闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

映画『ファイブ・イージー・ピーセス』の奥行きに感動

2009-09-28 20:58:44 | 雑記
今日と明日は、またもや新しいアルバイトの連休だ。
のんびり寝ていたいところだが、早起きの変な癖がついてしまい7時半には目が覚めてしまった。やむなく8に起床。起きてから『人間の精神について』の先の部分を読む。
今朝読んだ部分は、内容的にはそれほど複雑ではないのだが、人名でわからないところがあり、ちょっと先にすすまない。やむなくグーグルでいろいろ検索しているうちに、ナポリ大学にこの作品の研究者がいることがわかり、挨拶のメールを出す。
さてしばらくして友達が出かけた後、簡単に朝食をとり、その後部屋を片付ける。
そろそろ転居の挨拶状も出さなくてはならないので、午後は、郵便局に葉書を買いに出かけ、ついでにスーパーとリサイクル・ショップを覗く。リサイクル・ショップに玄関におけるような籐のラックがあって、500円と安かったので購入しようか迷ったが、何に使うのか、自分でもその用途がはっきりしなかったので結局見送った(スリッパ・ラックが欲しいとはおもっているのだが…)。
部屋に戻って『人間の精神について』の続きを読んでいるうちに夕方に。きりがいいところまで読んでビールを飲んだら、その続きを読む気がしなくなってきた。そこで気分転換にDVDを観ることにする。
選び出したのはジャック・コニルソン主演の『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970年、ボブ・ラフェルソン監督)。この作品は、私がもっとも好きなアメリカ映画の一つなのだが、今回久しぶりに再見して、その奥行きの深さにあらためて感心し、感動した。
登場人物の一人ひとりが複雑な内面をもっており、それがぶつかりあって、物語はけしてお決まりのコースに流れていかない。何度もみてストーリーはすでによく知っているのに、人間の複雑さ、またそうした複雑な人間が演奏する音楽表現(主人公の家は音楽一家という設定)の複雑さにはっとする(ちなみに、「ファイブ・イージー・ピーセス」という作品タイトルは、「五曲の簡単な小品」という意味)。
余韻を味わいながら部屋で簡単に食事をとり、今こうしてPCに向かっている。
(BGMはアラウが弾くモーツァルトの幻想曲。この曲は作品のなかでほんのちょっとだが使われている。)