goo blog サービス終了のお知らせ 

青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

さすが秩父のロイヤルエンジン

2018年02月06日 19時51分56秒 | 秩父鉄道

(秩鉄の貨物の要衝@武川駅)

秩父鉄道のSLこと「パレオエクスプレス」は、12月初旬で運行を終えて冬休みに入ります。SLのない時期の秩父鉄道の沿線は、鉱石貨物をじっくり楽しむのには実にいい時期。そんなこんなで「冬場の秩父デキ」を愛でるタイミングを伺っておりましたが、折しも普段はSLを広瀬川原の駅から熊谷の駅までエスコートするのが主な役目となっている裏方のデキ201が、ヒマを持て余したのか本線で貨物の本務機に就いているとの報が。SL運休期間にはままある事らしいのですが、ちょっくら武川まで見に行ってきました。


朝から東武70000系甲種とかあって賑やかだった沿線。とりあえず運用を見るにはカマの基地である武川の駅が一番いい。広瀬川原にはおらず、武川の留置線にもデキ201の姿は見えなかったので、どっかには出ているんだろうなという見当。朝の影森便か、それとも武州原谷か、三ヶ尻からの石炭便か…と思案していると、三ヶ尻線からデキ201が二丁パンタをブリブリにかざしながら、7403レで返空ヲキを牽引してやって来ました。おおお、さすが秩父のロイヤルエンジン、カッコいいですなあ…。


7403レを追い掛けて樋口駅先のストレートへ。順光の中で、漆器を思わせる丹色と裾に引かれたゴールドのラインの車体がひときわ引き立ちます。デキ200シリーズは「L型軸梁式」という変態的な台車がまた最高にカッコ良いのですが、三岐へ譲渡された2両は既になく、現存する車両はこのデキ201ただ1両のみとなっています。多くのファンを集めた樋口ストレート、いつもは羽生側しか上げないパンタも、冬場の離線対策で両パン上げになるこの時期がまさに秩父デキの旬。吊り掛けの音も重々しく、デキ201とヲキ20車の行進です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秩父良日

2017年11月23日 21時51分37秒 | 秩父鉄道

(緩やかな光の中で@7006レ)

寄居のオーバークロスの後は、どこへ行こうかと子供と思案投げ首したのですが、とりあえずデキの追っ掛けで何も食っていなかったので遅い昼メシ。どっか店に入るという時間でもなかったもので、結局コンビニに寄って再び金尾山の頂上へ。山の上の展望台で子供とコンビニメシを食いながら下界を見やれば、午後の緩やかな斜光を浴びて7006レが川面のカーブを回って下って来ました。


オトーサンのアングルはニーニッパで接近戦。面には来ませんが、サイドにはきれいに光が当たっていい感じ。最近カメラもレンズも設備投資をしていないんですけど、このニーニッパのAFがかなーりかったるいのが気になります。手持ちだとAFが来ないので使いもんにならないのですが、今日みたいに三脚に据えてなら手動でピントを調整出来るので何とか使えない事もないのかな…。個人的には結婚したら絶対こんなカネの使い方させてもらえないからと独身時代最後に意気込んで買った6ケタの値段のレンズなので、思い入れはあります(笑)。


コンビニメシを食べた後は、持って来たお菓子とお茶で一服。空高く飛ぶトンビが、明らかに子供のお菓子を狙っているで注意しなければいけません。コイツらは七里ヶ浜とかでも観光客が食ってるハンバーガー目掛けて急降下爆撃を仕掛けて来るから油断がならない。しかしこの日は朝から夕方までしみじみと染み渡るような秋晴れでありましたな。山の端の影が線路に向かって伸びて来る頃合い、黄金色に車体を輝かせてパレオが通過して行きました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追撃7404レ

2017年11月20日 21時03分31秒 | 秩父鉄道

(なんちゃって複線区間@寄居~桜沢間)

チョコバナナの7404レをもう一発押さえたく、和銅大橋から寄居のオーバークロスに転戦して来ました。秩父鉄道の貨物列車は、普通列車や急行列車やパレオの運行の支障にならないよう途中駅で結構な時間退避する事が多いのですが、この7404レは途中退避がほとんどないため皆野寄居道路を使って先回り。チョコバナナ1本で400円の出費です(笑)。ここからのアングル、寄居から桜沢にかけてのしばらくの区間では秩父鉄道はJR八高線と並走するので疑似複線区間みたいな感じですが、チョコバナナを待つ間に239Dの高崎行きが白煙を上げて通過して行きました。


秩父の白いダイヤを積んで、東秩父の山塊をバックに一路三ヶ尻を目指すチョコバナナ。JRに架線がなくて私鉄に架線があるというのも関東では珍しいよな。寄居の街は秩父鉄道に八高線と東武東上線が集まる鉄道の要衝ですが、並走する八高線もかつては寄居から継走する秩父セメントや高麗川に大工場を持つ日本セメントからの出荷で貨物営業は極めて盛業でありまして、1998年の貨物取扱廃止まで高機所属のDD51による重連セメント貨物がバンバン走っていたという今思えば夢のような場所でもありました。


子供の広角レンズは少し開いたアングルで。構図的にバランス悪くなるので排除できないのですが、線路沿いのソーラーパネルが極めて無粋ですねえ。八高線に架線がないもんで妙に開けように見える区間だけど、無骨な鉱石貨車が20両も連なって複線のストレートを走って行く風景に、何となく子供の頃にモノクロームの写真で見た昭和40年代末期あたりの室蘭本線のSL石炭列車がイメージされますよ。場所でいうと沼ノ端あたりの写真だったと思うけど。マニアの軽口ですが、高崎のD51とか入線させて秩父の石灰貨物牽かせるイベントとかやったら死ぬほどカッコいいだろうねえ。そんな事したらSLマニアと機材の重みでここのオーバークロスの橋桁が折れちゃうだろうけどね(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四季彩の横瀬川

2017年11月19日 07時46分57秒 | 秩父鉄道

(横瀬川深秋@和銅黒谷~大野原間)

さて、パレオをあまり深追いしない程度の浦山口までの追っ掛けで留めたのは、朝に返空で武州原谷に向かったチョコバナナのその後が気になっていたから。普通にスジ通り走れば午後の原谷からの一番列車で積車を牽引してくるはずです。向かったのは個人的に秩父鉄道で一番好きかもしれない和銅大橋からの横瀬川橋梁のサイドショット。荒川と横瀬川の出合付近、節理の渓谷を刻む横瀬川の上に架かる秩父鉄道のトラス橋。


川筋かつ風の通り道で気温が周囲よりも低いのか、横瀬川の右岸側の紅葉はやや落葉気味の気配もありますが、まずは深秋の渓谷を返空7005レが渡って行きます。この時期はまだ熊谷側だけの片パン運用。秩父マニア的には、パレオが冬休みに入ってデキのパンタが霜取り対策で両側上がると「冷やし中華始めました」じゃないけど「両パンタ始めました」で「ああ、秩父にも冬がやって来たねえ」という感じになるよね(笑)。


荒川右岸の崖の木々は、紅葉と言うよりは黄葉の彩りとなっていて、上流のダム湖の放水のせいなのか青銅のような色味を帯びた流れ。いずれにしろ見事な錦秋の谷渡り。和銅大橋はそこそこ車通りも多いのですが、このアングルは歩道のない側から撮影するので、撮影の際は熱中し過ぎて車道側にはみ出る事のなきよう必ず周りに気を付けましょうね。


7105レが武州原谷に到着すると交換するように発車する7404レ。朝に金尾山の俯瞰から眺めたチョコバナナことデキ502が積車を牽いてやって来ましたよ~。横瀬川アングルはカマとヲキ3~4車しか乗らないけど、それでもホッパの上にこんもり積み上げられた石灰石があるとなしでは貨物列車としての雰囲気が全然違います。しかも上りは進行方向前パンになるので、冬以外は秩父デキ狙うなら三ヶ尻方面行きを狙った方がいいと思う。


少し前までは製品としてのセメント輸送もあったりして、貨車にもバリエーションがあった秩父貨物。現在は基本的に本線を走るのは鉱石貨物のヲキ車のみで、僅かに武川~熊タで三ヶ尻工場の燃料用の石炭ホキ(ホキ10000)を見る程度。残念な事に私が通い始めた頃がちょうどセメント輸送が終わった直後だったんで、武州原谷の側線に解体待ちのタキ1900がズラーっと並んでいたのを覚えている。そん中でも程度のいいのは三岐送りになったみたいだけどね。

それでも私有貨車×私鉄電機という組み合わせで、黙々と四季折々の風景の中を駆けてくれる秩父鉄道の貨物列車は私にとって大切な被写体。荷主が必要なくなれば、特に議論にもならずにパタッと走らなくなるのが貨物列車ですからね。同じ40トン級の私鉄電機で頑張ってた岳南の貨物とか、もっと撮っておけば良かったとか思うもんねえ…秩父のデキたちの活躍も、ひとコマひとコマ積み上げて行くしかなさそうです。

ちなみに5月にほぼ同じアングルで撮ったのがこちら。日本の四季って素晴らしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パレオどう追うどこで撮る

2017年11月18日 16時56分49秒 | 秩父鉄道

(大沼園カーブ@上長瀞~親鼻間)

寄居発車時点でそもそも遅れを出していたこの日のパレオ、そして好天の秋の休日となれば長瀞周辺のR140は結構な混雑。と言う訳で矢那瀬からは野上駅の裏を県道へ出て長瀞の混雑をショートカット。秩父までの一発ですが、さりとてどこで撮ろうかと思いつかず楽して撮れる道の駅みなの手前の架道橋へ。ここは親鼻の鉄橋を渡って右カーブしながらの登り坂なので、そこそこ煙を吐いてくれるポイント。秩父の隠れた名物であるブドウは「ちちぶ山ルビー」なんて品種が有名ですが、ブドウ園の脇を白煙を上げながらパレオが登って来ました。


秩父の停車時間を使って今度は浦山口へ。下のキャンプ場に行くかお稲荷さん俯瞰に行くか悩んでお稲荷さんに登ったんですが、子供の構図をセットしているうちにSLがやって来てしまいオトーサンはアウト。本当はお稲荷さんからさらに上がって行くお稲荷さん大俯瞰の方がスッキリ撮れるのだけど、よくよく考えたら子供連れでは登れんわなあ。そう考えたら下のキャンプ場のほうが良かった(笑)。

色付いた荒川久那の集落を、三峰口に向かってラストスパートしていくパレオ。しかしお稲荷さん俯瞰もだいぶ周囲の木が伸びてきて撮りづらくなって来た。この「アングルが樹木の生長によって潰れて行く」と言うのは撮り鉄の全国共通の悩みな感じもしますが、そもそもここからのアングルは下りだと浦山川の鉄橋をちょっくら後追い気味に撮る構図で本来なら上りパレオ向きなんですよねえ。などなど恨み節をグチグチ言いながら山を降りるのでありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする