(旅立ちの朝に@上滝線・月岡駅)
だいたい地鉄に来るときは、上滝線沿線~岩峅寺駅の辺りでファーストショットを撮影することが多い。今回の富山行、家を出たのが午前2:30だったんだけど、そっから中央道に乗って松本5:00-新島々5:15-平湯6:00-神岡6:30-猪谷7:00-月岡7:30という行程。どうにも眠かったので自宅で2時間ちょっと仮眠してから出たのだが、それがかえって良かったのか途中一度も休憩することなくノンストップで月岡まで走り切ってしまった。休憩しないと自宅から月岡まで5時間で来れるんだな・・・という新鮮な気付き。松本~平湯が既に上高地に向かうハイカーのクルマで混雑していたので、松本を出るのがあと2時間くらい早ければもう少し流れたと思う。まあ、よい子は無理せず休憩しながら運転してきて欲しいと思いますが(笑)。富山らしい散居の風景の中にある月岡の駅、岩峅寺行きの下り電車へ乗るお客さん一人。小さなスポーツバッグを小脇に抱え、どこへ旅立つのか、それとも近所への用足しか。いずれにしろ絵になるのが、月岡という場所の魅力である。
大暑の候の、月岡の朝。月岡駅周辺の圃場はいつもきれいで美しく、富山らしい景観が広がっていて好ましい。こういった農環境の保全も、農家の方の日々の管理の賜物なのだと思われる。この日も、朝早くからあちこちの田んぼに農家の方が出ていて、草刈りをしたり田んぼの水の世話などをしていた。近年の夏の高温障害による収量減は尋常ならざるものがあって、最近はスーパーに行っても在庫不足でお米の棚はスカスカ。2kgや5kgの袋が僅かに残るお米コーナーを背に、我が家もコメを探して二つ三つのスーパーをはしごするという、完全なコメ不足の夏である。昔のコメって、どっちかというと東北地方の「やませ」の対策や、北海道を中心にした「冷害に強い」品種の開発に力を入れていたように思うのだが、最近は「暑さに強い」品種の開発が急務なのだとか。
この日もやはり、朝から油照りというにふさわしい強い陽射しが容赦なく肌を刺す一日だった。
暑さに苦しめられながらも、秋の豊かな実りを目指して、農家の方々の奮闘が続く。
ご自愛召されますよう。
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