うちの旦那さまは、普段はとても無口な方で
どれだけ無口なのかと言うと
こちらが何か尋ねても返事をしないくらいなので
それは、話を聞いていないと言うよりも、単に返事をしないだけで
要するに、その無口さは相当なものだと思われます。
その無口さの反動なのか
彼のいびきは、殺人的にひどいものがあります。
自分でこんな音を発していて、どうして寝ていられるのかと思うほど大きく
安眠妨害を通り越して、騒音公害だと言っても良いと思われるほどです。
いびきをかく人は、身体を少し動かすなどして、刺激を与えると良いといいますが
彼のとても深く、身体を押したりつついたりしても、止まりません。
試しに、腕や肩を軽く叩いても、いびきは止まりません。
本当に、すげーのですよ。
私が先に眠れたときは、まだ良いのですが
(それでも騒音に起こされることがあります)
大抵…、と、いうより、9割以上の確率で、いつも彼が先に寝てしまうので
私は、ほぼ毎晩、騒音被害に遭っている計算になります。
どうやら、彼は、22:00前後には眠くなってしまうらしく
それも、ちゃんと、お布団にはいってくれれば良いものを
テーブルの上で頬杖をついたまま、首を捻った状態で口をあけて寝ていたり
ストーブの前で、撃たれた鹿のように倒れて寝ていたり
ひどいときには、まるでコントのように、立ったまま寝ていたりするのです。
そんな寝方では、身体が休まらないだろうと思って
ちゃんとお布団に入るようにと声を掛けると
眠りを妨げた不届き者(私)に、逆ギレをしてしまう始末です。
そんな眠たがりの人なので、一度寝たらなかなか起きない。
そして、寝たら必ずいびきをかく。
そのいびきは、大きくて不快で、人を眠らせない。
結果、いつも彼に寝遅れてしまう私は
毎晩、ひどいいびきに悩まされることになるのです。
ある晩、私があまりのうるささに堪りかねて
私は、吐き出すように言いました。
「うるさいなー、もう!いい加減にしてよ!」
「ほっときなって」
さっちゃんのお部屋から、私をたしなめるような声が聞こえました。
「ムシすればいいしょ」
いつも、私にべたべたと甘えてくるさっちゃんからは予想も出来ない
はっとするような、クールな声です。
とても、ヨーグルトやマヨネーズを顔に塗ったり
寝起きが悪くて朝ご飯が食べられなくなったり
便座カバーを濡らすような人の声とは思えません。
そのクールさが、なんだか逆に可笑しくて、私はすっかり毒気を抜かれ
笑いながら、「はーい」と答えたのでした。
そうだよね。
眠れないなら、眠くなるまで本でも読めばいいさ。
どれだけ無口なのかと言うと
こちらが何か尋ねても返事をしないくらいなので
それは、話を聞いていないと言うよりも、単に返事をしないだけで
要するに、その無口さは相当なものだと思われます。
その無口さの反動なのか
彼のいびきは、殺人的にひどいものがあります。
自分でこんな音を発していて、どうして寝ていられるのかと思うほど大きく
安眠妨害を通り越して、騒音公害だと言っても良いと思われるほどです。
いびきをかく人は、身体を少し動かすなどして、刺激を与えると良いといいますが
彼のとても深く、身体を押したりつついたりしても、止まりません。
試しに、腕や肩を軽く叩いても、いびきは止まりません。
本当に、すげーのですよ。
私が先に眠れたときは、まだ良いのですが
(それでも騒音に起こされることがあります)
大抵…、と、いうより、9割以上の確率で、いつも彼が先に寝てしまうので
私は、ほぼ毎晩、騒音被害に遭っている計算になります。
どうやら、彼は、22:00前後には眠くなってしまうらしく
それも、ちゃんと、お布団にはいってくれれば良いものを
テーブルの上で頬杖をついたまま、首を捻った状態で口をあけて寝ていたり
ストーブの前で、撃たれた鹿のように倒れて寝ていたり
ひどいときには、まるでコントのように、立ったまま寝ていたりするのです。
そんな寝方では、身体が休まらないだろうと思って
ちゃんとお布団に入るようにと声を掛けると
眠りを妨げた不届き者(私)に、逆ギレをしてしまう始末です。
そんな眠たがりの人なので、一度寝たらなかなか起きない。
そして、寝たら必ずいびきをかく。
そのいびきは、大きくて不快で、人を眠らせない。
結果、いつも彼に寝遅れてしまう私は
毎晩、ひどいいびきに悩まされることになるのです。
ある晩、私があまりのうるささに堪りかねて
私は、吐き出すように言いました。
「うるさいなー、もう!いい加減にしてよ!」
「ほっときなって」
さっちゃんのお部屋から、私をたしなめるような声が聞こえました。
「ムシすればいいしょ」
いつも、私にべたべたと甘えてくるさっちゃんからは予想も出来ない
はっとするような、クールな声です。
とても、ヨーグルトやマヨネーズを顔に塗ったり
寝起きが悪くて朝ご飯が食べられなくなったり
便座カバーを濡らすような人の声とは思えません。
そのクールさが、なんだか逆に可笑しくて、私はすっかり毒気を抜かれ
笑いながら、「はーい」と答えたのでした。
そうだよね。
眠れないなら、眠くなるまで本でも読めばいいさ。