(湖都の電車通り@浜大津~上栄町間)
浜大津から上栄町にかけての京津線&国道161号併用軌道区間。さしづめ湖都の電車通り。焦茶色をした板塀の家があったりして、古い街並みがそこここに残っている。奥に見える「薬のヒグチ」の看板が懐かしいな。「目標は1,327店!」ってゾウの上に乗ったオヤジ(社長らしい)が叫ぶあのコマーシャル、子供心に「なんでそんな中途半端な数が目標なんだ???」って不思議に思っていたものだ(笑)。未だにその数字に何の意味があったのかは知る由もないのだが、誰か知ってたら教えてくんなまし。ちなみにこの「浜大津2号店」は既に閉店しているようだが…
京津線は、逢坂山の麓にある大津の街からまずは山を越えて山科へ向かうルートを通っているので、浜大津の駅を出るといきなり逢坂山に向かっての登りになります。この平成の世にあって、未だに氷屋さんなんかが残っているのも古都・京都に近く、古い街並みの残る大津市街ならではといったところ。「奥村製氷」の前を行く京都市役所前行きトップナンバー801編成。
併用軌道で勾配標が立っている訳でもないから正確なところは分かりませんが、目算で30‰くらいはあるんじゃないかなあ。長玉で圧縮するとその勾配の雰囲気も分かろうともいうもの。市街地なので信号につかまる回数も多くシャッターチャンスが稼げるのがありがたい。長い坂道に、長い車体をうねらせながら800形が浜大津の駅を目指します。
朝のラッシュ時間を終えて、四宮の車庫に向かう805編成の回送電車。床下機器を見てもお分かりになるかと思いますが、800形は逢坂越えの急勾配対策からサハクハなしのオール電動車と言うパワフルな編成になっとります。ちなみに後ろの「シングル4,800円」は東横インの浜大津駅前店、ここに泊まれば一日中京津線の軌道区間を眺めて過ごす事が出来るんだろうね。さすがに一日は飽きそうだけど(笑)。
800形の前面下に付いているのはヘッドマークなんですかね。「琵琶湖疏水 水と歴史のみち巡り」と書かれていて、一応8編成全部に取り付けられているんですが、大手私鉄の中でも京阪ってこの手のヘッドマークが好きなイメージがあるねえ。調べてみたらこういう事になっているようですが、周辺の見どころ、文化施設の多さからも大津線全体が通勤通学だけでなく観光路線という位置付けなのも分かる気がします。
併用軌道区間ですれ違う805&811編成。800形の車番は、三条側の2両を奇数・浜大津側の2両を偶数として、中間車は先頭車に50を足すと言うパターンで付けられているようです。例えば805編成だと【(三条)←805+855+856+806→(浜大津)】となります。
ブラブラと併用軌道を撮り歩いて、上栄町側の併用軌道入口まで来ました。いよいよここから本格的な逢坂越えと言う事でかなり勾配もキツくなって来ております。正直カメラを構えても水平が出ているかどうかが手持ちでは疑わしい(笑)。逢坂山に連なる山の緑も爽やかに、800型が坂道を降りて行きます。
811編成が併用軌道区間から鉄道線区間に入る上栄町のカーブを曲がって来ました。が、1両目と2両目の連結部分の開きっぷりがwまるでアゴが外れてるみたいじゃねーか。たまーに体の柔らかい人で肩の関節がボコっと外れる人がいるけどあんな感じと言うか。右の写真をよく見ると、あまりにもカーブがキツイもんだから台車が車体からはみ出しているのがお分かりいただけますでしょうか(笑)。
わずか800mの併用軌道区間ですが、ブラブラと歩くだけで目新しい光景に新鮮な気持ちになれる。
併用軌道フェチとしてはたまらんもんがありますなあ(笑)。
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