春来れば星の位に影見えて 雲井の階に出づるたをやめ 藤原定家
みなさん、明けましておめでとうございます。
さて、不意打ち的な転居にはじまりいろいろなことのあった昨年ですが、本年ははやく新しい仕事をみつけ、まずは日常生活を安定させたいとおもっています。
そのうえでの本年の計画は、少しだけ手をつけたまま中断している某音楽家の伝記の翻訳をすすめることと、和歌を中心とする中世文化史の執筆です。中世文化史の方は、すぐにまとまった本を書くというわけにはいきませんから、まず関係史料・研究書の精読に着手し、本年中に小論文を発表したいとおもっています。
その中世文化史の核になるのが藤原定家の和歌で、冒頭にご紹介したのは、定家が建久四~五年(1193-4)にかけて開催された『六百番歌合』に参加して詠んだ歌です。
この歌は「元日宴」という題の性格上、定家らしさがかなりおさえられているとおもいますが、私は、定家のめざしたものは究極的には和歌の脱構築だと考えており、和歌における脱構築とはどのようなものか、それが鎌倉時代のはじめに行われたことにはどのような時代・社会的背景があるのかを考えるということが、私のめざす中世文化論の柱になるとおもいます。
本年も小ブログをどうぞ宜しくお願い致します。
追伸:本日放送のNHK正月時代劇『雪之丞変化』、滝沢秀明くんが「闇太郎」と雪之丞を演じるというので以前から楽しみにしていたのですが、ちょっと用事ができ、見れそうにありません。ご覧になった方、感想などぜひお聞かせください。
みなさん、明けましておめでとうございます。
さて、不意打ち的な転居にはじまりいろいろなことのあった昨年ですが、本年ははやく新しい仕事をみつけ、まずは日常生活を安定させたいとおもっています。
そのうえでの本年の計画は、少しだけ手をつけたまま中断している某音楽家の伝記の翻訳をすすめることと、和歌を中心とする中世文化史の執筆です。中世文化史の方は、すぐにまとまった本を書くというわけにはいきませんから、まず関係史料・研究書の精読に着手し、本年中に小論文を発表したいとおもっています。
その中世文化史の核になるのが藤原定家の和歌で、冒頭にご紹介したのは、定家が建久四~五年(1193-4)にかけて開催された『六百番歌合』に参加して詠んだ歌です。
この歌は「元日宴」という題の性格上、定家らしさがかなりおさえられているとおもいますが、私は、定家のめざしたものは究極的には和歌の脱構築だと考えており、和歌における脱構築とはどのようなものか、それが鎌倉時代のはじめに行われたことにはどのような時代・社会的背景があるのかを考えるということが、私のめざす中世文化論の柱になるとおもいます。
本年も小ブログをどうぞ宜しくお願い致します。
追伸:本日放送のNHK正月時代劇『雪之丞変化』、滝沢秀明くんが「闇太郎」と雪之丞を演じるというので以前から楽しみにしていたのですが、ちょっと用事ができ、見れそうにありません。ご覧になった方、感想などぜひお聞かせください。