天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

初めての座禅

2006-11-30 00:30:52 | 仏教
木村清孝先生が主宰する「木仙会」の座禅会に初めて参加致しました。

「木仙会」とは、芸術家の方々(絵描き・クラフト・書道家など)を中心とした座禅会です。
場所は、中野坂上成願寺。

緊張の中、曹洞宗僧侶であるOさんの指導のもと、初めての座禅です。

下の曹洞宗ホームページにくわしく座禅の仕方が載っています。
座禅の仕方

いざやってみると難しい。
結跏趺坐(両足を組む座り方)が出来ずに半跏趺坐(片足を片股の上に)。

40分間だったがあっという間に過ぎ去ってしまった。
しかし、実感。
何も考えない境地に至ろうとすればするほど、

お腹が空いた、何を食べよう
お昼ご飯はおいしかった
みんなは何を考えているのだろう

さまざまな雑念が頭をよぎります。


(南書院の床の間)



座禅後、みんなで「普勧座禅儀」みんなに勧める座禅の仕方)
--道元禅師が、宋から帰国の後、28歳の時に書かれたもの--を学びました。
ちなみに、曹洞宗の座禅はこの本を基本にしていると聞きました。

その中に
回光返照の退歩を学すべし。身心自然に脱落し、本来の面目現前せん。
という言葉が。

退歩とは、一歩退いて自分の有様をみつめる、という意味です。

進歩・前進することが「よいこと」であるとされている現代。

だからこそ、退歩、つまり、前だけでなく、一歩下がり自分自身の足下、そして広い視野でみつめることが大切ではないだろうか。

いや、本当の進歩はそこから始まるかもしれない。

なぜか、この言葉に惹かれ、その後の食事会の中心話題になってしまいました。

でも、皆さんに一番驚かれたことは、お坊さんなのに「初めての座禅」ということでした。



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