闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

本ができあがった夢

2011-04-15 00:32:08 | 雑記
このところ毎日、東日本大震災の余震が続き、おちつかない。
余震といっても、東京ではそんなに大きくゆれることはないので、被害といったものはなにもないのだが、就寝中も朝もアルバイト中も時間を選ばずに揺れるので、不安感がなかなか解消しない。
その一方では変に地震慣れしてしまって、ちょっとの揺れでは、起きあがったり仕事の手を止めたりという気にならなくなってしまっているのも、冷静に考えればやや怖い話だ。

その一方、アルバイトの方は震災後業務が目に見えて少なくなり、毎日暇をもてあましている。私のアルバイトは派遣の仕事なので、決められた時間就業していればその分の給料は保障されているのだが、こんなに暇な状態が続くと、仕事打ち切りといったことにならないか、これもかすかな不安だ。

震災被害者の救済も、衣食住そして医療などのいろいろなことがすべて急務だとはおもうが、私からすると、(原発問題を除けば)被災者の仕事(=収入)をどうするかが一番大きな問題ではないかという気がする。
TVで見ていると、震災の被害者は、漁業、農業などの自営者が多く、かつその多くが船や農地などの生産手段に大きなダメージを負っている。家は仮設住宅で急場をしのいだとしても、生活手段を確保できるようにしないと、この人たちは路頭に迷うことになるのではないか。また仮に被災者が東京などの都市部に出てきたとしても、現在は都市部そのものも職がほとんどないのだ。

さて、そんなことを考えながらも自分にできる被災者支援はほとんどないので、とりあえずは、今手掛けている翻訳を一日も早く完成させることが、長い目で見れば世の中の役に立つであろうと、アルバイトから戻ると、毎日せっせと翻訳をすすめている。
その甲斐あって、訳の方はもうすぐ少し切りのいいところまでいくので、そこまで行ったら予定している出版先にコピーを送り、そのうえで五月下旬くらいに出版先に出向いて担当者に挨拶してくるというのが、現在の私の行動計画。ちなみに、この出版先は関西なので、とりあえず震災の影響はなさそうだ。

そんなことを考えながら眠ったら、今朝は、その本ができあがった夢をみた。とはいえ、すでに本が完成したということは夢の中でも腑に落ちず、手にとってみると、白紙のままのページが多い。あれどうしようという戸惑いとうれしさの入り交じった変な気持ちでいるところに渋沢竜彦さんが登場し、渋沢さんにこの本の説明をしているところで、遠くのサイレンで目が覚めた。
ちょっとなまなましい夢だったので、鮮明に覚えている。