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青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

秋麗の矢那瀬ストレート

2017年11月17日 17時00分00秒 | 秩父鉄道

(もう少しキレイに洗ってあげて欲しい@矢那瀬ストレート)

チョコバナナを金尾山俯瞰で撮影した後、約1時間後のSLパレオはどうする?と子供に聞いたところ「近くで撮りたいなあ」と言う事で山を降ります。あまり移動している時間がないので金尾山の下の矢那瀬ストレートへ。好天の人気撮影地ですから先客はどれくらいか…と思いましたがお二人のみ。子供とご挨拶をして隣に入れてもらいます。まずはピント調整がてらの都営三田線こと秩父5000系、元国鉄101系の1000系がいなくなってからは東急車が幅を利かせている秩鉄界隈ですが、同じステンレスでも東急車輌じゃなくて川重とかアルナ工機製造と言うのが微妙に関西風味の三田線車両。秩父の一般車の中では結構好きです。


先客の方と軽く談笑しながら待つ事30分。矢那瀬のストレートのバックの山も紅葉するのだろうけど、この週末ではまだまだ色付き途上。ちょーっと遅れているのか、所定の時間を5分ほど遅れて遠くからSLの汽笛が聞こえて来ました。まさに秋麗しく輝くような光が射す中、乾いた空気でどこまで煙が出るかという心配もございましたが、まあまあタテ構図で構えた意味がない訳でもないくらいの煙は出していただけました(笑)。


子供もしっかりヨコ構図でSLを押さえます。この日は「立正大学熊谷キャンパス50周年記念号」としてヘッドマーク付きの運行。プリミティブな姿を望むSLマニア的には、カン付きと言うのはあんまり喜ばしい事でもないらしいのですが…。立正大学のマスコットキャラクター「モラりす」と「パレオくん」のコラボヘッドマークですぞよ。「モラリスト」と「りす」のキメラって事ですね。

矢那瀬のストレートは光線の回りの関係でタテ位置よりヨコ位置が正解だった感じ。重油と煤の香りをたなびかせ、力強く秋の秩父路を走るその姿美しき。とりあえずそそくさと三脚を畳んでSLを追い掛ける事に致しましょう。
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甘くてレアなチョコバナナ

2017年11月16日 17時30分00秒 | 秩父鉄道

(レアキャラ登場@7403レ)

秩父と言えば、デキの牽引する石灰石の貨物列車。秩父にはどっちかっつーとSLよりデキ貨物の撮影を楽しみに行っている感はある。順光側の秩父方面からやってくる朝の1便(7104レ)を期待してたんだけど、やっぱり日曜日は影森便はウヤになることがほとんどみたいですね。気を取り直して返空の下り7403レを待つべく子供と展望台の上で待っていたのですが、「あっ!黄色い機関車!」と子供が叫んで末野のカーブを回って来たのがデキ502。このカマだけは秩父リバイバルカラーの黄色にマルーンの帯を締めたちょっとかわいらしいカラーリングになっていて、ファンからは「チョコバナナ」の愛称で親しまれているレアキャラ的な存在になっています。


デキは波久礼の駅を過ぎ、ゆっくりとカーブを回って山の北側へ。こっからだと矢那瀬のストレートを上から俯瞰する事も出来るんだねえ。秩父の山から切り出された貯木場の脇を行くチョコバナナ。奇跡的にこの時はR140を通る車がいなかった。


金尾山と河岸段丘の紅葉を眼下に。山の下から風に乗ってデキとヲキの奏でるジョイント音が聞こえて来ます。何度も秩父に来ているけど、チョコバナナを撮影するのは実は初めてだったりする。ブルーのカラーリングが正調の秩父のデキですけど、たまにはこんなネタモノも悪くないですね(笑)。


川面の踏切を過ぎ、樋口方面へ。関東平野と秩父盆地を隔てる外秩父の山々を割って流れる荒川の流れ。古くから秩父往還の難所と言われたこの辺り、特に波久礼駅の北側にある桟道の周辺は、切り立った崖が荒川に迫って道もなかったため、鉄道が開通するより前は馬を船に乗せて越えていたそうだ。


石灰で白く汚れたヲキの空車20車を牽引して、チョコバナナデキが武州原谷を目指します。こういう「レアキャラ」みたいなものに子供は目がないので、早速「もう一回撮ろうよお」とせがまれたのだが、原谷に向かって行ったと言う事は当然積車でまた三ヶ尻へ戻るはずなので、そのスジを追ってみようかな。7404レあたりか?
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カステラ&カフェオレ

2017年11月15日 17時04分42秒 | 秩父鉄道

(玉淀湖の紅葉を横目に@急行秩父路3号)

展望台から寄居方面はこの時間逆光になってしまうんですが、荒川に沿って続く河岸段丘の紅葉が美しいですね。この辺りの荒川は、下流の玉淀ダムに堰き止められて玉淀湖と呼ばれています。ダムと言うよりは堰のような感じの小さいダムですが、流れが緩やかでカヌーなんかのいい遊び場になっているそうです。この日のファーストショットは1003レ急行秩父路3号。秩父に向かう車列に負けじと熊谷~秩父を50分で結びます。


子供のアングルで秩父方面の後追いショットを。6000系は元西武新101系を種車に、廃車にした西武のレッドアローからシートを引っぺがしてくっつけたもの。一応秩父鉄道の急行は急行料金を取りますからね。普通電車とは差別化を図らなきゃって事でしょうか…リバイバルカラーのベージュとマルーンの塗装、子供の頃の秩父鉄道の色と言えばこれだったですね。300系とかいた時代の話だけど。地味ながらとても落ち着いていて、ノスタルジー満点の色ですね。そのカラーリングは焦げ目のキレイなカステラのようでもあり、福島の酪王カフェオレのようでもあり、いずれにしろ食品系なのであります。
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天然の山の望楼

2017年11月14日 23時00分00秒 | 秩父鉄道

(秋晴れの秩父路へ@嵐山PA)

今回の秩父行、子供からは「鬼怒川温泉行ってスタンプを押したい」旨の要請を受けてはいたのですが、ヨメさんから「そんなところまで行ってスタンプだけ押してすぐ帰って来るとかカネの無駄。行くんだったらちゃんと計画してせめて一泊ぐらいして来なさい」といういいんだか悪いんだか分からないクギが刺さった(笑)。鬼怒川と言う案はなくなったのですが、私としては秋らしい紅葉の写真が欲しい。紅葉だとわたらせ渓谷とかも一瞬考えたんだけど、ちと遠いんで最終的には勝手知ったる秩父と言う事になりました。前に行ったのが5月の終わりだから半年ぶりくらいか。圏央道を使って花園まで家から2時間ちょっと。関越降りる手前で寄った嵐山PA、空を見るにつけ先週に続いてバリ晴れは確定か。


季節は晩秋、最近は朝晩の風にも冷たさを感じるようになって来ましたね。寒くなれば空気も澄み渡っていわゆる「ヌケ」が良くなる季節なので、秩父沿線で行ってみたかった俯瞰に登ってみる事にしました。場所は波久礼駅の西、この辺りは荒川がオメガのような曲線を描いて蛇行するのですが、その蛇行する川に突き出た小山があります。ここが今日の目的地である金尾山からの俯瞰ポイント。


この山の南側斜面は「金尾山つつじ公園」と呼ばれ、春には山いっぱいのつつじが咲き乱れるのだそうな。秋から冬にかけてのこの時期はその面影のかけらもないですが、頂上までは麓の駐車場から木道の斜面を登る事15分程度。子供連れですのでそんなムチャな俯瞰には登れませんのですが、子供の分まで荷物を背負って上がるのは運動不足の体にはしんどいね(笑)。子供が道端でキノコを見付けたりして余計に時間がかかりましたが、山の上に見えてきた展望台が撮影地。


金尾山は、戦国時代に築かれた鉢形城の支城として、荒川の要害に作られた山城でもありました。山は三方を荒川に囲まれ岬のように突き出しているので、とにかく見晴らしが良い。これは寄居の市街方向を眺望した構図ですが、左下に波久礼の駅と秩父鉄道、真ん中に皆野寄居道路のアーチ橋、その奥の山におそらく鉢形城があったのではないだろうか。東武東上線にも寄居の2つ前に鉢形って駅がありますがね。


こちらは秩父盆地方面。要害の山城の下を蛇行する荒川と、それに寄り添う秩父鉄道と国道140号線。ちらりと荒川の川面が見えますが、その流れを覆い隠すようにこんもりとした河岸段丘が続いています。河岸段丘に生えた木々は紅葉していて、あたかも回廊のようになっています。


山の上の展望台は誰もおらず、楽しい貸し切り状態。とりあえず荷物を降ろし、子供と二人で持って来たパンを食べながら三脚をセッティング。さすがに山城に使われた場所らしく、天然の望楼のような眺め、これならどっから敵が来てもたちどころに見付かっちゃいそうだね。
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紅葉の秩父路へ

2017年11月12日 23時00分00秒 | 秩父鉄道

(お稲荷さん俯瞰へ@浦山口)

今週末も特に日曜日がいい天気と言う事なので、紅葉と絡めた鉄道写真が欲しいってんで子供と秩父鉄道沿線へ出て来ました。今年の5月にも訪問しているので半年振りか。好天に恵まれて観光地である長瀞周辺の渋滞も結構なモノ。ライン下りのお客さんがひっきりなしに親鼻の河原にやって来るという盛況ぶりで、秩父鉄道の関係者の皆様にはご盛業のほどまことにおめでたくという感じ。子供と一緒なのでまったり目のチョイスかと思いきや、それなりの俯瞰には登らせたりとスパルタ教育して来ました(笑)。浦山口のお稲荷さん俯瞰、う回路の山道の紅葉が逆光に透けて綺麗だった。
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