闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

ゲイ版・早春の関西訪問記その3ーー湯豆腐と露店風呂でのんびり

2013-03-25 23:44:53 | 雑記
クラマ寺の西門をくぐると、そこはもうキブネ地区。キブネは、キブネ神社や和泉式部の和歌で名高いが、私にとっては、藤原良経の代表歌の一つ

  幾夜われ 波にしをれて きぶね河 袖に玉散る もの思ふらむ

の歌枕の地だ。ただし、はじめて見るキブネ川は、ほんとうに小さな川でちょっと期待はずれだったが、歌枕など、だいたいそんなものだ(ちなみに、良経の歌は、キブネという地名のなかに「しをれて来る」という言葉が掛けてあるので、「きぶね」は仮名表記が良い)。
キブネでは、まずキブネ神社の本宮に参詣し、続いて、そこから徒歩5分ほどの奥宮を詣でる。キブネは水の神であると同時に恋の神でもあるというので、明日のダイちゃんとのデートがうまくいくよう祈る。
奥宮詣でが終わると、すでに午後1時をまわっている、キブネ川にそって並んでいる料理店のなかから、落ち着いた感じの店を選んで昼食にする。店では、ランチは湯豆腐の定食しかないというのでそれにしたが、3,500円という値段にはちょっとびっくり。しかし、せっかくキブネにまで来たのだから、それもやむをえない。そのかわり、通された座敷は、とても雰囲気がよく、クラマ散策の疲れを忘れて、しばしのんびりできた。
ともかく、ビールを飲みながらゆっくり昼食。2時過ぎに料理店を出て、キブネ川にそってちょっと下り、あとはバスでキブネ口の駅に移動した。それから電車でもう一度クラマに戻り、今度はクラマ温泉を目指す。
駅から温泉までは無料の送迎バスがあり、タオルを購入していざ入浴。温泉は露天風呂で、温泉につかりながらクラマ山の森林浴が楽しめるのがよい。古都の市内からこんなに近いところに温泉があるというのも、ちょっと信じられない感じだ。
結局4時近くまで温泉でのんびりして、市内に戻った。

市内に戻ると、まず、四条河原町の高○屋で、東京や田舎へのお土産を買う。それから、四条通りをぶらぶら歩いてホテルに戻り、小休憩ののち着替えて、また街にくりだす。夕食を何にするかいろいろ迷ったが、昼食を奮発したし、一人で食べるのに変にこだわってもつまらないと、目についた中華レストランに飛び込んだ。古都に来て中華というのはいかがなものかとおもわないでもなかったが、比較的安いし、それに鴨川が見渡せる店で、景色はまあまあだ。
満腹になったところで、また木屋町のゲイバーを覗きに行くことにした。