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とみーのにっき&おえかきちょう

GOSICK-ゴシック- 第10話 風邪ひきは頑固な友人の夢を見る

2011年03月24日 | 視聴済アニメごった煮
解決編としてそれなりの高揚感みたいなものはある。

 そんな今回のお話は…
 ジャンタンの地下で、マネキンにまぎれて本物の少女がいるのを見つけた一弥は、 何か事件が起こっていると考えて、ブロワたち警察に相談を持ちかける。
 しかし、 証拠が見つからない。そこで、一弥は電話でヴィクトリカに助けを求め、街で出 会ったルイジという少年とともに手がかりを追う…!?
 以上公式のあらすじ。

 お話としては冒頭書いたように解決編で、有名デパートぐるみの犯罪に証拠を示せない久城が、ヴィクトリカとその他の力を得て事件を解決に導く。
 原作の方とは流れが少し違っていて、たしかグレビールと久城の演技というのはなかったように記憶している。しかしこのアニメの方が流れとしては良く、相手を出し抜いた「してやったり」感はこちらの方が見ていて気持ちよかった。
 また事件解決後の首都から久城が汽車で去るまでは、首都で事件に巻き込まれ、そこで出会った人々との出会い、事件を解決し境遇の変わった人たちと別れることで、大団円を迎えたのも気持ちの良い流れであった。
 今回はそう言ったデパートぐるみの犯罪の牙城を崩す仕掛けを段階的に見せ、最終的にはこれまで出せなかった証拠を高らかと見つけ出し、おぞましい人身売買をする者達をやり込めるという、前回はデパートという巨大な組織にやり込められていた久城がやり返すという大逆転の高揚感があり見ていておもしろかった。
 
 とはいえ、手放しで褒めることばかりではなく、残念に思う所もあって、それはヴィクトリカが特に役に立ったように見えないことだ。
 まぁ実際の所、彼女は久城の側にいるわけでもないし、犯人と直接やり合ったわけでもないので、今回の話としての役所はあまり大きくはないのではあるが、事件解決の為に彼女の知恵を借りたのであらば、それなりの何かがあっても良いだろうと思う。
 2話でまとめてしまった分、事件の前でのヴィクトリカとの会話であったはずのフラグがないのがその一因で、その事件前の色々が後々生きてくることがこの話でのヴィクトリカの存在感なのだけど、そう言った部分はこのアニメでは端折られたため、ヴィクトリカの印象が薄くなってしまった。まぁ、ヴィクトリカはいわゆるアームチェア・ディティクティブなので、彼女としては状況が知れればそれで良いのだけど。
 
 と、いわけで、個人的には今回は流れの中で高揚感を作っており、その点で楽しめたのだけど、まぁ印象としてはあんまりいつもと変わらない感じではある。
 オチのパイプ置きも、本来ならば事件編で久城が買うのを見せるべきで、今回のラストに出てくる唐突に出てくるそれは一体なんなのかがよく分からなかったりする。そんなダイジェスト感は相変わらずだ。
 どうせ2クールやるのであらば、全体的にもうちょっとひとつひとつのエピソードに尺とってもいーんじゃないですかねー。
 色々なことが積み重なって解決の決め手となる感じがしないんだよなー。淡々と進んでいる感じがなんとも。
 それでも今回はひとつの話として抑揚があって良かったですけどね。


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