
(迫力のダブルデッカーエキスプレス@月岡駅入線)
ハトのマークも鮮やかに、ゆっくりと電制を効かせて扇状地の坂道を降りて来るダブルデッカーエキスプレスこと元京阪3000系→8000系こと富山地鉄10030形(長い)。土休日は特急運用に入る事の多い形式ですけど、平日の朝はこうやって上滝線の通勤通学輸送に駆り出されていたりする。特急料金も特別席のお代もなしで、ダブルデッカーで通勤通学ってのはめっちゃゴージャスじゃないですかねw
富山平野特有の散居村の風景が残る、月岡駅で交換待ちのダブルデッカー。散居村の住居は、「カイニョ」と呼ばれる大きな木で家を囲っているのが特徴でもあります。京都の時代祭りの絵の描かれたダブルデッカーを撮りたくて横からのアングルですがちと遠いか。噂レベルですが、この中間車に書かれた絵って結構な絵師さんが描いたものらしくって、版権とか結構めんどくさかったらしいですね。
交換相手は、先ほど岩峅寺に向かっていった10020形3連の折り返し。地鉄の中でも一番地味な上滝線筋でこんな豪華なシーンが繰り広げられるとは思わなんだ(笑)。DDEを撮りたくて地鉄のHPで発表されているダイヤを基に追っかけて来たんだけど、10020との交換はいいもん見たなあと言う感覚。
交換の電鉄富山行きを待って、月岡駅を発車するダブルデッカーエキスプレス。なんでも、京阪本線で3000系が引退するのに合わせ、地鉄&大鉄が譲渡された京阪3000形をリバイバル塗装するという統一キャンペーンみたいなイベントを打った際、関係者同士の会食の中で急きょダブルデッカーの譲渡が決まったのだとか。特急車に思い入れの深い京阪関係者としては、出来れば廃車にせずどこかで残して欲しいと言う思いがあったらしく、地鉄への輿入りについては京阪サイドの方が積極的であったのだとか(笑)。

岩峅寺で折り返して、月岡で今度はカボチャ京阪との交換シーン。めでたく地鉄導入が決定した折にも、「台車とかの交換は仕方ないと思うけど、内外装は西武レッドアローみたいに〇戸岡センセにいじくらせたりしないで、そのまま走らせて欲しいなあ」という身もフタもないオーダーがあったそうで、まあなんというか水〇岡センセの立場って一体…(笑)。ともかくそのまま、ありのままを残して欲しいという気持ちは分かるよね。鉄ヲタってのは偏狭だから、窓枠のゴムが原形を留めてる留めてないとかに拘っちゃう人も多いですからねえ。
その意見が汲まれたのかどうか知りませんが、DDEの10033編成だけはハトのマークが埋められていないですし、京阪時代とほぼ同じ形のスカートを履いている。ちなみに私はマニア気質も行き過ぎればウザったい事くらいは承知しているライトなマニアですw
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