朝、私が家を出て仕事先へ向かう途中、時々会う男性がおります。
見た目年齢は50歳くらいです。
黒いコートにチャコールグレーのマフラー、髪は既にほとんどが白髪の
お堅い仕事をしていそうな、神経質そうな、眼鏡をかけた男性です。
私は、仕事へ行く時には、いつも時間に充分な余裕をもって家を出ます。
それでも何故か、早歩きで仕事先へ向かうという癖があります。
そんなときに、その男性と出くわすのです。
男性は、慎重な性格の持ち主なのでしょう。
足を滑らさないように、そろそろと雪の道を歩いています。
私は、元々歩くのが早い方なのですが、早歩きだと、益々速度が上がります。
その速度で、そろそろ歩きの彼の横をすり抜けて前へ出ます。
すると、彼は急に足を早めて、私の前へ出ます。
でも、私を追い越して暫くすると、彼はまたそろそろ歩きに戻ります。
そろそろ歩きたい慎重派の彼と、常に早足きの私とでは
どうしても、私がまた前へ出ざるを得ません。
でなければ、壁にぶつかった電動式の自動車のおもちゃのように
彼の背中にくっついて、足踏みをしなければならないのですから。
男性は、また急に足を早めて、私の横をすり抜けました。
その時、明らかに横目でちらりと私の顔を見ました。
しかも、彼は完全に私を追い越した後、一度振り返って私を見て
ふん!という感じで再び前に向き直り、歩き出したのです。
ああ、下らない…。
こんな、雪で道幅が狭くなった(しかも滑りやすい)歩道の上で
どっちが先を歩いたって、たいして変わりはしないのに。
男性が焦って駅へと向かう背中を見送りながら
駅構内を通り抜けて仕事先へ向かうつもりだった私は
途中で曲がって、コースを変更したのでした。
しかし、その翌日、またその男性に遭遇。
それまで慎重にそろそろと慎重に歩いていた男性は
私を見て、はっという表情になった男性は、いきなり足の回転を早めて
大急ぎで私の前を歩いて行きました。
その後ろ姿を見送りながら、私は最初からいつもと違うコースを選び
思う存分、早歩きで気持ち良く仕事先へ向かいました。
それが続く事数回。
実は、最初の数日は、私はこの男性をほとんど意識しておらず
ただの、「そろそろ歩きの男性」としか、認識していませんでした。
でも、男性の態度が、あからさまに(なんだコイツ)という感じなので
嫌でも、その空気に気付いてしまうのです。
でも、もしかしたら、私の勘違い(気にし過ぎ)ということも有り得る。
だとしたら、男性に対して、失礼な誤解をしたことになってしまいます。
こんなときのための、あくゆーず。
全員に、一喝送信(←こんなもの送信されちゃたまりませんね)
一括送信メールで、このことを伝え、どう思うか聞いてみたら
なんと、他のメンバー全員が、似たような経験を持っていました。
結論として、別に勝敗を競っているわけではないので
行きたかったら先へ行けということでした。
因みに、今日のタイトル、「勝った負けたと騒ぐじゃないよ」は
昭和を代表する演歌歌手、水前寺清子さんの
『どうどうどっこのの唄』という、有名な曲ですが
この歌詞は、こう続きます。
あとの態度が大事だよ
賭けてもいい、あの男は、大して仕事できない。
だって、後の態度がアレだもの。
見た目年齢は50歳くらいです。
黒いコートにチャコールグレーのマフラー、髪は既にほとんどが白髪の
お堅い仕事をしていそうな、神経質そうな、眼鏡をかけた男性です。
私は、仕事へ行く時には、いつも時間に充分な余裕をもって家を出ます。
それでも何故か、早歩きで仕事先へ向かうという癖があります。
そんなときに、その男性と出くわすのです。
男性は、慎重な性格の持ち主なのでしょう。
足を滑らさないように、そろそろと雪の道を歩いています。
私は、元々歩くのが早い方なのですが、早歩きだと、益々速度が上がります。
その速度で、そろそろ歩きの彼の横をすり抜けて前へ出ます。
すると、彼は急に足を早めて、私の前へ出ます。
でも、私を追い越して暫くすると、彼はまたそろそろ歩きに戻ります。
そろそろ歩きたい慎重派の彼と、常に早足きの私とでは
どうしても、私がまた前へ出ざるを得ません。
でなければ、壁にぶつかった電動式の自動車のおもちゃのように
彼の背中にくっついて、足踏みをしなければならないのですから。
男性は、また急に足を早めて、私の横をすり抜けました。
その時、明らかに横目でちらりと私の顔を見ました。
しかも、彼は完全に私を追い越した後、一度振り返って私を見て
ふん!という感じで再び前に向き直り、歩き出したのです。
ああ、下らない…。
こんな、雪で道幅が狭くなった(しかも滑りやすい)歩道の上で
どっちが先を歩いたって、たいして変わりはしないのに。
男性が焦って駅へと向かう背中を見送りながら
駅構内を通り抜けて仕事先へ向かうつもりだった私は
途中で曲がって、コースを変更したのでした。
しかし、その翌日、またその男性に遭遇。
それまで慎重にそろそろと慎重に歩いていた男性は
私を見て、はっという表情になった男性は、いきなり足の回転を早めて
大急ぎで私の前を歩いて行きました。
その後ろ姿を見送りながら、私は最初からいつもと違うコースを選び
思う存分、早歩きで気持ち良く仕事先へ向かいました。
それが続く事数回。
実は、最初の数日は、私はこの男性をほとんど意識しておらず
ただの、「そろそろ歩きの男性」としか、認識していませんでした。
でも、男性の態度が、あからさまに(なんだコイツ)という感じなので
嫌でも、その空気に気付いてしまうのです。
でも、もしかしたら、私の勘違い(気にし過ぎ)ということも有り得る。
だとしたら、男性に対して、失礼な誤解をしたことになってしまいます。
こんなときのための、あくゆーず。
全員に、一喝送信(←こんなもの送信されちゃたまりませんね)
一括送信メールで、このことを伝え、どう思うか聞いてみたら
なんと、他のメンバー全員が、似たような経験を持っていました。
結論として、別に勝敗を競っているわけではないので
行きたかったら先へ行けということでした。
因みに、今日のタイトル、「勝った負けたと騒ぐじゃないよ」は
昭和を代表する演歌歌手、水前寺清子さんの
『どうどうどっこのの唄』という、有名な曲ですが
この歌詞は、こう続きます。
あとの態度が大事だよ
賭けてもいい、あの男は、大して仕事できない。
だって、後の態度がアレだもの。