひょっとこは、笑い出したいのを必死に堪えながら答えました。
「いま、私の愛が試されているのです」
旦那さまは、くすっと、鼻先で笑いました。

ああ、もう6:35
早く出掛けなければ。

「お母さんは、もう出掛けます」
「ちゅー!」

敵は、一歩も引かずの構えです。
このままでは、さっちゃんを引きずったまま出勤しなければなりません。
くそー。
仕方がない。

私は、ひょっとこ顔を、さっちゃんのお顔にくっつけました。
ぶっちゅー。

さっちゃんが、にっこりと笑いました。
満足げな、いい笑顔でした。

最初は、いい感じで優勢だったんだけどなー。
あのちゅーがいけない、あのちゅーが。

結局、今日も私の負けです。

おおきいことはいいことだ♪

2013-01-27 22:23:32 | インポート
昨日は、今度こそお好み焼きが食べたくて
ミロンガの帰りに、ピエールのお店へ向かいました。

でも、やっぱり迷うのさ。

私は、メニューを眺めるのが好きで(写真が付いていてもいなくても)
毎回、かなりの時間を掛けて、メニューをじっくりと眺めるのですが
そうすると、そう言えば、まだ太麺ラーメンサラダを食べていないぞとか
サラダと言えば、スティックサラダかシーザーサラダもいいなとか
そうそう、ナポリタンスパゲティも美味しかったよなとか
がつがつとワイルドにスペアリブにかぶりつきたいとか
ついつい迷い心が起きてしまうのです。
で、結局、桃太郎トマトとカマンベールチーズのサラダを頼んで
甘味のある桃太郎とバルサミコドレッシングの調和を楽しみつつ
カマンベールチーズの味と香りを満喫し
結局、海老とセロリと春雨の魚醤(ナンプラー)炒めを頼んでしまいました。
海老とセロリと春雨の魚醤炒め.jpg
ぷりぷりした海老と、しゃきしゃきセロリと、固めに仕上げた春雨のバランスが絶妙。
ナンプラーの独特の香りとセロリの甘味が美味しくて、辛味もぴりりと程良く
思わず茶碗ライスが欲しくなってしまいました。
そうこうしているうちに、焼き肉のお店の店長さんがやってきたものだから
彼の顔を見ていると、ますますご飯が食べたくなってしまった。
顔で食欲をそそるとは、危険な男だわ。あぶない、あぶない。
更に、その後クリリン店長さんまでやってきたので(←こいつも危険)
逃げるように帰ってきてしまいました。


今まで、ボウルで作った巨大なカスタードプリンや
さっちゃんの顔よりも大きな焼売(シューマイ)や
ホットプレーといっぱいの大判なハンバーグや
枕みたいな大きさのオムライスや
プロセスチーズが丸ごと1本入ったミーとローフなど
数々の「大きい食べ物」で、さっちゃんとお父さんをぶっくりさせてきましたが
先日、いい感じの大きさの冬キャベツを手に入れたので
今日は、大きな大きな、ロールキャベツを作ってみました。
しかも、ニンニクをたっぷり入れた、強烈なロールキャベツです。
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盛り付けるときに、ぐずぐずになってしまい
見た目はかなりアレですが、お許し下さい。
大きさを比較するために、ゆたぽんを使ってみましたが
これでは少し分かりにくい様なので…
mini_130127_20150001.jpg
メガネケースなんかどうかな?
これで、大きさが伝わるでしょうか。

ロールキャベツのスープは、初の試みでスンドゥブにしてみたのですが
これが非常によく合うんです!
スタミナもバッチリだし、温まるし、家族にも好評でした。

計算では、具だけで900g以上はあるので、全部で1.2kgくらいはあるでしょうか。
キャベツで巻くうちに、雪だるまのように膨らんでいったため
結局、お鍋にギリギリの大きさになってしまいました。
そんな状態なので、お鍋から出すのも大変でしたが、食べるのはもっと大変。
切り分けているうちに、キャベツがずるする崩れてはがれそうになったり
大き過ぎて、キャベツと具が一緒に口に入らなかったり
結局、食べにくいだけじゃないかと笑ったわ。
でも、大きさで家族をぶっくりさせることに成功し
味で家族を喜ばせることに成功したので、良し。

次は、大きな「なに」を作ろうかな♪