天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

仏教壮年会

2010-05-24 00:54:02 | 寺子屋
仏教壮年会では、『正信偈』を勉強しております。

今回は前回に引き続き源信和尚について学びました。
『正信偈』(源信章)では、
源信広開一代教 偏帰安養勧一切 専雑執心判浅深 報化二土正弁立
極重悪人唯称仏 我亦在彼摂取中 煩悩障眼雖不見 大悲無倦常照我
と讃歎されております。



特に今回は「地獄」がテーマとなりました。

お経典には地獄の世界の詳細な描写があります。
八大地獄には、等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、 大叫喚地獄、焦熱地獄、阿鼻地獄(無間地獄)とあります。

どの地獄も怖い怖い世界。
好んで行きたいと思う人はいないでしょう。
では、なぜこのような地獄の思想が説かれたのか。
その理由は、黒田先生によれば、地獄は客観的にある世界ではなく、悪を行ったものが感じる苦の世界であるという。私たちの日頃の生き方は、他人の罪やあやまちは見えるけれども、自分の罪やあやまちはなかなか気づきません。また、気づいたとしても、自分の罪やあやまちはひた隠しにし、他人の罪やあやまちは非難攻撃し、いいふらすことを憚りません。このようなことを互いに繰りかえしているわれわれの日常の姿を表している。

経典には「地獄の罪人が互いに敵意をもって鉄の爪で害しあう」という表現があるが、それは自己を正当化して他者の心を鑑みない姿を表している。私たちの罪深さを比喩的に表現していると。

お経典は奥が深いです。
これから、ゆっくりと勉強していきます。

次回の壮年会は5月27日(土)15:00~仏教壮年会の総会ですので、よろしくお願いします。

(龍)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿