闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

少年+昆虫+標本

2011-04-03 00:18:15 | 雑記
今日は土曜日でアルバイトの休日。のんびりした一日になった。

まず起床だが、前の日曜日に蒲団を替えてからとてもよく眠れる。今朝も9時頃にゆっくり起床した。
起きてからただちに『人間の精神について』を読む。このところ翻訳が順調に進んでおり、残り約三分の一となったところで翻訳の進行をいったん中断し、今週は残りのテクストを一気読みしている。それがあとわずかになったので、まずそれを読み進めた。
10時過ぎに朝食。あまり時間をかけたくなかったので、冷蔵庫に残っていた野菜、鰺フライそして納豆で簡単に済ます。この納豆は、先日スーパーで偶然見つけたもので、東京では非常な貴重品だ。よくみると製造元は大分で、東京近郊では納豆が生産できなくなっているので、急遽、スーパーが九州からとりよせたのだろう。東京の納豆とは、食感が微妙に異なる。
食後は、植物の水やり。こちらもよく見ると、小さなアイリスが開化している。ついでに、室内のシクラメンも少し日に当てた。
その後『人間の精神について』をまた少し読み進めて、12時45分からは、NHK連続テレビ小説『てっぱん』の最終回を見る。このところアルバイト先でいつもこの番組を見ていたので、最終回を見ないとどうも区切りがつかない。いいエンディングだとおもった。特にこの回は、編集がうまい。
午後はコインランドリーで一週間分の洗濯をし、洗濯の合間に『人間の精神について』を読み終える。こちらは尻切れトンボのようで、どうもすっきりしない終わり方だ。
ともかく、『人間の精神について』に区切りがついたので、散歩を兼ねてスーパーに買い物に行く。ドレッシング、ソースなどを買い込んだが、売り場には、相変わらず、水、納豆それにヨーグルトがまったくない(米はもう充分出回っている)。
買い物が済んだところで、シャワーを浴び、着替えをして、この時期しか着ない薄い桜色のスプリング・コートを羽織って、渋谷の画廊、ポスターハリスギャラリーに甲秀樹さんの新作展「蝶と少年の物語」を見に行く。陽気がよいので、渋谷の街はまあまあの人混み。ただし井の頭線は、「計画停電」の影響で急行がすべて運休。ちなみにこの展覧会、ほんとうは3月19日が初日だったのだが、震災のため会期がずれ、今日が初日になったもの。4月11日まで開催という。
今回の作品は、いつものストレートなエロティシズムを狙ったものとは考え方を変えて、少年の絵のなかに蝶や黄金虫などの昆虫を配し、絵の側に、描かれた昆虫の標本を置いて絵と標本を見比べるという趣向。甲さんのスーパーリアリズムのデッサンのうまさがいかんなく発揮され、ユニークな展覧会になっていた。会場で甲さんはじめいろいろな人と歓談しているうちに時間がたち、二次会にも誘われたが、翻訳のことや明日のアルバイトのことが気に掛かり、早めに帰宅。

【参考】
ポスターハリスギャラリー
渋谷区道玄坂2-26-18朝香ビル103号
TEL=03-5456-7218
http://posterharis.com