闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

ゲイ版・早春の関西訪問記その1ーーまずは大学に向かう

2013-03-23 23:48:48 | 雑記
遅くなったが、自分の気持ちを整理するためにも、今回の古都訪問の様子を簡単に記してみる。

金曜日、11時東京駅出発。13時過ぎに古都に到着。古都ではまず烏丸三条のホテルに直行。チェックインには少し早い時間帯だったが、フロントで荷物を預かって欲しいと告げると、「もうお部屋の準備はできています」とチェックインしてくれた。このホテルは雰囲気もいいし、接客も感じがいい。部屋に荷物を置くと、ただちに大学に向かう。四条河原町まではタクシーをつかい、四条大橋をわたり、祇園四条から京阪電車に乗り込む。天気もよく、久しぶりの古都は快適だ。出町柳で下車して大学に向かうと、入り口に、B教授最終講義という看板が大きくでている。
大学構内では、知り合いもなくちょっと心細かったのだが、会場となる講堂に行くと、受付に顔見知りの院生さんがいてちょっと挨拶もでき、わりとリラックスして講義の開始を待つことができた。会場には、この講義を聴こうと、全国からそうそうたる経済学者が集まってくる。
以下、その講義の要旨。

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「自分が経済学の勉強をはじめたのは、ちょうどヴェトナム戦争の時代だったが、この戦争のことを考えると、『近代経済学は破産している。世界の構造が不正を生み出していることに対して異議申立をしなくてはいけない』という気持ちになった。そこで自分は、そうした不正が生まれてくるみなもとを探ろうと、経済学史や社会思想史に惹かれた。自分が40年間やってきたことは、『近代社会とはどういう社会なのか』という研究だった。」

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講義を拝聴しながら、すごい研究者と私は知り合ったのだなという感を新たにした。
講義のあとは、午後5時から、大学内のホールに会場を変えて懇親会。華やかなフルートの生演奏にはじまり、盛大なパーティとなった。ここで私は、また別の知人と会い、主に彼といろいろ話をした。話をしているとB学部長が私たちのところまできて、直接、懇親会に出席していた大学の出版担当者を私に紹介してくれた。「訳稿の完成を楽しみにお待ちしてますから」という2人の言葉には、とても励まされた。これで、私の今回の古都訪問の主目的は達成だ。
懇親会後は、知人に誘われて大学近くの居酒屋で情報交換の続き。9時過ぎまで話し込んだ。
知人と別れてからは、ネットで調べた木屋町のゲイバーAに行く。そこでワインを飲んだら、朝からの疲れと緊張からの開放感でかなり酔ってしまった。度を超さないうちにAを切り上げ、夜風に吹かれながら四条通りを歩いてホテルに戻った。